スリッポンとは? スニーカーとの違いやおしゃれに履きこなすコツをご紹介
おしゃれなコーディネートを楽しむためには、足元のシューズにもこだわる必要があります。シューズにはさまざまな種類の商品がありますが、屋内で靴を脱ぎ履きする文化のある日本で、メンズ・レディースを問わず人気なのが「スリッポン」です。
しかし、スリッポンがどんな靴なのかはわかるものの、スニーカーやローファーとどう違うのかわからない、おしゃれに履きこなせないという方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、スリッポンの魅力や形状が似ている他の靴との違い、おしゃれに履きこなすコツなどをご紹介します。
【目次】
■スリッポンとは?
スリッポンとは、足を固定するための留め具(バックル)や靴紐、金具といった装飾がなく、足を滑り込ませるだけで履ける靴のことです。英語の「Slip On(スリップオン)」が由来で、略してスリッポンと呼ばれています。
靴紐で履き心地の調整が行えないため、履き口やアッパー部分にはゴムなどの伸縮性の高い素材を使い、足にフィットするように作られているものが多いです。
また、カジュアル感が強いものからドレッシーで上品なテイストのものまで、雰囲気も商品によってさまざまです。幅広い着こなしで活用できるスリッポンは愛用者も多く、ファッションにおける定番シューズといえるでしょう。
■スリッポンの魅力
スリッポンの一番の魅力は、その履きやすさです。足を滑らせるように靴に入れれば良いだけなので、外出先で靴を脱ぐ際も苦になりません。日頃から靴を脱ぎ履きすることが多い方や、しゃがんで靴を脱ぎ履きするのが難しい方に適しています。
かかとを踏めてサンダルのように使えるなど、気負わずに使いやすいタイプもあります。
また、スリッポンには靴紐や留め具がないため、デザインは基本的にシンプルなものが多く、ファッションに合わせやすいのが特徴です。その分、素材やカラーリングのバリエーションは豊富で、カジュアルやきれい目、ビジネスなど、さまざまなコーディネートに違和感なく取り入れることができます。
■スニーカーやローファーとの違い
同じくカジュアルシーンで便利なスニーカーやローファーは、スリッポンと何が異なるのでしょうか。
スニーカーとスリッポンの違いは、靴のフィット感を調整できる靴紐の有無です。スニーカーは少し大きいサイズでも靴紐をきつく縛れば問題ありませんが、スリッポンはフィット感を調整できません。そのため、スリッポンを選ぶ際は普通のスニーカーよりも少し小さいサイズにすると良いでしょう。
また、ローファーと呼ばれる靴紐がないレザーシューズも、スリッポンと形状が似ています。ローファー(Loafer)はもともと「怠け者」という意味を持つ言葉で、脱ぎ履きが簡単に行えるのが名前の由来とされています。スリッポンはシューズの形状を意味する言葉なので、広い意味ではローファーもスリッポンの一種です。
ただし、スリッポンとは異なり、ローファーにはアッパー部分にサドルストラップなどの装飾がついているものが多く見られます。スニーカーよりもきれい目感を出しやすく、一般的な革靴よりもカジュアルな印象になりやすい点がローファーの魅力です。
■スリッポンを履く時に靴下はどうする?
スリッポンは基本的に履き口が低めのローカットシューズです。パンツの長さ次第で足首が見えるため、どんな靴下を履くべきか、または靴下を履かなくても良いかどうかを悩んでしまうこともあるでしょう。
基本的に、スリッポンは靴下を着用しても素足の状態でも、どちらで履いても構いません。
とはいえ、シューズ内の蒸れやにおい、靴擦れなど、素足で履くと不快感を覚えやすいのも事実です。できるだけ靴下の存在感を少なくしてスリッポンを履きたい場合は、靴からはみ出さない短めのタイプを選ぶのがおすすめです。
または、コーディネートとマッチしやすい靴下をあえて見せるように履くのも良いでしょう。着こなし方によっては、靴下をしっかり見せることでおしゃれな雰囲気を演出することも可能です。
コーディネートに合わせて、靴下の長さや見せ方を考えるようにしましょう。
■スリッポンをおしゃれに履きこなすコツ
気軽に履けて便利なスリッポンですが、よりおしゃれに見せるにはいくつかポイントを押さえておく必要があります。スリッポンを履きこなすコツをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
・足首をスッキリさせる
前述のように、スリッポンは履き口が低いローカットシューズです。足首をしっかり出して足元にすっきりした印象を持たせた方が、軽やかできれい目なコーディネートになります。
靴下が見える面積が大きいともっさりした印象を与えやすいので、フットカバーやショートソックスなどと呼ばれる、履き口から見えない短い靴下を着用するのがおすすめです。
また、丈が長めの靴下をあえて見せることで、コーディネートのアクセントにするのも良いでしょう。例えば、カジュアルな雰囲気のスリッポンに、長めの靴下とロールアップしたパンツを合わせると、清潔な印象が出てカジュアル感が薄れます。
一般的なスニーカーではくるぶし丈の靴下を履くことも多いですが、スリッポンと合わせると中途半端な印象を与えてしまう点に注意が必要です。靴下は完全に隠して足元にすっきりした印象を与えるか、長い靴下と丈が短いボトムスを組み合わせるコーディネートだと、おしゃれに見せられます。
・素材やカラーを使い分ける
スリッポンはデザインこそシンプルですが、素材やカラーのバリエーションが豊富です。コーディネートに合わせて、複数のタイプを使い分けることができます。
素材は定番のキャンバス生地(布)だけでなく、高級感のあるレザーや耐久性に富んだ人工皮革、柔らかい印象を持つスエード、通気性に優れたメッシュなどがあります。カジュアルなファッションにはキャンバス、きれい目ならレザーや人工皮革、夏場は涼しげなメッシュなど、コーディネートや時期に応じて使い分けると、足元からおしゃれを楽しめるでしょう。
カラーもさまざまな種類がありますが、黒や白、ネイビーといったシンプルなものは、どんなテイストの服装にも合わせやすくおすすめです。落ち着いた色味のものなら、タウンユースだけでなくオフィスカジュアルに取り入れることもできます。
一方で、赤や青、黄色といったカラーは、カジュアルなコーディネートや差し色を取り入れたい時に最適です。デザインが入っているものを選んで、アクセントを加えるのも良いでしょう。
足元にカラーやデザインを加えれば、シンプルな服装でもメリハリが効いておしゃれに見せることができます。
■スリッポンを履いて気軽におしゃれを楽しもう
スリッポンは、靴紐がなく脱ぎ履きしやすいことに加えて、シンプルでカジュアルにもきれい目にも使いやすく、コーディネートを選ばないのが魅力です。
素材やカラーが豊富に取り揃えられているので、その日の気分や服装に合わせて使い分ければ、気軽におしゃれを楽しむことができます。
ファッションに合わせやすいシューズを探しているという方は、ぜひスリッポンを活用してみてはいかがでしょうか。
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