バスケはフットワークが重要! 俊敏性を高める練習方法
バスケットボールの試合では、選手は前後左右に激しく動き回ります。素早くプレーを行い、試合で活躍するには、フットワークを強化して素早く動き出せるようになることが大切です。
では、バスケットボールのフットワークは、どのように鍛えれば良いのでしょうか。
ここでは、バスケットボールにおけるフットワークの重要性や、俊敏性を鍛えるためのトレーニングメニューの例をご紹介します。
【目次】
■バスケットボールでフットワークはなぜ重要?
バスケットボールにおけるフットワークとは、プレー中の足の動かし方や、足さばきの練習のことを指します。
バスケットボールは、攻守の切り替わりが非常に激しいスポーツです。ボールをどちらのチームが持っているかによって、素早くディフェンスに戻ったり、速攻を仕掛けたりする必要があります。
オフェンス時は、動きながら味方選手に正確なパスを出したり、素早くシュートモーションに移行したりしなければいけません。さらに、ステップを駆使してディフェンスを翻弄することで、相手に邪魔されずにプレーできるようになります。
ディフェンスの場合も、攻撃を防ぐためには動き出しを速くしてポジションを取り、相手を待ち構えることが大切です。
ステップで相手をかわす、速攻でゴールに走り出す、オフェンスを防げる場所に素早く移動するなど、フットワークを鍛えれば、バスケットボールのさまざまなプレーの質を高めることが可能です。
さらに、フットワークを鍛えて下半身を強化すると安定感が増します。体のバランスを保ちながら前後左右に動きやすくなるのもメリットです。
■バスケ初心者におすすめのフットワークの練習法
バスケットボールの試合は、目まぐるしく攻守が入れ替わります。頭で動き方を考えていては、試合のスピードについていくことができずに、プレーが遅れてしまうかもしれません。頭で考えるのではなく、無意識で体を動かせるようになるまで、フットワークの練習に取り組むことが大切です。
フットワークを鍛える練習方法の一例をご紹介するので、トレーニングメニューの参考にしてみてください。
・サイドキック
サイドキックは、正面を向いたまま左右にジャンプして、片足で着地する練習方法です。右に飛んだ場合は右足で、左に飛んだ場合は左足で着地します。
この練習によって、足腰を中心に鍛えることが可能です。着地する際は、膝がつま先よりも前に出ないように注意しましょう。
左右にジャンプするのではなく、両足を交差させずにステップを踏みながら横移動するサイドステップ(スライドステップ)を取り入れるのも有効です。
実際の試合では、相手の動きに対してディフェンスは素早く反応することが求められます。ディフェンス時の基本的な動きになるサイドステップの練習を行うことで、バランス感覚や守備力を強化できます。
・スキップステップ
軽くジャンプして、動きにためを作ってから前に進むステップです。ドライブで相手ディフェンスを振り切りたいシーンなどで使用します。
バスケットボールのオフェンスは、基本的には素早く前に進むことが求められます。スキップステップの練習によって、より実戦に即した動き方を身につけることが可能です。
・バックペダル
ディフェンス力を強化したい時は、前を向いたまま後ろに走るバックペダルの練習を行うのもおすすめです。実際の試合では、相手選手と相対しながら後ろに下がるシーンも多くあります。
そのような時に、前を向いたまま後ろに走ることができれば、相手選手の動きに素早く対応できるようになるでしょう。
ゆっくりしたスピードだと効果が薄れてしまうため、できるだけ速く走ることを意識するのがポイントです。ぶつかったり、転倒したりする恐れがあるため、周囲には十分注意して練習を行いましょう。
・ラダートレーニング
ひも状の梯子を使用して、ラダートレーニングを行うのも有効です。地面にラダーを置いてステップを踏むことで、瞬発力などを強化できます。複雑な動きでも体勢を維持するためのバランス能力を鍛えることも可能です。
また、ラダートレーニングではさまざまなステップを練習できます。最初は簡単なステップの練習から行い、慣れに応じて難度を上げていくと良いでしょう。
■練習の効果を高めるコツ
フットワーク練習は、漫然と足を動かすだけでは効果が薄れてしまいます。効果を高めるには、目的を意識しながら練習を行うことが大切です。
練習の効果を高めるために、取り組む時に意識したいコツをご紹介します。
・正しい姿勢を維持する
フットワーク練習では、正しい姿勢を保ち続けることを意識しましょう。間違った姿勢で練習を行うと、効果が薄れてしまうだけでなく、体に無駄な力が入ってけがにつながる恐れもあります。
サイドステップを行う時はパワーポジションを維持する、頭が浮き沈みしないようにするなど、姿勢に気を配りながら練習に取り組むことが大切です。
とはいえ、自分自身では正しい姿勢を維持できているかはわかりにくいものです。チーム練習の時は、チームメイトやコーチといった第三者に、姿勢が崩れていないか見てもらうことをおすすめします。
個人練習の場合は、鏡の前で練習したり、練習風景の動画を撮ったりして確認すると良いでしょう。
・相手をイメージして行う
相手をイメージしながら練習するのも有効です。相手選手の動きをイメージしながら練習に取り組むことで、実際の試合ではどのように動けば良いのかを想像しやすくなります。
例えば、サイドステップの練習であれば、オフェンスのプレーをイメージしながら足を動かすことで、試合で使える動き方を頭でも覚えられるでしょう。
また、フットワーク練習は、距離を設定して行うメニューが多いです。設定したラインの直前で切り返したり、スピードを落としたりするのではなく、ラインをしっかりと踏み切るところまで足を動かすことも重要です。
■フットワークを強化してプレーの質を高めよう
バスケットボールは攻守の切り替えが激しく、前後左右に動き続けるスポーツです。ボールに追いついたり、オフェンスについていったりするためには、日々の練習でフットワークの強化に取り組み、俊敏性を高める必要があります。
ドリブルやシュートといったテクニックだけでなく、フットワークの強化にも努めて、試合で活躍できる選手を目指しましょう。
ただし、フットワーク練習は単調なメニューになりやすいものです。練習へのモチベーションを保ったり、さまざまな能力を鍛えたりするために、定期的にメニューを見直すことをおすすめします。
適度に休憩を入れて、無理をし過ぎないことも大切です。
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