other2022.08.03

テニスは「リターン」が重要！リターンの際に意識したいコツをご紹介

テニスの試合を行う際に、相手の強いサーブを返せないと悩んでいる方は多いはずです。テニスの試合で勝てるようになるには、相手のサーブを的確に返せるリターンの技術が欠かせません。しかし、どうすればリターンを上手に返せるようになるのでしょうか。
ここでは、リターンを上手に返すために意識したいコツをご紹介します。

【目次】

■リターンの際に使えるグリップの持ち方は？

■リターンを武器にして試合を有利に運ぼう

■テニスの「リターン」とは？

テニスの「リターン」とは？

テニスにおけるリターンとは、相手のサーブ（サービス）を受けて返球するプレーのことです。リターンでポイントを取るプレーは「リターンエース」と呼びます。
リターンは試合展開やプレースタイルに関わらず、誰でも必ず打つことになるため、非常に重要度が高いプレーです。

テニスの試合で、相手の邪魔を受けずにボールを打てるタイミングはサーブだけなので、サーブを打つ権利を持っている側（サーバー）は有利になりやすいです。サーブを打てるサービスゲームを必ずキープできる技量があれば、試合に負けることはありません。
言い換えれば、リターンが苦手だと試合に勝てないということです。実際にプロテニスプレーヤーでも、リターンが得意な選手ほど好成績を残している傾向にあります。
相手のサービスゲームをコントロールして、試合を優位に進めるためにも、リターンは重要な技術といえるでしょう。

■リターンでしっかりと返すコツ

リターンでしっかりと返すコツ

リターンの技術を向上させるためには、練習をたくさん繰り返す必要があります。練習の際は、ただ闇雲にボールを打ち続けるだけでなく、コツを考えながらプレーを行うことが大切です。
ここからは、リターンを返す際に覚えておきたいコツをいくつかご紹介します。リターンがなかなか上手に決まらないと悩んでいる方は、ご紹介するコツを参考に練習を行ってみてください。

・ボールを返すことを考える

リターンの大前提は、相手コートにボールをしっかりと返すことです。リターンを必ず返せるようになるだけで、相手選手に大きなプレッシャーを与えられます。
最初のうちは、コートの端を狙ったり回転をかけたりして良いコースに返そうと考える必要はありません。どのようなボールでも構わないので、確実に相手コートに返球することだけ意識してリターンを行いましょう。

相手のサーブが遅かったり打ちやすいコースに来たりして、余裕を持ってボールを打てる場合は、深い位置に返球する、相手が打ちづらい位置を狙うなど、リターンを返されないように工夫を行うと良いでしょう。
また、コースをコントロールできる技術を持っている方は、ボールの回転やスピードに変化をつけて返すことも意識すると、リターンエースを狙いやすくなります。

・体を相手選手に向けて構える

リターンを返す際は、立ち位置も重要なポイントです。サーブは通常、コートの対角線から斜めに飛んできます。
コートのベースラインに対して平行に構えていると、体とボールの向きが異なるため、サーブに対して反応が遅れたり、打点がズレてボールに力を加えられなかったりして、ミスの原因になりかねません。
リターンの際は、サーブを打ってくる選手に対して体の正面を向けるように構えるのがコツです。

相手が強烈なサーブを打ってくる、いわゆるビッグサーバーの場合は、ベースラインから少し下がって距離を取るように構えると、速いボールにも反応できる可能性が高まります。どうしてもサーブに対する反応が遅れる方は、ラインから数歩下がって構えてください。

また、相手が多用するボールの回転なども考えながらポジショニングを調整すると、より多くのサーブに対応できるでしょう。コートの端や真ん中よりに立つなど、立ち位置で相手にプレッシャーをかけるのもおすすめです。

・テイクバックは引きすぎない

サーブは、打点やボールの回転、スピードなどが通常のショットと大きく異なります。非常にスピードが速かったり、バウンド後にボールが伸びたりすることも多いです。腕を引くようにして大きなテイクバックを取っていると、振り遅れてレシーブミスにつながる可能性が高くなります。

レシーブの際は、テイクバックを小さめに取るのがコツです。体を軽くひねるように構えてコンパクトなテイクバックを心がけると、振り遅れを防げます。イメージとしては、体の真横にラケットが来るくらいのテイクバックで十分です。

また、インパクトの際は前に一歩踏み込みながらスイングを行いましょう。力を入れた状態から体勢を落とす「スプリットステップ」と呼ばれる技術を活用し、前に一歩踏み出しながらボールを打つと、小さなテイクバックでも力負けすることがなくなります。深い位置に返球しやすくなるので、しっかりと体重をのせてボールを打つことを心がけてください。
ただし、フォロースルーを小さくまとめる必要はありません。スイング後の勢いをそのままにフォロースルーを行いましょう。

・打点を前に持ってくる

相手が速いサーブを打ってきた場合は、サーブのスピードを生かしてリターンを行うのもポイントです。ボールをラケットに当てる打点は、体の重心より前側で取るように意識しましょう。
体の前でボールを押す感覚でリターンを打つと、速いサーブでもしっかりと返せるようになります。
この時、リターンがネットにかかることが多いという方は、ラケットを少し斜め上方向にスイングする意識を持つと良いでしょう。

■リターンの際に使えるグリップの持ち方は？

テニスラケットは複数の持ち方を使い分けますが、リターンの際もグリップの持ち方には複数の方法があります。それぞれの特徴は以下の通りです。

【フォアハンドグリップ】
フォア側でリターンをする際の握り方です。通常のストロークと同じ握り方で相手ボールを待ちます。打点の位置は通常のストロークと同じにすると、安定してリターンを返せます。
力強くリターンできますが、バックハンド側にサーブが来た際にグリップチェンジを行わなければいけない点がデメリットです。

【バックハンドグリップ】
利き手をグリップの下側、反対側の手をグリップの上側にして握るパターンで、バック側でリターンする際に使います。フォアハンドよりも手の届く範囲が短いので、パワー負けしないためには、ボールとの距離をしっかり詰めることが大切です。

ただし、サーブは通常のストロークよりも速いボールが来ることが多く、コースを確認してからグリップチェンジを行う余裕はないケースがほとんどです。基本的には、利き手側をフォアハンドの握り方で、反対の手はバックハンドの握りにしておくと良いでしょう。
利き手と反対の手で握り方を変えておけば、利き手の握りを少し変えたり手を離したりするだけで、フォア側もバック側も対応できるようになります。

■リターンを武器にして試合を有利に運ぼう

テニスの試合で勝ち切るためには、相手のサーブで始まるサービスゲームをブレイクする必要があります。そのためには、リターンをしっかりと返せるようにならなければいけません。
無理して良いコースにリターンを返そうとしていた方は、まずはボールを返すことだけを意識してみてください。コースが甘くても、ボールを返せれば相手にプレッシャーをかけられます。

そのうえで、リターンでコートの深い位置なども狙えるようになれば、さらに試合を優位に運べるはずです。
今回ご紹介したコツも参考にしながらリターン技術を高め、試合で勝てるようになりましょう。

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