スニーカーを履いて通勤を快適にしよう! 選び方のコツやコーデのポイントを解説
カジュアルな服装に合わせやすい、歩きやすいといった点で人気のスニーカー。普段使いするシューズというイメージが強いですが、近年はビジネスシーンでもスーツに合わせてスニーカーを着用するスタイルが確立されつつあります。
しかし、服装との合わせ方を間違えるとバランスが崩れてしまう恐れがあるので、注意が必要です。ここでは、通勤で使えるスニーカーの選び方や、コーディネートのポイントなどをご紹介します。
【目次】
■スニーカーで通勤するのはOK?
ビジネスシーンでは革靴を履く印象が強いものの、近年は働き方の多様化や健康促進といった観点から、スニーカー通勤を取り入れている企業も増えつつあるようです。スポーツ庁が提唱した「FUN+WALK PROJECT」でも、健康促進の一例としてスニーカー通勤が推奨されています。※1
歩きやすく疲れにくい、革靴に比べてお手入れの手間がかかりにくい、休日のカジュアルファッションにも使いまわせるなど、スニーカー通勤には多くのメリットがあります。女性の場合は、パンプスとは異なる歩きやすさを実現できるのも魅力です。
とはいえ、すべての企業や職場でスニーカー通勤をしても良いというわけではありません。スニーカー通勤が禁止されている場合は、ルールに従う必要があります。
また、社内ルールで許可されていたとしても、他社との打ち合わせや会議など、スニーカーやカジュアルな服装を避けた方が良い場面もあるはずです。
スニーカー通勤は、TPOをわきまえた服装を心がけたうえで実践することが大切です。
※1 参照:スポーツ庁「FUN+WALK STYLE」
https://www.mext.go.jp/sports/funpluswalk/style.html
■通勤用スニーカーの選び方
通勤用のスニーカーは、普段着に合わせる時とは異なり、ビジネススタイルに適しているか確認することが大切です。選び方のポイントを4つご紹介します。
・落ち着いた色味だと使いやすい
ビジネスシーンで着用するスニーカーを選ぶ際に、最初に注目したいのがカラーです。基本的には、ブラックやホワイト、ネイビー、ブラウンなど、落ち着いた印象でジャケパンスタイルやスーツに合わせやすいものを選ぶと良いでしょう。
黒色は足元を引き締められ、スーツにも違和感なく馴染みます。白色は汚れが目立つためこまめなお手入れは欠かせないものの、爽やかな雰囲気を出すことができます。
服装規定が緩い職場なら問題ないかもしれませんが、カラフル過ぎるものはビジネスシーンに適さないので避けた方が無難です。
また、色味だけでなくスニーカーのデザインにも注目しておくと安心です。基本的にはシンプルなデザインで、アクセントがないか1つ入っている程度のものを選ぶと、オフィスカジュアルでも合わせやすくなります。
・素材にも注目しよう
色だけでなく、スニーカーの素材もこだわりたいポイントのひとつです。カジュアルなデザインの多いスニーカーですが、素材によってはオフィスカジュアルやきれい目といったファッションにも合わせやすくなります。
上品で重厚感のある革(レザー)や、深みのあるスエード素材などを使ったスニーカーはカジュアル感が薄いので、ビジネスシーンにもおすすめです。
少しラフでカジュアルな服装でも問題ない場合は、キャンバス地(布製)のスニーカーでも、違和感なく合わせられます。
・ローテクスニーカーがおすすめ
スニーカーは「ハイテク」と「ローテク」の2種類に分けられます。テクは「テクノロジー」の略で、最新技術を搭載してクッション性などの機能性に優れているのがハイテクスニーカー、昔ながらのシンプルなものがローテクスニーカーです。
ビジネスシーン用のスニーカーは、シンプルなローテクスニーカーから選ぶことをおすすめします。機能性や履き心地の面でハイテクスニーカーに劣る可能性はあるものの、ローテクスニーカーはボリュームが少なく、シンプルなデザインの商品が多いです。
スポーティーな印象が強いハイテクスニーカーよりも、ビジネススタイルによく合います。
また、履き口の高さはローカットやミッドカット(ミドルカット)を選ぶようにしましょう。
ハイカットのものやハイテクスニーカーが絶対にダメなわけではありませんが、ボリューム感があるスニーカーはオフィスカジュアルとの合わせ方が難しくなります。おしゃれに自信がない方は、避けた方が無難です。
・歩きやすさもポイント
通勤にスニーカーを使うメリットは、「革靴やパンプスよりも歩きやすく快適に過ごせること」です。特に外回りが多い方は、歩きやすさや履き心地の良さも確認しておきましょう。
ソールが厚くクッション性があり、着地時の衝撃をしっかり吸収できるスニーカーは、歩きやすさに優れます。ただし、クッション性を求めすぎると靴底が厚くなりやすい点に注意が必要です。
適度な歩きやすさと、服装との合わせやすさを両立できるか意識しながらスニーカーを選ぶと良いでしょう。
また、ソールだけでなくサイズ感の確認も必須です。自分の足に合わないものを選ぶと、靴擦れの原因になったり疲れが溜まりやすくなったりします。
■スニーカーを活用したビジネスコーデのポイント
具体的に、スニーカーを活用したビジネスファッションは、どのようなコーディネートにすれば良いのでしょうか。おしゃれに見せるためのポイントをご紹介します。
・パンツとスニーカーの色を揃える
スニーカーとパンツは、同系色で揃えるのがおすすめです。色を揃えるとパンツとスニーカーが一体化して見えるため、足を長く見せる効果が期待できます。
ビジネスシーンで黒いパンツを履くことが多い方は、黒いスニーカーを用意しておくと良いでしょう。
・アンクル丈で足元を出す
アンクル丈(くるぶし丈)のパンツとローカットスニーカーで、足首を出すのもおすすめです。全体的に軽く爽やかな印象のコーディネートに仕上がります。
重たい印象を与えやすい黒いスーツを着用する際や、抜け感を作りたい夏場に取り入れたいスタイルです。
■お手入れもしっかり行おう
服装規定が緩くても、汚れていたり経年劣化で傷んだりしているスニーカーを職場に履いていくのは避ける必要があります。特に白色のスニーカーは汚れが目立ちやすいので、日頃からお手入れをしっかり行いましょう。
革靴と異なりスニーカーのお手入れは簡単なので、あまり時間をかけずに済みます。
【スニーカーのお手入れ方法(布製の場合)】
1.靴紐がある場合は取り外し、ブラシで汚れを軽く落とす
2.クリーナーを吹きかけ、汚れが浮き上がるのを待つ
3.柔らかい布やブラシを使って、汚れを落とす
4.乾いた布でクリーナーをきれいに拭き取る
5.防水スプレーを拭き掛けて完成
汚れが酷い場合は、洗剤を溶かしたぬるま湯に入れて漬け置き洗いをするのもおすすめです。また、汚れは放置すると取りにくくなるので、帰宅後に毎日ブラッシングをしておくのも良いでしょう。
革製スニーカーの場合は、専用のクリームやワックスを使って汚れを落としましょう。スエード製のスニーカーは毛並みに逆らうように埃を落としてから、毛並みを整えると完成です。
ただし、商品や使われている素材によっては、具体的なお手入れ方法が異なる場合もあります。商品に付属している取扱説明書などを確認してからお手入れを行ってください。
■ビジネススタイルに合った通勤スニーカーを履こう
ルールが厳格に定められている企業もまだまだ多いですが、ビジネスシーンでスニーカーを着用できる企業も増えてきました。
しかし、派手過ぎるものや服装に適さないスニーカーを選ぶと、悪い印象を与えかねません。ビジネス用途でも使いやすいスニーカーを選んだうえで、コーディネートのコツを押さえておくことが大切です。
オフィスカジュアルが許されている方は、通勤にスニーカーを活用してみてはいかがでしょうか。
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