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other2023.01.18

バスケットボールの「ピボット」とは? 基本的なテクニックをマスターしよう!

バスケットボールは、シュートやドリブルといった個人技が重要視されるスポーツのひとつです。個人技を行うには相手選手にボールを奪われないように立ち回る必要がありますが、その際に重要なテクニックのひとつが「ピボット」です。しかし、バスケットボール初心者の中には、どのようなプレーなのか知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、バスケットボールにおけるピボットの概要や重要性、上手に行うコツなどをご紹介します。

 

【目次】

■ピボットとは

■ピボットは脱初心者に向けた重要な技術

■ピボットターンの種類

・フロントターン

・バックターン

■ピボットのコツ

・体の重心を下げる

・ボールをディフェンスから遠ざける

■ピボットの練習方法

■ピボットをマスターしてミスを減らそう

 

■ピボットとは

ピボットとは

 

バスケットボールにおけるピボットとは、ボールを保持するプレーヤーが片足を軸足として固定し、もう片方の足を動かすステップのことです。軸足は「ピボットフット」、もう片方の動かせる足は「フリーフット」と呼びます。

バスケットボールにおいては、ドリブルを行わずにボールを保持した状態で3歩以上歩くと「トラベリング」という反則を取られます。
ピボットでは、パスをもらったりドリブルを止めたりしてから最初に動かした足(ピボットフット)が1歩目、フリーフットが2歩目としてカウントされます。その後、軸足が動いたりズレたりしなければ、フリーフットはどのように動いても3歩目としてカウントされません。

つまり、ピボットの技術が使えると、軸足を中心にして体の方向を自由に変えながらボールを保持できるようになります。
ただし、ドリブルやパスを行わずに5秒以上ボールを持ち続けるのは、5秒ルールというバイオレーション(禁止行為)にあたります。バイオレーションを犯した場合、相手チームのスローインでゲームが再開される点に注意が必要です。

 

■ピボットは脱初心者に向けた重要な技術

ピボットは、オフェンスを中心に、バスケットボールの試合において多くのシーンで使われる技術です。例えば、ディフェンスからのプレッシャーを受けた際にボールを奪われないようにしたり、パスを出すために角度をつけたりすることができます。体勢を変えてシュートにつなげることも可能です。

上手にピボットができると、自然とドライブのスピードが上がったり、ディフェンスの動きを見ながらプレーを選択する余裕が生まれたりします。
一方で、軸足が床から離れたりズレたりして、ピボットに失敗するとトラベリングとなり、相手に攻撃権を渡してしまいます。

基本的な技術ではありますが、上手にできるほどボールを奪われにくくなり、シュートにつながる確率を上げられるのがピボットです。反則を防ぎながら攻撃のバリエーションを増やせるピボットは、脱初心者に向けた重要な技術のひとつといえるでしょう。

 

■ピボットターンの種類

ピボットの際に、体の向きを変える動作を「ピボットターン」と呼び、体を回す方向から大きく2種類に分けられます。それぞれの特徴は、以下の通りです。

 

・フロントターン

フリーフットのつま先側(前側)に回るピボットターンは、フロントターンと呼ばれます。回転する角度によって90度、180度、270度の3種類に分けられ、回る幅が大きくなるほど、体の姿勢が崩れやすくなります。
体を横に向ける90度のフロントターンは相手を抜く際に、真後ろを向く180度のフロントターンは、主にボールをディフェンスから守る際に使われることが多いです。

 

・バックターン

フロントターンとは逆に、フリーフットのかかと側(後ろ側)に回るターンがバックターンです。リバースターンと呼ばれる場合もあります。こちらも、回転する角度に応じて90度、180度、270度の3種類に大きく分けられます。

回転時に体が横に流れやすいなど、フロントターンに比べると難易度は高めです。軸足を強く踏み込んで、腰から体を回転させるイメージで行いましょう。

 

■ピボットのコツ

ピボットのコツ

 

ピボットは、試合中のプレーの選択肢を増やすために欠かせない、基本的な技術のひとつです。しかし、バスケットボール初心者は上手に足を動かせないかもしれません。
ここでは、ピボットを行う際に意識したいコツを2つご紹介します。

 

・体の重心を下げる

ピボットを行う際は、腰を落として膝を曲げ、体の重心を下げることが大切です。重心を低くして構えることで、ディフェンスに接触されても押し負けにくくなり、ボールを奪われる可能性を減らせます。また、重心を低くした方が、ドリブルやシュートといった別のプレーにも移行しやすいです。

ただし、体の重心を下げてボールを保持できたとしても、軸足がズレたり動いたりしたらトラベリングを取られてしまいます。重心は軸足に乗せ、親指の付け根辺り(母趾球)から足先を床に着けた状態でピボットを行うように意識しましょう。
かかと側に体重を乗せると、膝が曲がらなかったりバランスを取るのが難しくなったりして、素早く動けません。つま先で軸を作ることで、大きなステップを踏みやすくなることもメリットです。
この時、フリーフットを床からあまり浮かさないことで、次の動き出しを速くできます。

 

・ボールをディフェンスから遠ざける

ピボットを行うシーンでは、ドリブルやパスと異なり、ボールが完全に止まった状態です。ボールを自分の体の前側で持ち続けると、ディフェンスに奪われる可能性も高くなってしまいます。

相手ディフェンスからボールを遠ざける意識を持つことも重要です。頭や腰の横など、相手が取りにくい場所にボールを置きながらピボットを行うようにしましょう。自分の体でボールを隠せれば、ボールを奪われる可能性を減らせます。
どうしてもディフェンスの前でボールを動かさなければいけない時は、頭の上や足元など、少しでもカットされにくい場所を通すのがポイントです。

肘を外側に張って、力強くボールを持つのも有効です。ただし、肘を張ったまま動かした腕がディフェンスにぶつかると、オフェンスファールを取られる可能性があります。相手を腕で無理やり押しのけることがないように注意が必要です。

 

■ピボットの練習方法

スムーズにピボットができるようになるには、練習を繰り返すことが大切です。最初はディフェンスなどをつけずにピボットの動きを繰り返し、動きに慣れてきたらディフェンスをつけて実戦的な練習を行うと良いでしょう。ディフェンスをつける場合は、ボールを奪われないことも意識してみてください。

練習時は、軸足の支点をつま先側から動かさないことと、重心を後ろにしないこと、腰から回転することの3点を意識して行いましょう。肩などから回ると重心が動きやすく、足から回ると着地を失敗する可能性があります。

また、片足だけでなく、両足でスムーズにピボットができるように練習しておくのもポイントです。両足ともにピボットが行えれば、プレーの幅が大きく広がります。

 

■ピボットをマスターしてミスを減らそう

パス範囲を広げたり、プレーの選択肢を増やしたり、ボールが奪われにくくなったりと、ピボットはオフェンス・ディフェンスともに欠かせないバスケの基本的な技術のひとつです。難しいシュートやパス、ドリブルをマスターしても、ピボットができなければ使える機会は限られてしまうでしょう。
また、場合によってはトラベリングなどの反則につながるため、確実にできるようにしておく必要があります。ボールハンドリングが重視されることも多いですが、足元の技術も意識して練習を繰り返しましょう。

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