シュノーケリングとは? 必要な道具や注意点を知り安全に海を楽しもう
シュノーケリングは、美しい海を楽しめる人気のマリンスポーツです。自然の中で楽しむスポーツなので、安全に行うためにも必要な道具やテクニック、注意点などを把握しておく必要があります。
ここでは、シュノーケリングとはどのようなスポーツなのかをはじめ、ダイビングとの違いや必要な道具、テクニックや注意点などを詳しくご紹介します(※)。
【目次】
■シュノーケリングとは
シュノーケリングとは、「シュノーケル」と呼ばれる呼吸用のパイプ、マスク、フィン(足ひれ)を使って、水面や浅めの水中を泳ぎながら海の景色を楽しむマリンレジャーです。「スノーケリング」と呼ばれることもあります。
シュノーケリングはシンプルな道具だけで始められるうえ、難しい技術なども必要ありません。ライフジャケットなどを活用すれば、泳ぎが苦手な人でも楽しめる点も魅力です。
■シュノーケリングとダイビングの違い
シュノーケリングと同じマリンスポーツには、スキューバダイビングやスキンダイビング、フリーダイビングなどもあります。それぞれ、どのような違いがあるのかを確認しておきましょう。
【スキューバダイビング】
空気が入ったタンクを背負って水中に潜るスポーツです。シュノーケリングよりも深く潜って海の景色を楽しめますが、個人で楽しみたい場合は講習を受けてライセンスを取得する必要があります。
【スキンダイビング】
シュノーケル、マスク、フィンの3点を装備して楽しむ点はシュノーケリングと同じですが、海の景色を楽しむシュノーケリングとは違い、海の中に潜ることを目的としています。
【フリーダイビング】
スキンダイビングに競技性を増したものがフリーダイビングで、どれだけ深く潜れるか、遠くまで泳げるか、呼吸を止めていられるかなどを競うスポーツです。
■シュノーケリングで必要な道具
シュノーケリングは、シュノーケル、マスク、フィン以外にも、岩場で足を守るためのマリンシューズ、クラゲや紫外線から体を守るラッシュガードのようなアイテムも準備しておくと良いでしょう。
また、泳ぎに自身がない方はもちろん、泳ぎに自信がある方でも、安全のためにライフジャケットを身に着けるようにしてください。
■シュノーケリングで押さえておきたいテクニック
シュノーケリングは呼吸法などをはじめ、いくつかテクニックがあります。シュノーケリングを楽しむために押さえておきたいテクニックを確認しましょう。
・呼吸方法
普段は鼻呼吸をしているという方が多いかもしれませんが、シュノーケリングの際はマスクで鼻を覆っているため、鼻呼吸ができません。口にくわえたシュノーケルを使って、口呼吸を行うのが基本になります。
シュノーケルを使った呼吸には慣れが必要なので、自宅のお風呂場や浅瀬で練習するのもおすすめです。呼吸が浅いと息が苦しくなってしまうので、ゆっくりと深い呼吸を心がけて練習しましょう。
・シュノーケルクリアとマスククリア
泳いでいる最中にシュノーケルに水が入ってしまったり、マスクに水が入って視界が悪くなったりすることもあります。そのような際は慌てず、シュノーケルクリアやマスククリアを行いましょう。
シュノーケルクリアは、水面に浮かび上がってからシュノーケルに強く短い息を吹き込み、水を抜く基本的なスキルの一つです。シュノーケルクリアをした後も、シュノーケルに水が残っている可能性もあるため、はじめは静かに息を吸うのがポイントです。
うまくシュノーケルクリアができない場合は、水面に顔を出してシュノーケルから水を抜くのも良いでしょう。
マスクに水が入った際は、マスク上部のフレームを軽く押さえて、斜め上を向きながら鼻からゆっくり息を出すマスククリアを行います。
どちらも呼吸方法と同じで慣れが必要なので、お風呂など安全な場所で練習しておくことをおすすめします。
・フィンを使用する場合のコツ
フィンを使用する際は、素足で泳ぐときとは少し違ったコツが必要です。バタ足のように足を勢いよく動かしてもうまく進まず、水圧のせいで疲れてしまいます。
太ももからフィンの先までが柔らかくしなるようなイメージを持ちながら、フィンで水面を押し出すように、ゆっくりと足を動かすのがポイントです。その際に、手で水をかく必要はありません。手は体の横に付けたり腰の上で組んだりして、体のバランスをとるために使いましょう。
■シュノーケリングを楽しむ際の注意点
シュノーケリングは、注意しないと事故につながる恐れもあります。ここでは、シュノーケリングを楽しむ際の注意点をご紹介します。
・単独行動を避ける
体調の変化や身に着けている道具のトラブルなどが起こった際に、1人で泳いでいると対処が難しくなるので、必ず2人以上で行動することが大切です。特に子どもは、必ず大人と一緒に行動させるようにしましょう。
・位置を常に把握する
海によっては泳いで良い区画が決められている場合があり、区画の外ではジェットスキーや船などが通ることも考えられます。安全のために、遊泳禁止の範囲には入らないようにしましょう。
また、離岸流にはまってしまう場合もあります。離岸流とは、海岸に押し寄せた波が沖へ戻ろうとする際に発生する速い流れのことです。はまってしまうと気づかないうちに沖へ流されていることもあり、その場合は海岸に対して平行に泳いで離岸流から逃げる必要があります。
このように、海で泳いでいるとさまざまなトラブルに見舞われることがあります。こまめに顔を上げて、自分が泳いでいる位置を把握し続けることが大切です。
・体調が悪いときは控える
寝不足や飲酒をした状態でのシュノーケリングは判断力が鈍くなり、トラブルに対処できないこともあります。体調に不安がある場合は、シュノーケリングを控えることが大切です。
また、シュノーケリングをしていると、体温が奪われたり、日差しのせいで熱中症になったりすることも考えられます。適度に海から出て休憩をはさみ、こまめな水分補給も欠かさないようにしましょう。
・海の生物をむやみに触らない
シュノーケリングを行う際は、サンゴなどの海の生物にむやみに触らないようにしましょう。クラゲをはじめ、毒やトゲを持っている生物もいるため、自身の怪我を防ぐことにもつながります。
■シュノーケリング用のシュノーケルの選び方
シュノーケリングを行う際は、自身に合ったシュノーケルを使うことで快適に楽しめます。ここでは、シュノーケルを選ぶ際に確認したいポイントをご紹介します。
・形状や機能性
シュノーケルの形状は、筒が真っすぐなストレートタイプ(J型)、口元が蛇腹で位置を調整しやすい蛇腹タイプ、顔の形に添って筒が曲がっているラップアラウンドタイプの3種類に分けられます。
形状の違い以外にも、シュノーケルクリアがしやすい排水弁、水の侵入を防いでくれる浸水防止弁が付いたタイプもあります。自身が使いやすく、呼吸がしやすいタイプを選びましょう。
初心者や肺活量が少ない方には、シュノーケルクリアが簡単にできる排水弁つきのタイプがおすすめです。
・サイズ感
シュノーケルを選ぶ際は、サイズ感が重要です。筒が長いほど深く潜れますがシュノーケルクリアがしにくく、筒が短いものはシュノーケルクリアがしやすいものの、深く潜れず水も入ってきやすいです。
また、口にくわえる部分であるマウスピースの大きさも重要です。大きすぎるとあごが痛くなりやすく、小さすぎるとシュノーケルが外れたり口の中に水が入ったりすることもあります。シュノーケルを選ぶ際は、自身の肺活量や口の大きさに合ったサイズかどうかを確認するようにしましょう。
■シュノーケリングで美しい海を楽しもう
シュノーケリングは、気軽に美しい海を楽しめるマリンスポーツですが、安全に楽しむためには道具選びやテクニック、心構えの準備が重要です。
道具はレンタルできる場合もありますが、サイズ感が自分に合ったものをあらかじめ購入しておくのがおすすめです。事前に購入しておけば、お風呂場などでシュノーケルクリアの練習なども行えます。必要なものを揃え、しっかり準備をしたうえでシュノーケリングを楽しみましょう。
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※この記事の内容はコロナ禍の中、外出を促すものではございません。
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