馬場雄大が語る高校時代の鉄人エピソードと『JORDAN HEIR(ジョーダン エアー)』の魅力――Alpen FUKUOKAで大盛況のトークショー!
バスケットボール日本代表であり、長崎ヴェルカ所属の馬場雄大選手を迎えたトークショーイベントが、1/12(日)にAlpen FUKUOKAで開催されました。イベントでは、高校時代の貴重なエピソードから、話題の「JORDAN HEIR(ジョーダン エアー)」の魅力、そしてバスケットボール界の未来への期待まで、多岐にわたるテーマが語られました。
イベントの模様に加え、後半ではアルペングループマガジンだけの独占インタビューもお届けします!
今回のイベント会場は「Alpen FUKUOKA」。トークショーの開始前から多くのお客様が集まりました。馬場選手のタオルやユニフォームを手にした熱心なファンはもちろん、立ち見席にまで人があふれるほどの盛況ぶり。会場全体が熱気と期待感に包まれていました。
■福岡は“バスケの街”
トークショーの冒頭、馬場選手は福岡のバスケットボール文化について熱い思いを語りました。
「ウインターカップの優勝校・福岡大学附属大濠高等学校や、福岡第一高等学校といった強豪校が揃うこの県は、まさにバスケットボールに情熱を注いでいる地域ですね」とコメント。
先日、行われたウインターカップ決勝戦についても話題が及びました。馬場選手は試合のハイライトを見たと述べ、「大濠高校の完成度の高いバスケットボールには感動しました。留学生を擁する他校を圧倒するパフォーマンスで、素晴らしいチームでした」と絶賛しました。
■馬場選手自身の高校時代
トーク中、馬場選手自身がウインターカップに出場していた高校時代についても振り返られました。富山第一高等学校時代にウインターカップへ出場した経験がある馬場選手。「高校生時代のバスケットボールは、自分にとって今の基礎を築いた大切な時間でした」と当時の思い出を語りました。
しかし、馬場選手が振り返った高校時代は、怪我との戦いの連続だったと言います。3年間を通してウインターカップには出場したものの、順風満帆な道ではありませんでした。
高校2年生のウインターカップでは、試合途中で足首を捻挫。「能代工業さんとの試合で悔しい思いをしました」と語るように、怪我の影響で思うようなプレーができず、敗戦の悔しさを噛み締めたそうです。
そして高校3年生では、ウインターカップのわずか1か月前に交通事故に遭遇。「腰椎の突起部分の骨が3本折れていました」と語り、想像を超える試練が待ち受けていました。しかし、それでも彼はウインターカップに出場。「40分フル出場しました」と、その驚異的な精神力と覚悟を見せたのです。
「腰の骨が折れた状態で試合に出たなんて信じられない」と驚く司会者に、馬場選手は笑顔で語ります。「今振り返ると、本当に怖いものはなかったですね」。試合中には相手選手の肘が折れている箇所に当たる場面もあり、「嫌な感覚が蘇るほどでした」と当時の苦痛を振り返ります。それでも諦めずにプレーし続けた経験が、今のプロキャリアを築く自信に繋がっていると語りました。
馬場選手の高校時代は、怪我と向き合い、限界を超えてプレーした記憶が刻まれた時間だった。それでも「もう怖いものはない」と笑顔で語る姿に、彼の芯の強さが感じられるエピソードでした。
■「プロキャリア7年目、さらなる飛躍を目指して」
今年の仕上がりについて話題が及びました。プロキャリアも7年目を迎え、これまで海外や代表チームなど、さまざまな環境でプレーを重ねてきた馬場選手。「シーズンのスタートはとても良い形で迎えられましたが、一時的に怪我で離脱していました。それでも、復帰後はまた良い状態に仕上がっています。これからさらに調子を上げていきたいですね」と前向きな意気込みを見せました。
■「チームに溶け込むために心がけていること」
海外挑戦やさまざまな環境の変化や新しいチームでの活動を経験してきた馬場選手。新しいチームに馴染む難しさや環境の違いについても、「プロ選手として、どこに行っても何かを求められているからこそその場にいる」と話します。
その中で大切にしているのは、自分の強みを見つめ直すこと。「やっぱり自分の強みを意識しながらプレーすることで、周りの選手や監督から信頼を得ることができます。それがチームに溶け込む第一歩だと思います」と語り、プロとしての責任感を垣間見せました。
馬場選手は、練習や試合に臨む姿勢こそが、信頼を築き、チーム内で輪を広げていくための基盤になると語ります。「頑張る姿を周囲に見てもらうことや、練習で積み上げたものを試合で少しでも発揮することが、信頼を生むきっかけになります」と、真摯な言葉で締めくくりました。
■海外バスケットボール文化とプロとしての心構え
話題が、海外のバスケットボール文化になると、「彼らはスポーツとは命を懸けて取り組むものとして捉えている」という強い印象を抱いたと話します。
「1つ1つの練習でも試合でも、目の前の相手にどう勝つか、自分がどう成長するかを常に考えてプレーしています。もちろん、コートを離れると仲間としての意識はありますが、コートに立てば“どう相手を倒すか”というサバイバル意識が色濃い。それが海外のスポーツ文化の大きな特徴です」と語り、その学びが現在のキャリアにも生きていると話しました。
■「求められるプレーとやりたいプレーのギャップ」
馬場選手にとって、チームで求められるプレーと、自分がやりたいプレーのギャップにどう向き合うかは、プロキャリアを進める中での重要な課題でした。
「プロになってから海外に行きましたが、その時に“どう生き残るか”が一番のテーマでした。やりたいプレーはもちろんありましたが、それ以上に、チームでどう結果を残すかが最優先。ヘッドコーチやチームメイトから自分に何を求められているのかを理解し、それを必死にコートで表現してきました」と回顧します。
また、NBAを目指す過程で、「NBA選手でさえ全員が自分の好きなプレーをしているわけではない」という現実を知ったことが、馬場選手の考え方に大きな影響を与えたそうです。「彼らは、自分の役割を全うし、それをやり切ることに価値を見出しています。その考え方が僕の中でも根本的な基盤になっています」と語り、プロとしての心構えが確立された過程を振り返りました。
■「決めたことをやりきる」精神が今に繋がる
馬場選手は、自身の成長過程を振り返り、「自分が決めたことはやりきる」という姿勢が、現在のプロキャリアに大きく影響を与えたと語ります。
「NBA選手になりたいという夢がありましたが、そこに向かうためには『決めたことをやりきる』という覚悟が必要でした。これは幼い頃から常に言われ続けてきたことで、自分の中でもしっかり根付いています。目標に向かって責任を持って取り組むことは、年齢に関係なく大切なことだと思います」と力強く述べました。
■馬場雄大選手が語る「JORDAN HEIR」とプレーヤーの感覚の重要性
日本代表選手であり、Bリーグや海外で挑戦を続ける馬場選手。その精神は、ジョーダンブランドが掲げる「挑戦するプレーヤーへのサポート」という理念にぴったりと重なります。今回紹介された「JORDAN HEIR」は、まさにそうした選手のために設計された1足。ジョーダンブランドが掲げる「情熱」「挑戦」「次世代への継承」というテーマが反映されています。
今回のシューズは、世界中の女性プレーヤーのニーズを取り入れたデザインが特徴です。「地面との設置感をより感じたい」という要望を反映し、コート上での動きを最大限に引き出せる仕様になっています。この設計は男女問わず、多くのプレーヤーにフィットするように工夫されています。
馬場選手自身、コートとの設置感を重視するタイプ。「足裏がどのようにコートに接しているのかをしっかり感じることで、安定感が増し、怪我のリスクを減らせる」と話します。特にバスケットボールのように激しい動きを伴うスポーツでは、安定感が重要であり、固めのシューズを選ぶことで自身のプレーを最大化できると語りました。
■「JORDAN HEIR」の履き心地とその可能性
「履いてみると、これまでにない感覚を得られる画期的なシューズ」と絶賛。「学生時代からナイキさんのシューズを愛用してきたけれど、これほど新しい感覚のシューズは初めて」と感想を述べました。その設計は、安定感とフィット感の両立を実現しており、プレーヤーにとって理想的な選択肢であると太鼓判を押しました。
■子供たちへのメッセージ!自分を信じる力
馬場選手は、MCから「世界を目指すためのアドバイス」を求められると、こう語りました。
「夢を持つことやなりたい姿を想像することは、誰にも縛られない自由なことです。周りの意見に左右されず、自分が感じるものや、自分の感覚を大切にしてほしい。本当に夢を信じ抜くことができれば、可能性は無限大です。」
プロとしての挑戦を続ける馬場選手の言葉は、未来を目指す子供たちにとって大きな希望となるでしょう。
■現在のシーズンとキャリアの展望
今シーズンについては、「チームは期待していた位置にはまだ達していないが、残り30試合で目標を達成する準備はできている」と前向きな姿勢を見せました。
さらに、馬場選手は個人としても「まだ達成できていない目標がある」と語り、それに向けて日々の選択を重ね、挑戦を続けると力強く話しました。その目標とは、口に出してきた「NBA挑戦」。馬場選手の言葉には、諦めない強い意志が感じられます。
トークショー終了後には、来場者と馬場選手との写真撮影やサイン色紙のプレゼントが行われました。最後に全体写真の撮影も行われ、イベントは終始和やかな雰囲気の中、華やかに締めくくられました。
最後に、馬場選手は会場に集まったファンに感謝を述べました。
「今日はわざわざお越しいただき、本当にありがとうございます。遠方から来ていただいた方も多く、バスケットボールを通じてこのようなつながりができることを幸せに思っています。プロ選手として、これからも多くの人に可能性を与えられる存在でありたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします。」
プロバスケットボール選手として挑戦を重ねる馬場雄大選手。その真摯な言葉と行動は、子供たちやファンに夢と希望を届けるだけでなく、新たな挑戦への勇気を与える存在であることを強く感じさせるイベントとなりました。
イベントレポートの後には、アルペングループマガジンの独占インタビューの模様をお届けします。
馬場雄大インタビュー『僕にとってバッシュはコートで個性を引き出す最強のパートナー』
――本日はジョーダンブランド主催のイベントでしたが、馬場選手がジョーダンブランドにまつわる思い出やエピソードなどがあれば、ぜひお聞かせください。
そうですね、エピソードでいうと、高校生の時のことが思い出に残っています。NIKE ALL ASIA CAMPに参加させていただいたんですが、それが中国で行われたんです。 当時、海外に行く経験もほとんどなかったですし、ナイキを着用した選ばれた選手たちだけが参加するという特別な体験でした。そのイベントをきっかけに、ナイキさんとの関係がスタートしましたね。 自分にとって、それが原点であり、とても大切な思い出です。
――馬場選手はそれ以来、ナイキのバッシュを愛用されてプレーされていますね。プレー中にバッシュがもたらすパフォーマンス向上の要素や、特に気に入っているポイントについて教えてください。
バスケットボール選手にとって、バッシュ選びは非常に重要です。バスケは攻守ともに動きが激しいスポーツなので、まず自分に合ったバッシュを選ぶことが大切です。それに加えて、激しい動きが多い分、怪我を防ぐための保護機能もバッシュに求められると思っています。
また、自分の感覚を大事にすることもポイントです。バッシュは単に保護するだけでなく、パフォーマンスを向上させてくれる存在ですし、コート上で自分の個性を発揮するための重要なパートナーだと感じています。
――アルペングループマガジンは、部活生の皆さんにも多くご覧いただいているサイトです。もし馬場選手が学生時代に戻れるとしたら、どのような練習やトレーニングにさらに力を入れていたと思いますか?
プロになって年齢を重ねる中で、日本人が世界で戦うためには、身体のサイズでは勝てない部分が多いことを痛感しました。その点で、もう少しスキルにフォーカスした練習に取り組めば良かったかなと思います。
例えば、シュートの精度や外角からの得点力、さらにはハンドリングスキルなど、ガード的な要素のトレーニングにもっと力を入れていたら、より幅広いプレーができる選手になれたかもしれませんね。自分が「サイズが大きい」ということに満足せず、スキル向上を目指していたら、また違った面白さがあったんじゃないかと感じます。
――最後に、馬場選手が目指す選手像について教えてください。
プロ選手としてプレーする以上、1人でも多くの人に良い影響を与えられる存在でありたいと思っています。僕たちの姿を見て、子どもたちや若い世代が「自分にもできるんだ」と何かを感じ取ってくれたら嬉しいです。次の世代に希望や可能性を与えられる選手であり続けたいですね。