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other2024.03.27

バスケットボールの「速攻」とは? 確実に点を取るための動き方のコツ

バスケットボールには数多くの攻撃方法がありますが、その中でも特に得点につながりやすい戦術が速攻(ファストブレーク)です。速攻を確実に得点に結びつけるには、動き方の基本やプレー時の考え方などを理解しておく必要があります。
ここでは、バスケットボールの速攻の基本や種類、動き方のコツなどをご紹介します。

 

【目次】

■バスケの「速攻」とは?

■速攻の種類

・ワンメン

・ツーメン

・スリーメン

■速攻の組み立て方のコツ

・走る場所とディフェンスの位置を判断する

・パスでボールをつなぐ

■速攻の練習はどうやれば良い?

■速攻は決め切ることが大切

 

■バスケの「速攻」とは?

バスケットボールの速攻とは、攻守が切り替わる瞬間(トランジション)を狙って攻撃を仕掛ける作戦のことです。ファストブレークと呼ばれることもあります。
スティール(相手からボールを奪うプレー)やリバウンド、相手チームのショットが決まった直後など、自チームがボールを保持したらすぐリングに向かって走り出し、相手のディフェンスが構築される前に得点を狙います。

速攻を仕掛けられるタイミングは、必然的にアウトナンバー(オフェンス側が数的優位の状況)になっているケースがほとんどです。パスやドリブルで相手ディフェンスを崩す通常の攻撃よりも、得点を決められる確率が高くなります。

また、ボールを奪ってから短時間で得点を決めることができるため、流れを自チームに引き寄せたり、相手に向いた流れを断ち切ったりできる点もメリットです。試合中に何度も速攻で得点を決められれば、試合展開を優位にできる可能性が高まります。

 

■速攻の種類

速攻の種類

 

速攻は、プレーに関わるオフェンスチームの選手数から、ワンメン・ツーメン・スリーメンに大きく分けることができます。それぞれの特徴は、以下のとおりです。

 

・ワンメン

ワンメンは、名前のとおりオフェンス側の選手が1人で走って速攻を仕掛けるプレーです。1人が前線に飛び出したところにロングパスを投げるか、スティールしてからドリブルで突破して、レイアップシュートで決めるといった流れがよく見られます。

ワンメンでは、自チームの他の選手に頼ることができません。ディフェンスに追いつかれることがないように、リングまでの最短コースを走り切る必要があります。
リングに向かって真っすぐ走る「リムラン」を心がけることが重要です。

 

・ツーメン

2人の選手で行う速攻がツーメンです。二線速攻と呼ばれることもあります。必要に応じて2人でパスを出し合いながらリングに向かい、最後はレイアップシュートを決めるのが基本的な流れです。

パスができる分ワンメンよりもスピードを出しやすく、プレーするスペースをスリーメンより広く取りやすい点が、ツーメンのメリットです。フリースローレーン程度の距離を保ちながら2人で並走することを心がけると、相手にパスカットされるリスクを軽減できます。

相手ディフェンスや味方選手のポジショニングの問題で、並走して走るのが難しい場合は、ゴールを目指して真っすぐ走ることを心がけましょう。

 

・スリーメン

3人で行う速攻がスリーメンです。三線速攻と呼ばれることもあります。
コートの中央と両サイドのレーンを3人で走り、中央を走っている選手を中心に速攻を組み立てるのが基本です。

ワンメンやツーメンに比べるとコートを広く使って攻撃を展開できるので、ディフェンスを翻弄しやすいのがメリットです。
ただし、両サイドを走っている選手が大きく膨らみすぎて距離が広がると、パスカットされるリスクが高まります。ツーメンと同じように、選手同士の距離に注意しながら走ることが重要です。

 

■速攻の組み立て方のコツ

速攻の組み立て方のコツ

 

速攻は、得点を決める大きなチャンスになる反面、ミスをすると相手チームの得点につながる恐れもある、ハイリスクハイリターンなプレーです。ミスを少しでも減らすために、組み立て方のコツを押さえておく必要があります。
速攻を行う際は、以下の2点を意識することがポイントです。

 

・走る場所とディフェンスの位置を判断する

速攻を行う際は、選手の走り方や走るコースが重要になります。前述のとおり、速攻はオフェンス側のチームが数的優位に立っている状況であることがほとんどです。
言い換えると、相手チームの選手の多くは、まだ自チーム側のハーフコートに残っています。走り方を間違えて得点を取れなかった、スティールされたなど、1つのミスが原因で相手に「逆速攻」を仕掛けられて失点する恐れがあります。

また、オフェンス側の選手同士が近くにいると、パスを出してもボールが大きく動きません。ディフェンスは特定のラインに意識を向けるだけで良いので、守りやすくなってしまいます。
選手同士の距離を適度に取って、ボールを前後左右に動かせるスペースを作ることが重要です。

ただし、選手同士の距離を大きく開くと、パスの飛距離が伸びるためパスカットされるリスクも高まります。選手同士で適度な距離を保ちながら、リングに向かって走ることがポイントです。

 

・パスでボールをつなぐ

ドリブルだけでなく、パスをつないでボールを前に運ぶ意識を持つことも大切です。基本的には、人が走るよりもボールを投げる方がスピードは出ます。パスを上手に使うことで、より素早くボールをリングに近づけることが可能です。

ツーメンやスリーメンといった状況では、積極的にパスを活用しましょう。1人でボールを運ぶワンメンの場合は、最初のパスが長くなる場所にポジショニングすることがポイントです。

速攻を仕掛けるシーンでは、相手チームも失点を防ごうとして急いでディフェンスに戻ってくることが考えられます。前に相手選手が少ないからとパスを適当に行うと、戻ってきた選手にパスカットされて逆に速攻される恐れがあるため、注意が必要です。

他にも、パスミスでボールがコートから出てしまい、速攻が失敗することもあるでしょう。スピーディーな展開を作るための素早いパスは欠かせませんが、ボールがつながらなくては意味がありません。
速攻を成功させるために、素早く丁寧なプレーを心がけてください。

 

■速攻の練習はどうやれば良い?

速攻の練習は、スリーメンを基本に行うのがおすすめです。3人でパスを出し合いながら、エンドラインからリングまで走り、最後にレイアップシュートを行います。

この時、どこを走ればパスをもらえるのか、ディフェンスはどのように動いてくるのかといったことを予測しながら行うのがポイントです。ディフェンスの位置を確認したり、予測したりする癖をつけておけば、「パスかシュートか」といった場面で最適な判断ができるようになります。

また、相手チームのリバウンドを奪取した後は、速攻につながりやすい場面です。速攻を多く出すために、リバウンド強化の練習も積極的に取り入れましょう。

 

■速攻は決め切ることが大切

速攻は、バスケットボールの攻撃の中でも得点につながる可能性が高いプレーです。これは、数的優位な状況を作りやすい、リバウンドを取りやすくセカンドチャンスにつなげやすいといった点が理由として挙げられます。

一方で、パスミスや連係ミスが原因でボールを奪われると、逆に速攻を仕掛けられる恐れも捨てきれません。ミスなく確実に決め切れるように、練習を繰り返すことが大切です。

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