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other2024.05.08

戦術を組み立てて卓球の試合を有利に進めよう! 戦術の考え方や例を解説

スポーツにおいては、どれだけ練習を頑張っていても試合でなかなか勝てないことがあります。中でも卓球は戦術の重要性が高く、練習するだけでは試合に勝つのは難しいです。
しかし、卓球の戦術をどのように組み立てれば良いのか、初心者の方はあまりイメージが湧かないかもしれません。
ここでは、卓球における戦術の考え方や、プレースタイル別の戦術の例をご紹介します。

 

【目次】

■卓球における戦術の重要性

■卓球の戦術の考え方

・自分のできることと苦手なことを考える

・相手の苦手なことを把握する

・勝ち方を考える

■卓球の基本的な戦術の例

■プレースタイル別の基本的な戦術

・カットマン

・ドライブマン

・ペンホルダー

■自分の長所・短所を知って卓球の戦術を組み立てよう

 

■卓球における戦術の重要性

卓球は、長さ3mにも満たない卓球台を挟んで、相手と小さなボールを打ち合うスポーツです。相手との距離が短く打球のスピードも速いため、ラリー(打ち合い)のテンポも自然と上がります。
さらに、ボールに回転をかけやすいため、相手がどんな回転をかけてきたのか、回転に対してどのように返せば良いのかなど、さまざまなことを瞬時に判断しなければいけません。

やみくもにボールを打ち返すだけでは、得点に結びつけることは難しいでしょう。卓球の試合に勝つためには、戦術を組み立てる必要があります。
卓球における「戦術」とは、相手や状況に応じてプレースタイルを変えながら、自分の持ち味を最大限に発揮できる戦い方をすることです。どのようなサーブを打てばレシーブしやすいボールが返ってくるのか、相手のサーブに対してどのような回転で返すのかなどを考えることが例として挙げられます。

 

■卓球の戦術の考え方

卓球の戦術の考え方

 

必ず点を取れる戦術は存在しませんが、得点の確率を高める考え方のコツやポイントはいくつかあります。
基本の考え方をご紹介するので、戦術の組み立て方の参考にしてみてください。

 

・自分のできることと苦手なことを考える

戦術を組み立てるためには、自分がどのようなプレーが得意で、何が苦手なのかを把握することが大切です。自分が得点しやすいパターンや、点を取られやすいパターンがわかっていれば、戦略を組み立てやすくなります。

例えば、フォアハンドで上回転のドライブ系のボールを打つのが得意なのであれば、相手がフォア側に返すことしかできないサーブやレシーブを取り入れれば、自分のペースに持ち込めるはずです。
相手の攻撃をしのぐのが得意なら、ミスを誘うためにブロックやカットを活用するべきでしょう。
このように、得意な技やプレースタイルを見つめ直すことで、自分の持ち味を活かした試合展開にしやすくなります。

自分の得意なプレーがよくわからない場合は、試合や練習中の動画を他の人に見てもらって、アドバイスを受けるのもおすすめです。

 

・相手の苦手なことを把握する

自分の得意や苦手とするプレーだけではなく、相手が苦手なことを把握するのも戦術の基本的な考え方です。ロングサーブの返球が苦手で、ショートサーブは的確に返してくる相手に対して、ショートサーブを多用しても得点できる可能性は下がります。
徹底的にロングサーブを打った方が自分のペースに持ち込みやすく、得点の確率は高くなるでしょう。

相手の苦手なプレーを把握するには、試合中も相手の動きをよく観察して、手に入れた情報を手掛かりに考えることが大切です。ロングサーブを打つと強いボールが返ってこない、バックハンドへの切り替えがぎこちないといったクセを試合中に見抜ければ、優位に戦いやすくなります。

ただし、試合中だけで相手のクセや苦手なプレーを把握するのは難しいかもしれません。可能な場合は、試合前に映像を確認して相手選手の研究を行うのもおすすめです。

 

・勝ち方を考える

自分と相手のことがわかったら、「どうすれば勝てるのか?」を考えましょう。相手の苦手なプレーがわかっても、自分の実力が足りずに攻め切れないこともあり得ます。
自分の得意なプレースタイルや使えるテクニック、相手との実力差などを踏まえて、どのようなプレーが得点につながるかを考えることが大切です。

通常、卓球の試合は1ゲーム11点の5ゲームマッチや、7ゲームマッチで行われます。1ゲーム単位で考えるのではなく、3ゲーム(5ゲームマッチの場合)先取するための戦術を逆算して考えるのがポイントです。
情報のない相手には、1ゲーム目でさまざまなボールを打ち分けてみて苦手なプレーを探す、自分の得意なプレーを温存して後半から巻き返すなど、ゲーム全体で戦術を考えると、試合を優位に進めやすくなります。

ただし、さまざまな選手に対応するためには、基本的なテクニックが欠かせません。日頃の練習から、プレーや戦術の幅を増やすことを心がけましょう。

 

■卓球の基本的な戦術の例

卓球の戦術にはさまざまな考え方がありますが、初心者にもおすすめの基本的な戦術が「3球目攻撃」です。3球目攻撃とは、自分がサーブ(1球目)を打つサービスゲームにおいて、相手がレシーブ(2球目)してきたボールで攻撃(3球目)を繰り出す戦術のことを指します。

卓球のサーブは、自分の思い通りに回転をかけたりコースを決めたりできるプレーです。サーブを工夫することで、相手のレシーブが予測しやすくなるため、得点のチャンスにつなげられます。
どのようなプレースタイルでも使いやすいので、3球目攻撃を基に戦術を組み立ててみるのも良いでしょう。

 

■プレースタイル別の基本的な戦術

プレースタイル別の基本的な戦術

 

卓球には、前陣速攻型や異質型など、さまざまなプレースタイルがあり、効果的な戦術も異なります。
代表的なプレースタイルの基本的な戦術の例は、以下の通りです。

 

・カットマン

カットマンとは、ボールに強い下回転をかけて返球し続ける、守備に特化した戦術を取るプレースタイルです。相手に強打されてもラリーを続けて、相手のミスを誘います。

返球の際に意図的にカットしないで相手のラケットの角度を狂わせ、ボールが浮いたところを強打する戦術を織り交ぜると、効果的な攻撃につなげることができます。
ただし、カットマンは相手のミスを粘り強く待ち続けるプレースタイルです。自分がミスをすることのないように注意しましょう。

 

・ドライブマン

ドライブマン(ドライブ主戦型)は、ドライブを攻撃の主体にするプレースタイルです。前陣から後陣まで、どこからでも積極的に攻めることができるのが特徴で、現代卓球では最も多いプレースタイルとされています。
攻撃を主体として、多彩なドライブを使い分けて相手を翻弄するのが基本的な戦術です。

また、ボールにスピードや回転を求められるプレースタイルなので、ラバーは弾みやすいものが適しています。ボールコントロールや回転力を高めるために、裏面のラバーに粘着性が高いものを用意するのもおすすめです。

 

・ペンホルダー

ペンホルダーは、親指と人差し指でラケットのグリップを挟み、ペンを握るように持つスタイルです。手首の可動範囲が広くスナップを効かせやすいので、台上で細かい技を出しやすいのが特徴です。
カーブドライブやシュートドライブなど、クセのある横回転のボールを基本に戦術を組み立てると良いでしょう。

また、ペンホルダーでドライブ主戦型の場合は、下回転系のボールを短く返球する「ストップ」を活用すると、フォアハンドで攻撃を行いやすくなります。

 

■自分の長所・短所を知って卓球の戦術を組み立てよう

卓球の試合で勝つためには、自分のプレースタイルや得意なことを踏まえたうえで、相手に合わせて戦術を組み立てる必要があります。
まずは、自分の長所と短所を見直すことからはじめましょう。自分のプレースタイルがわかっていれば、それに応じて戦術を組み立てやすくなります。

なかなか試合で勝てないと悩んでいる方は、戦術を練り直してみてはいかがでしょうか。

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