【バスケ】自主練にも便利! 家庭用バスケットリングの規格と選び方を解説
バスケットボールは、公園内にある屋外コートや体育館など、ゴール(リング)が設置されている場所があまり多くありません。ボールハンドリングやドリブル、パスといったプレーなら問題ありませんが、シュートの練習はできる場所が限られます。そこで、用意しておくと便利なのが家庭用のバスケットリングです。
ここでは、バスケットボールのリングの規格や、家庭用のゴールを選ぶ際のポイントなどをご紹介します。
【目次】
■バスケットリングの規格
家庭用のリングを購入する前に、バスケットボールのゴールの規格を知っておきましょう。バスケットボールでは、リングの高さや大きさは、中学生からプロまで同じ規格となっています。ボールの規格は男女による違いがあるのに対し、ゴールの規格に男女差はありません。
公式のバスケットリングの規格は以下の通りです。
リングの高さ:床からリングまでが305cm(10フィート)
リングの内径:450~459mm
リングの太さ:直径16~20mm
また、リングの高さやサイズだけでなく、リングの後ろに設けられたバックボードもサイズが定められています。
バックボードのサイズは、水平方向が180cm(公差3cm以内)、垂直方向は105cm(公差2cm以内)となっていて、地面からバックボードの下部分までの高さは290cm、頂点までの高さは395cmです。
ただし、小学生以下の男女を対象に行われる「ミニバスケットボール(ミニバス)」は、公式ルールでリングの高さは床から260cmと定められています。リングの内径や太さなどは、ミニバスも通常のバスケットボールと変わりません。
■バスケットゴールの選び方
バスケットゴールと聞くと、体育館や公園に設置してあるものを思い浮かべがちですが、家庭用タイプも販売されています。家庭用のバスケットゴールがあれば、自宅でも手軽にバスケットボールを楽しめるようになって便利です。
家庭用のバスケットゴールを選ぶ際は、以下の点を確認しておきましょう。
・ゴールの設置方法
バスケットゴールは、屋外用のスタンド式と壁面式、室内用の3種類に大きく分けられます。それぞれ設置方法や特徴が異なるので、使い方や設置場所に応じたものを選ぶことが重要です。
【スタンド式】
ベースタンクに水や砂などを入れて固定するのがスタンド式です。自宅の庭や空き地といった屋外のさまざまな場所で利用でき、キャスター搭載の商品なら簡単に動かすこともできます。
ゴール下のスペースを広く取りやすいため、レイアップシュートなどゴール近くで行うプレーの練習に使いやすい点も魅力です。
ただし、設置にはある程度のスペースが必要になります。
【壁面式】
自宅の壁などに直接取り付けて使用するタイプのバスケットゴールです。スタンド式よりも安定感に優れ、リングやボードにボールが当たっても揺れにくいため、シュート練習などに適しています。
ただし、業者による設置工事が必要な場合もあり、一度取り付けると場所を動かすのも容易ではありません。壁との距離が近く、レイアップシュートなどの練習が難しい点もデメリットといえます。
【室内用】
屋内の壁やドアに引っかけたり固定したりして使用するタイプです。小さいサイズの商品が多く、気軽に設置することができます。本格的な練習に使うのは難しいかもしれませんが、レクリエーションや簡単な練習が目的なら十分に活用可能です。
・リングなどのサイズ
リングのサイズや内径なども確認しておきましょう。本格的な練習用途で使用したい場合は、公式ルールに則ったサイズのバスケットゴールを選んだ方が、練習の効果も高まるはずです。
また、スタンド式のバスケットゴールの中には、リングの高さを調節できるタイプもあります。ミニバスサイズと一般サイズで高さ調節が行えるタイプだと、幅広いシーンで使いやすく便利です。
・使われている素材
バスケットゴールに使われている素材も、選ぶ際のポイントのひとつです。バスケットゴールのボード部分には、アクリルや強化プラスチック、ポリカーボネートといった素材が使われています。
ボールの跳ね方などが変わるため、違いを知っておきましょう。
【アクリル】
耐久性に優れていて、反発力も高いのが魅力です。透明度が高く見た目もきれいな点もメリットで、本格的な練習用途にも適しています。
【強化プラスチック】
軽量で耐久性も高く、コストパフォーマンスに優れています。アクリルに比べると透明感に劣るため、見た目にもこだわりたい場合は注意が必要です。
【ポリカーボネート】
他の素材に比べてコストはかかりますが、公式試合で採用されているゴールに近い感覚でプレーできます。耐久性に優れている点も魅力です。
また、リングも素材によって耐久性やボールの跳ねやすさが異なります。よりこだわってバスケットゴールを選びたい方は、リングに使われている素材も確認しておきましょう。
・そのほかに確認したい点
バスケットゴールのネットも、ゴムや布など、いくつかの素材に分けられます。使い心地に影響することも考えられるので、ネットの素材も確認しておくと安心です。ゴールネットは交換することができるため、単体で買い直すのも良いでしょう。
また、スタンド式のバスケットゴールを選ぶ場合は、重りとなるタンクの容量や強度も確認しておくことも重要です。タンクの容量によっては、ボールが当たった衝撃でゴールが揺れたり倒れたりする恐れがあります。できるだけ容量が大きく、安定感のあるタイプを選ぶことをおすすめします。
■バスケットリングを設置する際の注意点
家庭用のバスケットゴールは、設置する際に注意しておきたいポイントもあります。思わぬ事故につながったり、近隣の方とトラブルになったりするのを防ぐために、2つの注意点を確認しておきましょう。
・設置する場所
屋外にバスケットゴールを設置する際は、設置場所の状態を確認しておく必要があります。たとえば、舗装されていなかったり傾斜があったりする地面にスタンド式のゴールを設置すると、ゴールが傾いたり倒れたりする恐れがあり危険です。
壁面式のリングだとしても、ドリブルなどの練習が難しくなるでしょう。
ボールが家屋や車にぶつからないか、跳ね返って道路に飛び出さないかなども併せて確認し、安全を確保できる場所にゴールを設置してください。
・近隣への配慮も重要
ドリブルしたり、ボールがボードに当たったりする音は、思いのほかよく響くものです。近隣住民に迷惑をかける恐れがあるため、早朝や夜間は使用しない、屋外に設置する場合は一声かけて許可をもらうといった配慮は欠かせません。ボールが近所の家に入ったり、ものにぶつかったりしないよう、ネットなどの設置も検討する必要があります。
また、屋内に設置する場合も、足音やボールの落ちる音などが響いて迷惑をかける可能性は捨てきれません。屋内・屋外に関係なく、近隣の迷惑とならないように注意が必要です。
■バスケットリングを用意して家庭でも練習を行おう
自宅に家庭用のバスケットゴールを用意しておけば、家庭でもボールとゴールを使って簡単な練習をできるようになります。設置方法やサイズなどからいくつかの種類に分けられるので、目的や使い方に適した商品を選ぶようにしましょう。
ただし、ボールの跳ねる音などが近隣の迷惑になってしまう可能性もあります。騒音などに注意しながら、家庭でもバスケットボールの練習を行ってみてはいかがでしょうか。
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