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other2023.01.11

【テニス】ストリングの張り替えの基礎知識。 重要性や張り替え時期を押さえよう

ラケットは、テニスをプレーするうえで欠かせないアイテムのひとつです。ラケット本体のフレーム部分に目が行きがちですが、実際にボールを打球するのはストリング(ガット)部分になります。
ストリングは打球感や回転のかけやすさなどを左右する重要な要素ですが、種類や張り替え時期といった基礎知識を持っていないと、万全な状態でプレーすることができません。プレーの質を向上させるためには、ストリングに関する基礎的な知識を知っておくことが大切です。
ここでは、テニスラケットのストリングに関する基礎的な知識や、張り替える時期の目安などをご紹介します。



【目次】

■テニスのストリングの基礎知識

・使われている素材

・テンション

■ストリングを張り替えないとどうなる?

■ストリングを張り替える時期の目安

■テニスラケットのストリングの張り方

■ストリングを張り替えて快適にプレーしよう

 

■テニスのストリングの基礎知識

テニスのガットの基礎知識

 

テニスラケットのストリングは、性能を維持するために定期的に張り替えることが大切です。しかし、ストリングにはさまざまな種類があります。プレースタイルに適したものを選ぶためには、基礎的な知識を知っておくと良いでしょう。
ストリングの基礎知識として、使われている素材とテンションの2点をご紹介します。

 

・使われている素材

ストリングは、大きく分けてナイロン、ポリエステル、ナチュラルの3種類の素材から作られています。それぞれ打球感や回転のかけやすさといった特徴が異なるため、快適にプレーするには、素材ごとの違いを知っておくことが重要です。

【ナイロン】
広く使われているのがナイロン製のストリングです。打球感が柔らかく価格も比較的安価で、初心者にも適しています。種類が豊富なため、プレースタイルに合わせて選びやすいのも魅力です。
また、ナイロン製ストリングスは構造から、細い糸を束ねて1本にしている「マルチフィラメント」と、太い糸に細い糸を巻きつけた「モノフィラメント」の2種類に分けられます。

【ポリエステル】
ストリングの中でも特に耐久性に優れていて、回転をかけやすいのがポリエステル製ストリングの魅力です。打球感は硬く衝撃が強いため、力のある方に適しています。ストリングがすぐに切れてしまう場合もおすすめです。

【ナチュラル】
牛の腸など、動物の腸でできているストリングです。柔らかい打球感やコントロールのしやすさなどが特徴で、軽い力でもボールがしっかりと飛んでいきます。
ただし、天然素材で作られているため価格は高く、耐久性の面でも劣ります。湿気に弱い点にも注意が必要です。

 

・テンション

ストリングのテンションも、プレーの向上や怪我防止に関わる重要な要素です。テンションとは、ストリングを張る強さのことです。単位はポンドが使われ、ポンドの数値が高いほど強く張られていることを意味します。
テンションの高低による違いは、以下の通りです。

【高いテンション】
高いテンションは打球感が硬く反発力も少ないので、ボールの飛び過ぎを防ぐことができます。スイングスピードが速い方や筋肉量が多い方など、反発力がなくてもボールを飛ばせるパワープレーヤーに最適です。

【低いテンション】
ストリングを少したわませた低いテンションの場合は、反発力を利用してボールを遠くに飛ばすことができます。ボールとストリングの接触時間が長くなるので、回転をかけやすい点もメリットです。
スイングスピードや力に自信がない方、ボールをしっかり飛ばしたい方に適しています。

 

■ストリングを張り替えないとどうなる?

テニスラケットのストリングは、張った直後から少しずつ伸びていき、テンションにゆるみが発生します。ストリングを張り替えないままプレーを続けていると、以下のようなさまざまな影響を及ぼす可能性があります。

【ストリングを張り替えないまま使った場合の影響】
・反発力が失われて打球感が悪くなる
・ボールに力が伝わらず、スピードが落ちたり飛びにくくなったりする
・回転をかけにくい など

ストリングが劣化すると、ボールを思うようにコントロールするのが難しくなります。相手コートまで飛ばせないからと必要以上に力んでしまい、フォームが崩れる原因にもなりかねません。
また、インパクト(打球)時の衝撃が大きくなるため、手首や腕にかかる負担も増します。怪我につながる恐れがある点にも、注意が必要です。

 

■ストリングを張り替える時期の目安

ストリングを張り上げてから一度もプレーしていない場合でも、ストリングは時間経過によって少しずつ伸び、反発力が失われていきます。プレー頻度やストリングの種類にもよりますが、最低でも3ヶ月に1回程度のペースで張り替えるようにしましょう。
定期的な張り替え以外にも、次のような感覚を覚えた場合はストリングを張り替えるのがおすすめです。

【張り替えの目安になる症状】
・ボールの飛びが悪くなった
・コントロールしにくくなった
・打球音が鈍くなった
・ストリングが変色、退色している
・縦横のストリングが重なる部分にくぼみがある

ナイロン製ストリングの場合は、気温が高いと伸びて、気温が低いと縮むという性質があります。季節ごとに、張り替えやテンションの調整を行うことも大切です。夏は普段より高く、冬は低めに設定すると良いでしょう。

また、ストリングは水分に弱い点にも注意が必要です。水に濡れると劣化して、性能が落ちたり切れやすくなったりします。雨の日に使った、水分を含んだボールを打ったなど、ストリングにたくさん水がついて打球感が変わってしまった場合も、張り替えを検討するのがおすすめです。

 

■テニスラケットのストリングの張り方

テニスラケットのガットの張り方

 

テニスラケットのストリングは、ガット張り機(ストリングマシン)やニッパー、千枚通しなどの道具があれば、自分で張り替えることができます。機械自体は高価ですが、長くテニスを続ける場合は、店舗に張り替えを依頼し続けるよりもコストを抑えられる点がメリットです。

ただし、どれくらいのテンションで張れば良いのかなどを判断するのは、初心者の方には難しいでしょう。きれいにストリングを張るための技術自体の習得にも時間がかかります。
張り替えを確実に行いたい場合は、店舗に依頼するのがおすすめです。専任のスタッフに相談しながら、ストリングの張り替えを行うことができます。
必要な金額はストリング代と張り替え代で合わせて数千円程度ですが、具体的な金額は店舗によるため、事前に確認しておくと安心です。

また、店舗でのストリングの張り替えは、近くで大会が行われているなど、混み具合に応じて時間がかかることもあります。当日の受け渡しが可能な店舗も多いですが、余裕を持って張り替えを依頼するようにしましょう。

スポーツデポ・アルペンでも、テニスラケットのストリング張り替えサービスを行っています。専任スタッフがストリング張り替えなどの修理・加工に対応するので、お気軽に店舗スタッフまでお問い合わせください(一部テニス用品の取り扱いが無い店舗、ストリング張替えサービスを行っていない店舗もございます。予めご了承ください)。

⇒店舗を探す

 

■ストリングを張り替えて快適にプレーしよう

テニスのストリングは、プレーの質を高めたり怪我を予防したりするうえで、非常に重要な要素のひとつです。張った直後から時間の経過で劣化してしまうため、最低でも3ヶ月に1回を目途に張り替えるようにしましょう。

また、ストリングは個人で張り替えることもできますが、専用の機械やある程度の慣れが必要です。ストリングをきれいに張り替えたい場合は、店舗に依頼することをおすすめします。
テニスのプレーで悩みを抱えている場合は、この機会にストリングに注目してみてはいかがでしょうか。

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