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other2024.01.29

【卓球】巻き込みサーブとは? 基本の打ち方と意識したいコツを解説

チェスを指すように緻密な戦略を要求される卓球において、試合の1球目に当たる「サーブ」は、その後の展開を大きく左右する重要なショットです。戦略の幅を広げ、試合展開を優位に進めるためには、サーブのバリエーションを増やすことが欠かせません。
卓球のサーブには多くの種類がありますが、プロ選手も使用することがあるサーブに「巻き込みサーブ」が挙げられます。しかし、巻き込みサーブとは具体的にどのようなサーブなのでしょうか。
ここでは、卓球の巻き込みサーブの特徴や打ち方、打つ際に意識したいコツなどをご紹介します。

 

【目次】

■卓球の巻き込みサーブとは?

■巻き込みサーブの基本の打ち方

・下回転のかけ方

・上回転のかけ方

■巻き込みサーブを打つ際のコツ

・手首の力を利用する

・体を沈めるように打つ

・トスを高く上げる

・コースのバリエーションを増やす

■巻き込みサーブを活用して相手を翻弄しよう

 

■卓球の巻き込みサーブとは?

卓球の巻き込みサーブとは、手首を外側から内側に巻き込むようにして打つサーブのことです。手首を体の内側に巻き込むようにして打つことで、ボールに右利き選手の場合は左回転、左利き選手の場合は右回転の「逆横回転」をかけられます。

スイングがコンパクトでフェイクモーションを加えやすく、どんな回転をかけているのか相手に悟られにくい点が巻き込みサーブのメリットです。また、レシーブが自身のフォア側(利き手側)に集まりやすく、相手の甘いレシーブを強打する「3球目攻撃」を繰り出せます。
利き腕が同じ選手同士の試合の場合、相手から離れるような回転のボールになるので、チキータ封じとして活用することも可能です。

女子選手を中心に、巻き込みサーブを使用するトッププロが多いことからも、習得できれば強力な武器になるサーブといえるでしょう。
ただし、相手の実力が自分よりも上の場合、ボールにかかった横回転を利用してさらに鋭いレシーブを返して来る恐れがあります。巻き込みサーブだけに頼るのではなく、複数の回転を使い分けることが重要です。

 

■巻き込みサーブの基本の打ち方

巻き込みサーブの基本の打ち方

 

巻き込みサーブは、打ち方を変えることで横下回転と横上回転のボールを使い分けることができます。似たフォームから異なる回転のボールを繰り出せば、相手選手をさらに翻弄できるでしょう。
下回転と上回転にわけて、巻き込みサーブの基本的な打ち方をご紹介します。

 

・下回転のかけ方

ボールの斜め下をこすって回転をかける打ち方です。ボールの外側をこするように打球することを意識してスイングを行いましょう。

【横下回転のかけ方】
1.卓球台と利き腕(ラケットを持つ腕)が平行になるように構える
2.ボールをトスすると同時に肘を引き、ラケットを自分側に引き寄せる
3.ラケット面を斜め上から斜め下方向に振り下ろし、ボールの右下辺りをラケット面の下側でこする

下回転を掛ける際は、できるだけラケットの面を立てたままスイングするのがコツです。ラケット面を立てておけば、相手に回転を悟られにくくなります。
また、ボールを捉えた後は、外側に向かって手首を返すようなフォロースルーを行いましょう。横上回転を打つ際のフォームに似るため、相手を騙しやすくなります。

 

・上回転のかけ方

横上回転のボールも、ボールの打点を変える以外は横下回転とほぼ同じフォームで打つのがポイントです。似たフォームから異なる回転を繰り出すことで、相手を惑わせやすくなります。

【横上回転のかけ方】
1.卓球台と利き腕が平行になるように構える
2.ボールをトスすると同時に肘を引き、ラケットを自分側に引き寄せる
3.ラケットを振り下ろしながらヘッドを下げ、ボールの下にラケット面を持って行く
4.ボールの斜め上側を、ラケット面で下から上にこすり上げる

インパクト(打球)の際に、ボールの上側を捉えるほど、バウンド後のボールが伸びるようになります。
また、フォロースルーを卓球台の下に持って行くのも有効です。ラケット面の角度を隠すことで、回転を判断しにくくできます。

 

■巻き込みサーブを打つ際のコツ

巻き込みサーブを打つ際のコツ

 

効果的な巻き込みサーブを打つためには、打ち方のコツを覚えておくことが重要です。巻き込みサーブを打つ際に意識したいコツを、いくつかご紹介します。
下回転、上回転どちらのサーブでも大切なコツなので、練習時から意識してみてください。

 

・手首の力を利用する

巻き込みサーブは、腕の力だけに頼ると十分な回転量を加えることができません。手首の力を活用するのがポイントです。
手首と腕の力を一緒に使うことで、回転量が多く効果的なボールを打ち出せるようになります。他のサーブに比べると手首を使いやすいので、しっかり手首の力を使えるように練習を繰り返しましょう。

 

・体を沈めるように打つ

打球するのと一緒に、体を沈めるようにするのもコツのひとつです。体を沈めることでボールに体重を乗せやすくなり、回転量や威力のあるサーブを繰り出しやすくなります。
体を沈める際は、ボールをトスするのと同時に、しっかりと体を引いて体重移動ができるように準備を行いましょう。体重移動でためた力をそのままボールにぶつければ、ボールの威力が増します。

右利き選手の場合は、トスのタイミングで右足側に体重を乗せて体を引き、インパクトの瞬間に左足側に体重移動を行います。左利き選手は、左右の足を逆にして体重移動を行ってください。
この時、腕を振ることを意識しすぎずに、腰の回転を使ってラケットを振り抜くのもポイントです。体の回転を使うことで、コントロールが安定します。

 

・トスを高く上げる

サーブの際に、トスを高く出すことも意識してみてください。ボールを高く上げると相手の視線が一瞬ラケットから外れるため、回転を悟られにくくなります。また、ボールを長く落下させることで回転量を増やせるのもメリットです。

ただし、トスを高く上げる分サーブの難易度が増すので、慣れないうちは空振りやミスショットにつながるリスクも高まります。初心者の方は、自分が打ちやすい高さのトスでも問題はありません。
卓球のサーブに慣れてきて、ある程度の高さまでトスを上げても問題ないという方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

・コースのバリエーションを増やす

巻き込みサーブは、手首を内側に巻き込むようにサーブを繰り出すという性質上、相手のフォア前側に短いボールを打ちやすいです。相手はフォア側へのショートサーブを意識するので、バック側の深い位置にロングサーブも織り交ぜるようにすると、効果的な攻撃につながります。

回転やコースの異なるボールを複数組み合わせて、サーブのバリエーションを増やせれば、相手を前後に翻弄でき、戦略を悟られにくくなるはずです。

 

■巻き込みサーブを活用して相手を翻弄しよう

ボールの回転が悟られにくい巻き込みサーブは、ボールの回転に合わせてラケット面を出す必要がある卓球の試合において、大きな武器になるサーブのひとつです。
また、相手選手と自分の利き腕が同じ場合、巻き込みサーブは相手選手から遠ざかるような曲がり方をします。バック側でレシーブするのが難しく、現代卓球で猛威を振るうチキータ封じの一手としても有効です。

ただし、巻き込みサーブを相手が活用してくることもあるでしょう。その場合は、回転に合わせて返球できるように練習する必要があります。巻き込みサーブを打てるだけでなく、返せるようになることも重要です。

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