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other2024.11.29

6人制バレーのポジション。役割と適性をプレーに生かそう

バレーボールは、チームメートと協力してボールをつなぎ、得点を目指すスポーツです。守備や攻撃など、ポジションごとに役割が異なるため、それぞれのプレースタイルや求められるスキルなどを知っておくと、実際にプレーしたり、観戦したりする際に役立ちます。
ここでは、バレーボール初心者の方に向けて、国際大会では主流の6人制バレーボールにおけるポジションと、それぞれの役割についてご紹介します。

 

【目次】

■6人制バレーのポジションごとの役割

・アウトサイドヒッター(OH)

・オポジット(OP)

・ミドルブロッカー(MB)

・セッター(S)

・リベロ(L)

■ポジションと併せて覚えたい「ローテーション」

■9人制バレーのポジションのルールも覚えておこう

■ポジションの役割を覚えてバレーを楽しもう

 

■6人制バレーのポジションごとの役割

6人制バレーのポジションごとの役割

 

オリンピックなどの世界大会でも採用されている「6人制」のバレーボールでは、ポジションごとに大まかな役割が決められています。ポジションごとの役割と、選手に求められる適性は、以下のとおりです。

 

・アウトサイドヒッター(OH)

アウトサイドヒッターは、レフトやライトからスパイクを打つ役割を持ち、攻撃の中心となるポジションです。ウイングスパイカー(WS)やアタッカーなどと呼ばれることもあります。

ただし、攻撃だけを行えば良いだけでなく、サイドからのレシーブなど、攻撃から守備までオールラウンドに参加しなければいけません。アタッカーの動きが試合の流れを変えることもあるため、全てのプレーにおいて、高い能力が求められるポジションです。

特に、身長の高さや肩の強さ、ジャンプ力などに優れた選手が向いています。相手ブロックの位置を確認する冷静さや判断力、点を決めきるという強い気持ちも必要です。

 

・オポジット(OP)

オポジット(opposite)は、「反対」や「向かい側」という意味を持つ英語です。名前のとおりセッターの対角上に位置し、コートの右側の配置されることが多いポジションです。

スパイク専門でサーブカット(レセプション)のような守備を行わない「スーパーエース」や、攻撃に加えて守備やトスにも参加する「ユニバーサル」など、役割ごとに名称が異なります。
基本的には、後衛からでもバックアタックを狙うなど、チームのエースとして攻撃に参加するのが大きな役割です。

ライトからスパイクするプレーが多いので、利き手側からのトスを打つ回数を増やせるサウスポーの選手の方が有利だとされています。

 

・ミドルブロッカー(MB)

前衛の真ん中に位置し、ブロックの中心になるポジションがミドルブロッカーです。センタープレーヤーと呼ばれることもあります。
相手のスパイクをブロックするのが主な役割ですが、クイック(速攻)の時は中央からの攻撃にも参加します。

プレーの中心がブロックなので、身長が高く腕も長い選手が基本的には有利です。
身長に加えて、相手のスパイクに素早く反応できる判断力やスピード、スパイクをブロックし続ける根性、クイックを決めきれる動きのキレなども求められます。

 

・セッター(S)

味方アタッカーがスパイクしやすいように、トスを上げる選手がセッターです。攻撃はほとんどセッターを経由して行われるため、バレーボールにおいて、最もボールに触れる機会が多いポジションといえます。

セッターは、味方にトスを上げてスパイクやクイックといった攻撃につなげる、コート内の司令塔的存在です。自チームと相手チームを観察して攻撃を組み立てる戦略性や判断力、味方選手とのコミュニケーション能力などが求められます。

求められる能力は多いものの、セッターはトスを上げることがメインで、自身でスパイクを打つことは多くありません。トスの技術や観察力などを磨けば、身長が高くない選手でも活躍できるポジションといえるでしょう。

 

・リベロ(L)

サーブカットやスパイクカット(ディグ)といったレシーブを中心に行う、守備の専門職がリベロです。「後衛の選手とリベロは何度でも交代して良い」というルールがあるので、監督の指示をコート内の選手に伝える役割も持ちます。
サーブやブロックを行ったり、ネットよりも高い位置にあるボールを相手コートに返したりすることはできません。

ボールを落とすことなくつなげるバレーボールにおいて、レシーブの質はその後のプレーの精度を大きく左右するものです。リベロにはボールを上げるだけでなく、セッターに的確なボールを返す高いレシーブ技術が求められます。
レシーブ技術に加えて、アタックが来そうな場所にポジショニングし続ける視野の広さや分析力、判断力、どんなボールも諦めずに上げに行く根性も必要です。

ただし、スパイクや前衛でのオーバーハンドパスが禁止されているので、身長によってプレーが左右されることはありません。身長が高い方が優位に働きやすいバレーボールにおいて、身長が低くても技術次第で活躍できるのは、リベロの大きな魅力といえます。

 

■ポジションと併せて覚えたい「ローテーション」

ポジションと併せて覚えたい「ローテーション」

 

6人制のバレーボールには、ローテーションと呼ばれる特有のルールがあります。これは、自チームが得点してサーブ権を得るごとに、選手達が時計回りにポジションを移動するというものです。
例えば、前衛の右サイド(フロントライト)にポジショニングしていた選手は、サーブ権を得てローテーションすると後衛の右サイド(バックライト)に移動することになります。

ローテーションを行うのは、相手から自チームにサーブ権が移った時のみです。自分のチームがサーブを打ち続けている間は、ローテーションを行う必要はありません。

また、選手はサーブを打つまでの間、必ず決められた場所にいる必要があることも覚えておきましょう。ボールがサーバーの手を離れた瞬間、自分が役割をこなす場所に移動して、プレーを続行します。
サーバーがボールを打つ瞬間に、選手がローテーション通りの場所にいないのは反則となります。相手チームに得点が入り、サーブ権も相手に移るため注意が必要です。

 

■9人制バレーのポジションのルールも覚えておこう

バレーボールの国際試合は1チーム6人で行う6人制が主流ですが、いわゆる「ママさんバレー」など、日本では9人で行うバレーボールも見られます。
6人制と9人制は、人数だけでなくポジショニングに関するルールも異なるので、違いを覚えておきましょう。

6人制バレーは、前衛と後衛の区別があり、後衛の選手が前衛の選手より前に出るのは反則です。ポジショニングも明確に定められています。
一方、9人制バレーには前衛や後衛といった区別や、ポジショニングの決まりがありません。選手はどの位置にポジショニングしても良く、誰でもアタックやブロックに参加できます。

9人制はポジションに関するルールが非常にゆるく、6人制以上にチームや選手の特性を生かしやすいのが魅力です。

 

■ポジションの役割を覚えてバレーを楽しもう

セッターならトスを上げる、リベロなら守備専門など、6人制のバレーボールはポジションごとに役割が決められています。役割を知っておけば、戦術の幅を広げたり、自分がプレーしやすいポジションについたりしやすくなるでしょう。
バレーボール観戦をより楽しむことにもつながります。

ご紹介したポジションごとの役割や適性を、ぜひプレーや観戦に生かしてみてください。

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