バスケのフリースローが上手くなる方法とは? ルールや押さえるべきポイントを伝授
誰にも邪魔されずにシュートを放てるフリースローは、バスケの試合の流れを左右する重要なシュートです。確実に決めて得点につなげたいところですが、フリースローがなかなか決められない、普段のシュートのように平常心で打てないという方もいらっしゃるでしょう。
フリースローを決めるためには、どのような点を意識すれば良いのでしょうか。ここでは、バスケのフリースローの概要や上達のために意識したいコツ、覚えておきたいフリースローのルールをご紹介します。
【目次】
■バスケのフリースローとは
バスケ(バスケットボール)のフリースローとは、ディフェンスに邪魔されずに打つことができるシュートのことです。シュートを放とうとしている選手に対して、相手チームの選手が反則した場合に権利が与えられます。通常のバスケのシュートと異なり、1回のゴールで1点カウントされます。
フリースローの権利が与えられる反則の内容は、以下の通りです。
【1.シュートモーション中に相手チームのディフェンスにファールをされた】
シュートモーションに入っている選手に対してディフェンスがファールをした場合は、フリースローが与えられます。スリーポイントラインよりも後ろの場合は3本、ラインより内側の場合は2本シュートを打つことが可能です。
放ったシュートが決まっていた場合、得点は加算されたうえで、ファールのあった場所に関係なく1本のフリースローが与えられます。バスケットカウント(バスカン)やアンドワンなどと呼ばれ、最大4点を一気に決められる可能性もある大きなプレーです。
【2.テクニカルファールが宣言された】
テクニカルファールとは、スポーツマンシップに反する行為に与えられるファールのことです。審判や相手選手に暴言を吐く、無礼な態度を取る、器具やボールに当たる、ゲームをわざと遅らせるなどの行為が該当します。
【3.1クオーター中のチームファールが溜まっている】
1クオーターごとにチーム全体でファール数が4回記録されている場合、5回目以降のファールは相手チームに2本のフリースローが与えられます。
ただし、オフェンス側の選手がファールをしてチームファールが5回目を超えた時は、相手チームのスローインでゲームが再開します。
■フリースローを上達させるためのポイント
フリースローは、相手に邪魔されずにシュートを打てる絶好の機会です。バスケットカウントの場合は、3~4点を一気に決めることができます。チャンスを確実にものにするために、成功率を高めることが重要です。
フリースローを上達させるために意識したいポイントやコツをご紹介します。
・きれいなフォームを身につける
シュートの成功率を高めるには、きれいなシュートフォームを身につけることが大切です。シュートフォームがきれいだと、全身の力を効率的にボールに伝えられます。下半身の力を使えるように、腰を少し落として膝のクッションを使うのがポイントです。
また、ボールが手から離れた後にしっかりとフォロースルーを取ることも心がけましょう。
練習風景を動画に撮っておき、シュートフォームを確認しながら練習に取り組んでみてください。自身のシュートフォームの癖や、失敗した時と成功した時の違いがわかるため、フォームを修正しやすくなります。
フリースローの成功率が高いプロ選手のフォームを確認してみるのもおすすめです。
・腕の力を抜く
フリースローの際は、腕の力を抜くことを意識しましょう。「確実に決めなければいけない」という緊張感から余計な力が入ってしまうと、シュートが安定しなくなります。
腕の力を抜くことを意識すれば、全身の力も抜けてリラックスした状態でフリースローを打てます。
また、腕の力を抜くことで、手首のスナップを効かせやすくなるのもメリットです。手首を上手に使うことで、ボールに逆回転をかけて飛距離を伸ばせるようになります。
フリースローがゴールまで届かない初心者の方は、意識してみるのがおすすめです。
・ボールの軌道を意識する
シュートの成功率を高めるためには、ボールの描く軌道を意識することも重要です。ゴールの一点を見つめながら投げると、軌道を安定させやすくなります。
この時、ボールの軌道が放物線を描くように高く投げるのがコツです。ストレートに近い軌道だと、ボールはリングの手前や奥に当たってしまいます。
特に、ジャンプせずに打つことが多いフリースローは、普段よりも軌道が低くなりやすいです。ボールが上から下に落ちるように、高めの軌道を意識してシュートを打ちましょう。
・ルーティンを作る
実際の試合では、緊張してフリースローに集中できないこともあるでしょう。シュート前に、毎回必ず行う「ルーティン」を決めておくのもおすすめです。
深呼吸をする、何回かドリブルをする、体のどこかに触れるなど、落ち着けるのであればどのような動作でも構いません。
自身が集中力を高めやすいシュート前のルーティンを決めておけば、心を乱すことなくプレーに集中できます。
■フリースローを打つ際のルール
フリースローは、打つ際のルールが厳密に定められています。シュートを打つ選手、周囲の選手ともに、基本的なルールを覚えておくことが重要です。
フリースロー時の基本的なルールを、シュートを打つ選手、他プレーヤーに分けてご紹介します。
・シュートを打つ選手のルール
シュートを打つ選手(シューター)には、さまざまなルールが課せられています。いずれかのルールで反則を取られると、シュートが無効になるので注意が必要です。
【1.ボールをもらってから5秒以内に打つ】
シューターは、審判にボールを渡されてから5秒以内にシュートを打つ必要があります。5秒を超えてしまうと、シュートが決まっても得点が入りません。
【2.フリースローラインを超えてはいけない】
シューターは、ボールがリングに当たるまではリング側のエリア(制限区域)に入ってはいけません。また、フリースローラインを踏んだ状態でシュートを放つのも反則です。
【3.エアーボールにしてはいけない】
エアーボールとは、ボールがリングに当たらないシュートのことです。エアーボールが起こった場合は、相手のスローインで試合が再開します。
【4.途中でフェイクを入れてはいけない】
フリースローの際は、フェイクを入れてシュートモーションを故意に止めるのは禁止されています。
神経質になる必要はありませんが、ルーティンを行う際は注意しましょう。
・他プレーヤーのルール
フリースローでは、シューター以外の選手にも細かなルールが設けられています。他のプレーヤーが確認しておきたいルールは、以下の通りです。
【1.フリースローレーンに並べる人数の制限】
フリースローレーンとは、ゴール下の制限区域を区切るラインを指します。フリースローレーンには、オフェンス側が2人、ディフェンスは3人までしか並ぶことができません。
それ以外の選手は、スリーポイントラインよりも外にいる必要があります。
【2.ボールが手から離れるまで移動できない】
シューター以外の選手は、ボールがシューターの手から離れるまでラインを超えてはいけません。例えば、フリースローレーンにいる選手が制限区域内に入ったり、スリーポイントライン外の選手がラインの内側に入ったりするのは不可能です。
これらのルールを、オフェンス側が破った場合は相手チームのスローインになり、ディフェンス側が破った場合はフリースローをもう1回打つ権利を与えられます。
■フリースローを上達させて試合を有利に進めよう
フリースローは、バスケの試合展開を有利にできる重要なプレーです。ディフェンスに邪魔されないからこそ高い成功率が求められるため、初心者の方には難易度が高いかもしれません。
しかし、コツを踏まえて繰り返し練習すれば、必ず上達できるはずです。フリースローの練習を行って、チームの得点率アップに貢献してみてはいかがでしょうか。
RECOMMENDED POSTS
この記事を見た方におすすめの記事