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other2023.10.19

バレーボールのバックアタックを上手に決めよう! 打ち方のコツや注意事項を解説

クイックやブロード、オープン攻撃など、バレーボールのスパイクにはさまざまな種類があります。その中でも難易度が高いスパイクといわれるのが「バックアタック」です。バックアタックを使いこなせるようになると、チームの攻撃の幅は大きく広がります。チームの攻撃力アップのために、ぜひ習得しておきたい技術のひとつです。
ここでは、バックアタックのメリットやデメリット、打ち方のコツなどをご紹介します。

 

【目次】

■バックアタックとは?

■バックアタックのデメリット

■バックアタックの打ち方のコツ

・セッターとのコンビを合わせる

・前に向かって飛ぶ

・コートの奥側を狙う

■バックアタックの練習方法

■バックアタックで攻撃の幅を広げよう

 

■バックアタックとは?

バックアタックとは?

 

バレーボールのコートは、相手チームと自チームのコートを区分けする「センターライン」の後ろに、「アタックライン」という線が引かれています。
バックアタックは、後衛の選手がアタックラインよりも後ろ側から、大きくジャンプして打つスパイクのことです。このとき、後衛の選手はジャンプする前にアタックラインを踏んだり越えたりしてはいけません。

バックアタックでは、前衛だけでなく後衛の選手も攻撃に加われます。6人制バレーの場合は、相手のブロッカー3人に対して自チームは前衛+後衛となるので、数的に有利な状況を作り出せるはずです。相手ブロックはスパイカー全員をカバーしきれないため、スパイクの成功率が高まります。

また、前衛と後衛で時間差攻撃を仕掛けるなど、攻撃の幅を広げられるのもメリットのひとつです。バックアタックを打てる選手がチームに一人いるだけで、さまざまな戦略を使えるようになり、前衛からの攻撃も効果が増します。

 

■バックアタックのデメリット

チームの攻撃の幅を広げられる一方で、バックアタックはバレーの中でも難易度が高いプレーのひとつです。
バックアタックは、アタックラインの後ろからジャンプして打たなければいけません。ネットを超すボールを打つためには打点を高くする必要があるものの、バックアタックでは真上ではなく少し前向きにジャンプするため、前衛のスパイクよりも打点が低くなります。効果的に攻撃に織り交ぜるには、後衛選手のジャンプ力が必須です。

また、ネットとの距離がある分、スパイクの角度を低くするとネットにかかってしまい、角度を上げて打ち上げてしまうとアウトになるなど、スパイクミスが起こりやすいのもデメリットです。
安定してバックアタックを打つためには、確実にボールを捉えるミート力も欠かせません。
技術や筋力など、選手に高い能力を求められるのは、バックアタックのデメリットといえます。

 

■バックアタックの打ち方のコツ

バックアタックの打ち方のコツ

 

バックアタックは、前衛でのアタックと打ち方が異なります。試合でバックアタックを活用したいと思った場合は、正しい打ち方のコツを知っておくことが大切です。
バックアタックを打つ際に意識したいコツをご紹介します。

 

・セッターとのコンビを合わせる

バックアタックの際は、前衛からのスパイク以上にセッターが上げるトスの位置が重要です。長さや高さ、速さなど、スパイカーやポジションごとにトスを上げる位置を調整する必要があります。
日頃の練習からセッターとスパイカーで話し合い、打ちやすい高さや位置を調整するようにしましょう。

また、バックアタックを打つ際は、スパイカーが最高打点で打てるようにトスを上げることも大切です。トスのタイミングがずれると、ネットにかかるなどバックアタックが失敗する可能性が高まります。
スパイカーも体を傾けることなく、高い打点を保てるフォームでボールを打つのがコツです。

 

・前に向かって飛ぶ

通常、前衛からのスパイクはタッチネットを避けるために、真上気味にジャンプする必要があります。バックアタックではタッチネットの心配がほぼないため、前方向にジャンプするのがコツです。前にジャンプすることでスパイクに体重が乗り、威力のあるボールを打ちやすくなります。ネットに近くなるため、ミスする可能性を減らせる点もメリットです。

踏み切りの際に、つま先を前(ネット方向)に向けることを意識してジャンプすると踏み切りの勢いをのせやすく、力強いバックアタックを打ち込めます。

ジャンプの際に、アタックラインを踏んでいると反則になります。どこから助走を始めて、どこで踏み切るかを確認しておきましょう。トスが上がってからアタックラインの位置を把握するのは難しいため、ジャンプする前に自分とアタックラインの位置関係を把握しておくのがコツです。

 

・コートの奥側を狙う

相手コートとの距離がある分、前衛からのスパイクと同じ感覚で打つとネットにかかったりブロックされたりする可能性が上がります。バックアタックの際は、相手コートの奥側を狙うのがおすすめです。
コートの奥側なら距離が長いため、タイミングやミートする位置がズレても、ボールをコート内に落とせる可能性が残ります。コートの奥側を狙うと、必然的に相手ブロッカーの指先辺りを狙うことになるため、ブロックされにくくなるのもメリットです。

また、ボールにドライブ回転をかけることも心がけましょう。ドライブ回転をきれいにかけることで、ボールが伸びてアウトになるのを防げます。ボールの上側を叩いて、巻き込むようにスパイクを打つのがコツです。

 

■バックアタックの練習方法

バックアタックを上手にできるようになるには、前提として高い打点に到達できるジャンプ力が欠かせません。下半身や体幹など、ジャンプ力を上げるために必要な筋肉を鍛えるトレーニングを取り入れましょう。
筋トレ以外に取り入れたい練習方法の例は、以下の通りです。

【一人でできる練習】
自分でバックアタックの位置から真上にボールを上げ、そのまま相手コートの奥をめがけてボールを打ちましょう。ジャンプはしてもしなくても構いません。この練習を繰り返せば、後衛から相手コートの奥を狙う距離感を養うことができます。

【踏み切りの練習】
セッターとスパイカー間で踏み切り位置の確認を行うことも重要です。最高到達点でボールをキャッチしたりスパイクしたりして、セッターとスパイカーで「どこまでジャンプできるのか」や「どこにトスを上げると打ちやすいのか」などの認識をすり合わせておきましょう。

バックアタックの練習を行う際は、アタックラインの位置を確認することも大切です。日々の練習から、ジャンプする前にアタックラインと自分の位置関係を把握する癖をつけておきましょう。自分の位置をジャンプ前に把握しておけば、感覚的にアタックラインの距離もつかめるようになるはずです。

 

■バックアタックで攻撃の幅を広げよう

後衛からスパイクを打つバックアタックは、バレーボールの中でも難易度が高いプレーのひとつです。ネットやディフェンスにかかる、アウトになるなど、慣れていないと得点につなげることは難しいかもしれません。
しかし、チーム内にできる選手がいると、前衛だけでなく後衛からも攻撃できるようになり、攻撃の幅を大きく広げられます。

また、バックアタックは前衛からのスパイクとは打ち方が異なります。確実に決めるためにはコツを覚えておく他、高くジャンプするための筋力トレーニングなどが欠かせません。
日々の練習にバックアタックのメニューを追加して、チーム全体の攻撃力を底上げしてみてはいかがでしょうか。

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