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other2022.11.09

テニスのスライスサーブとは? 打ち方やリターンのコツをご紹介

テニスの試合で勝つためには、自身がサーブ(サービス)を打つ権利を持ったサービスゲームをいかに取れるかが重要です。テニスを始めたばかりの頃は、サーブを相手コートに入れるだけでも苦労するかもしれません。テニスに慣れてサーブを安定して入れられるようになったら、ボールに回転をかけて、相手がレシーブしにくいサーブを覚えましょう。
テニスのサーブで使用する回転は、大きくスライスとスピンの2種類に分けられます。ここでは、テニスのスライスサーブに焦点を当てて、概要や打ち方、返し方のコツをご紹介します。

【目次】

■テニスのスライスサーブとは?

■スライスサーブの打ち方のコツ

・薄い握り方で打つ

・トスを横に上げる

・ラケットを傾けて切る感覚で振る

・ボールと逆方向に体重移動を行う

■スライスサーブをリターンしたい場合

■スライスサーブを習得して武器にしよう

 

■テニスのスライスサーブとは?

テニスのスライスサーブとは?

テニスにおけるスライスサーブとは、ボールに横回転をかけたサーブのことです。スライス回転がかかったボールはコートでワンバウンドした後、右利きの選手が打った場合は左方向に、左利きの選手の場合は右方向に曲がる軌道を描きます。バウンド後のボールは、コート上を低く跳ねるのも特徴です。

スライスサーブはボールが低く横に滑ることから、相手をコート外に移動させてオープンコート(相手選手の守備範囲外になるエリア)を広く作れます。相手は低い打点からボールを打ち上げる形になりやすく、ミスショットも誘いやすいです。
また、回転がかかっているため打球の距離が伸びにくく、サーブをサービスボックス内に入れやすいのもスライスサーブのメリットです。2回連続でサーブをミスする「ダブルフォルト」を避ける目的でも活用できます。

このように、スライスサーブには多くのメリットがある一方で、スピードを出しづらいというデメリットもあります。武器として有効活用するには、きわどいコースを狙ったりボールを大きく変化させたりすることが大切です。

 

■スライスサーブの打ち方のコツ

スライスサーブの打ち方のコツ

スライスサーブは、回転をかけずに打ち込むフラットサーブとは打ち方が異なります。具体的に、どのような体の使い方をすれば良いのでしょうか。スライスサーブの打ち方のコツを4つご紹介します。

・薄い握り方で打つ

テニスのラケットの握り方(グリップ)には、コンチネンタルやイースタン、ウエスタン、セミウエスタンなどの種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。

【コンチネンタルグリップ】
ラケットの面が地面に対して垂直になるように持ち、グリップの上から利き手を被せるイメージでラケットを握ります。包丁を握る手の形と考えれば、わかりやすいかもしれません。ボールに回転をかけやすく、ボレーやサーブを打つ際に使われます。

【イースタングリップ】
ラケットの面に手のひらを乗せ、そのままグリップに移動させて握るのがイースタングリップです。イメージとしては、利き手で握手するように握ります。手のひらでボールを打つ感覚に近く、初心者の方でも打ちやすいのが特徴です。さまざまなボールに対応できるため、オールラウンドに使えます。

【ウエスタングリップ】
ラケットの面を地面と平行にした状態で、グリップの上から手を被せて握ります。高い打点で強打しやすく、フォアハンドやバックハンドで使用される握り方です。一方でラケットが伸ばしづらく、体から遠い位置のボールの返球には向きません。

【セミウエスタングリップ】
ウエスタンとイースタンの中間で持つ握り方です。手のひらで握れるので、力が少ない方に適しています。ラケットの面が下向きになりやすく、トップスピンのボールを打ちやすいのがメリットです。

スライスサーブを打つ際は、コンチネンタルグリップでラケットを握るのがおすすめです。ボールに回転をかけやすい持ち方なので、スライスサーブを打ちやすくなります。テニス初心者の方は違和感を覚えるかもしれませんが、ボレーやスマッシュなどに多用される握り方なので、練習を繰り返して慣れておきましょう。

 

・トスを横に上げる

一般的に、サーブを打つ際はラケットを持っている肩の真上方向にトスを出しますが、スライスサーブの際はトスを体の少し横に上げて、打点をずらすようにすると打ちやすくなります。
右利きの選手の場合は、体の右斜め前にトスを出すイメージを持ちましょう。

この方法だと、トスを上げる位置からスライスサーブを打つと相手に悟られてしまいますが、回転の異なるサーブを使い分けられるのは大きな武器になるはずです。どうしてもスライスサーブをうまくかけられない方は、トスを上げる位置も意識してみてください。

 

・ラケットを傾けて切る感覚で振る

スライスサーブを打つ際は、ラケットとボールがぶつかる打点(インパクト)が体の右斜め前方向になります。ラケットを少し傾けてボールの横側に当てる感覚でスイングすると、強いスライス回転をかけやすいです。

空中でボールを大きく曲げたい場合は、打点をボールの真後ろに持ってきて、ラケットを右方向に振り抜きます。逆に、スピードを速くしてバウンド後の変化を大きくしたい場合は、打点をボールの真横に近づけてボールを切るように打ちます。

右利きの選手の場合は、手の甲が右側を向いた状態で、ラケットでチョップするような動かし方を意識してスイングを行うのがコツです。ボールに回転をかけるコツを掴んだら、自身が打ちやすいポイントや変化量を探してみるのも良いでしょう。

 

・ボールと逆方向に体重移動を行う

体の向きを斜め前方向にしておくのも、スライスサーブのポイントです。右利きで左斜め前方向にサーブを打ちたい場合は、斜め右方向に体を向けておくと、トスを体の横に上げやすくなります。

また、スイング時の体重移動も斜め右方向にすると、ボールに角度をつけたり大きく曲げたりしやすくなります。ボールの回転量が増える分スピードを出すのが難しくなってしまいますが、スライスの変化を大きくしたい方は試してみると良いでしょう。

 

■スライスサーブをリターンしたい場合

相手のスライスサーブをリターンできないと悩んでいるテニス初心者の方も多いのではないでしょうか。大きく曲がるスライスサーブは慣れていないと距離感が掴みづらく、相手コートに返球できたとしても、ボールが浮いてチャンスボールになってしまうことも考えられます。

一般的に、スライスサーブは一度コートでバウンドしてから、さらに横滑りします。コートの後ろでボールを捉えようとするほど曲がりが大きくなり、リターンが難しくなるので、ボールがワンバウンドして上がってくるライジングを狙うのがコツです。曲がりが少ないライジングなら、移動する距離も少なく済みます。

また、テイクバックをできるだけコンパクトにして、スライス回転をかけてボールを浮かさない意識を持つことも大切です。インパクトの際は後ろに下がらず、前に踏み込むようにすれば、コンパクトなスイングでもパワーのあるリターンを返せます。

 

■スライスサーブを習得して武器にしよう

テニスの上達を目指すうえで、サーブは避けて通れない技術のひとつです。スピードのあるサーブを打つだけでなく、スライスサーブなどの回転するサーブも打てるようになれば、プレーの選択肢が増えます。
フラットサーブやスライスサーブ、スピンサーブなどをうまく使い分けて相手を翻弄することで、サービスを取る可能性を高められるでしょう。

ただし、テニス初心者の方が回転をかけたサーブを習得するのは難しいかもしれません。サーブを打つことにある程度慣れてきたら、スライスサーブを打つ練習を行ってみてはいかがでしょうか。

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