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other2024.03.11

ソフトテニスのルールを押さえよう! 硬式テニスとの違いや特有のルールとは

テニスは、ソフトテニス(軟式テニス)と硬式テニスの2つに大きく分けることができます。硬式テニスはプロ選手の試合中継もあるためイメージしやすいですが、ソフトテニスは見る機会が少なく、よくわからない方が多いかもしれません。
硬式テニスとソフトテニスには、どのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、ソフトテニスの概要や基本的なルール、硬式テニスと大きく異なる点などをご紹介します。

 

【目次】

■ソフトテニスとは?

■ソフトテニスの基本的なルール

・ポイントの入り方

・ポイントの数え方

・試合の基本的な流れ

■硬式テニスとのコートや道具の違い

・コートの違い

・ボールの違い

・ラケットの違い

■ソフトテニス特有のルールやプレースタイルに注意

■ルールをしっかり押さえてソフトテニスを楽しもう

 

■ソフトテニスとは?

ソフトテニスとは、フェルトで覆われた硬いボールを使う硬式テニスとは異なり、柔らかいゴムボールを使って行うテニスのことです。

硬式テニスはフランスが起源とされていますが、ソフトテニスは明治期の日本が発祥のスポーツです。テニスが日本に伝わった当時は、テニスボールが非常に高価なうえに、なかなか手に入らないものでした。
そこで、ゴムボールが代用品として使われたのが始まりとされています。

当初は軟式テニスと呼ばれていましたが、1992年の全面的なルール改定に伴い、正式名称がソフトテニスとなりました。現在は、韓国や台湾といった東アジアをはじめ、世界40ヶ国以上の国でプレーされています。日本では中学校の部活で行われていることも多く、人気があるスポーツのひとつです。

 

■ソフトテニスの基本的なルール

ソフトテニスの基本的なルール

 

ソフトテニスは、硬式テニスとはルールが異なる場合があります。ソフトテニスの基本的なルールを、硬式テニスとの違いを踏まえながらご紹介します。

 

・ポイントの入り方

ソフトテニスのポイントの入り方は、硬式テニスと同じです。基本的には、以下のケースで得点が認められます。

【ポイントになるケース】
・ボールをワンバウンド以内で相手コートに打ち返せなかった
・打ったボールがラインの外に出た
・2回連続でサーブに失敗した
・ボールがラケットに2回以上当たった
・ボールが体や服の一部に触れた
・ラケットや体がネットに触れた

 

・ポイントの数え方

ポイントの入り方や、4ポイントを先取した方が1ゲームを取るという点はソフトテニスと硬式テニスも同じですが、ポイントの数え方は異なります。
ソフトテニスでは、「ゼロ(0)」「ワン(1)」「トゥー(2)」「スリー(3)」と、ゼロから順番にポイントが増えていきます。

一方で、硬式テニスでは、「ラブ(0)」「フィフティーン(15)」「サーティー(30)」「フォーティー(40)」とカウントするのが特徴です。
これは、「六分儀」と呼ばれる、目標物の高度や角度を測る円形の計器が由来とされています。

元々、テニスの試合は6セットマッチで行われていました。1ゲームは全体(360度)の6分の1で60度、1ゲームは4ポイント先取なので60度の4分の1で15度となります。この角度がポイントの呼び方に今も使われているとされています。
3ポイント目が45ではなく40なのは、「フォーティーファイブ」では長いので、呼びやすいように変更されたのが理由だそうです。

 

・試合の基本的な流れ

一般的なソフトテニスの試合は、1ゲーム4ポイント選手の7ゲームマッチで行われます。先に4ゲーム(過半数)を獲得した選手の勝利です。

一方で、硬式テニスでは1セット6ゲームの3セットマッチや5セットマッチが採用される場合が多いです。3セットマッチの場合は2セット、5セットマッチの場合は3セットを先に取った選手が勝利となります。

両選手が3ポイントずつ獲得した場合はデュース(deuce)となり、2ポイント連取した方が1ゲームを獲得できる点は、ソフトテニス、硬式テニスともに同じです。
ただし、ソフトテニスの試合では、3ゲーム対3ゲームのように両者が互角で7ゲーム目に入った場合は「ファイナルゲーム」となり、7ポイントを先に取った選手の勝利となります。

 

■硬式テニスとのコートや道具の違い

硬式テニスとのコートや道具の違い

 

基本的なルール以外だけでなく、使用するコートや道具もソフトテニスと硬式テニスで違いが見られます。
ソフトテニスで使われるコートや道具を、硬式テニスとの違いも交えながらご紹介します。

 

・コートの違い

ソフトテニスと硬式テニスで、使用するコートの大きさは変わりません。ダブルスの場合で縦23.77m、横10.97mとなります。
ただし、使用するネットの高さがそれぞれ異なる点に注意が必要です。

硬式テニスの場合は、ネットを支える両端のポスト部分が107cm、ネットの中央はセンターベルトによって引っ張られるため、91.4cmとなります。
一方で、ソフトテニスはセンターベルトを使わないためネットが水平で、端から端まで107cmの高さがあるのが特徴です。

 

・ボールの違い

ソフトテニスと硬式テニスで使用するボールの細かな違いも、覚えておく必要があります。
上述のように、ソフトテニスで使用するのは柔らかいゴムボールです。重量が30~31gほどと軽いため、回転や風の影響を強く受けます。打った直後のスピードはあるものの、バウンド後はスピードが一気に落ちるのも特徴です。

一方で、硬式テニスのボールは、硬く厚いゴムの上をフェルトで覆っています。重量は56~59.4gほどあり、反発力が強くて弾みやすいです。回転にもよりますが、バウンド後もスピードがしっかり出ます。

 

・ラケットの違い

ボールの特徴や打球時の衝撃が異なるため、ボールを打つラケットもそれぞれ違いがあります。
見た目こそ似ていますが、ソフトテニス用ラケットは硬式テニス用に比べて軽く作られていて、振り抜きやすさに優れているのが特徴です。ボールを打つ際の衝撃が少ないためフレームは細く、ガットを貼るテンションも低めに設定されています。

注意したいのが、試合では異なる用途のラケットを使用できない点です。ソフトテニスにはソフトテニス用の、硬式テニスには硬式テニス用のラケットを用意する必要があります。

 

■ソフトテニス特有のルールやプレースタイルに注意

基本的なルールは似ていますが、硬式テニスにはないソフトテニス特有のルールがあります。プレーする際は、以下の点に注意しましょう。

【ダブルスにおけるサーブの打ち方】
ダブルスの試合において、硬式テニスでは1ゲームが終わるまでサーブを打つ人は同じですが、ソフトテニスでは2ポイントごとにペア内で交代します。どちらかのテニスを経験していた方は間違いやすいので、覚えておきましょう。

【プレースタイルの違い】
硬式テニスのダブルスとは異なり、ソフトテニスは前衛と後衛の役割が明確に分けられています。基本的には、ネット際の前衛はボレーを中心に点を取るプレーを、後衛はストロークを中心にラリーを続けるプレーを担う傾向があります。

また、ソフトテニスではフォアハンド・バックハンドともにラケットの表面側だけを使用する点も特徴です。バックハンドに来たボールは、手のひらを相手コート側に向けて片手で打ち返します。

 

■ルールをしっかり押さえてソフトテニスを楽しもう

ソフトテニスと硬式テニスは、「ラケットを使って相手コートにボールを打ち返す」点では同じですが、細かなルールや使用する道具は異なります。楽しむためには、それぞれの違いを知っておくことが大切です。
特に、硬式テニスからソフトテニスに転向した方の場合は、違和感を覚えることもあります。ソフトテニスならではのルールやプレースタイルを踏まえて、ソフトテニスを楽しんでみてください。


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