SUPとはどんなスポーツ? 用意しておきたいアイテムや楽しみ方とは
サーフィンやカヌーなど、水上で行うアクティビティは数多くありますが、その中でも近年人気や知名度が上昇しているウォータースポーツがSUP(サップ)です。しかし、雑誌やテレビなどで名前を耳にしたことはあっても、具体的にどのようなスポーツか知らない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、SUPとはどのような魅力があるスポーツなのかをはじめ、SUPを始めるうえで用意しておきたいアイテムや楽しみ方の一例などをご紹介します(※)。
【目次】
■SUPとは?
SUPは「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略で、サーフボードよりも厚みや幅、長さがある浮力の強いボードの上に立ち、パドルを手に持って水面を漕ぎながら進んでいくスポーツです。
SUPは1960年代にハワイのワイキキビーチで、サーファーがカヌー用のパドルを使ってサーフィンを楽しんでいたのが起源とされています。当初はSUP専用のボードではなく、サーフボードの中でも大きいサイズであるロングボードで行っていました。
その後はサーフィンの影に隠れていましたが、1990年代後半に有名サーファー達が行ったことで注目を集めました。現在では世界各地に波及し、日本国内でも大会やレース、SUPを使ったツアーが開催されているなど、人気が高まっているアウトドアアクティビティです。
■SUPの持つ魅力
SUPはどのような点に魅力があり、人気を集めているのでしょうか。似たようなスポーツのサーフィンにはない、SUPならではの魅力についてご紹介します。
・誰でも始めやすい
サーフィンは、初心者だとボードの上に立つことが難しいスポーツです。しかし、SUPに使われるボードはサーフボードよりも大きく安定感があり、パドルを使ってバランスを取ることもできるため、サーフィンに比べると簡単にボードの上に立つことができます。
サーフィンほど体力も必要としないので、年齢や性別を問わずに誰でも楽しめる点も魅力です。
・多彩な楽しみ方ができる
サーフボードで移動する際は波の力が必要ですが、SUPはパドルを漕ぐことで水面を移動するため、川や湖のように波のほとんど立たない水辺でも楽しむことができます。
また、サーフィンのようにSUPで波乗りを行ったり、カヌーやカヤックのように水面をゆったり移動したりすることもできるなど、アイデア次第でさまざまな遊び方も可能です。
・全身運動として効果的
SUPは水面の動きに合わせてバランスを取るので、腹筋や背筋といった体幹の筋力を鍛え、全身のバランス感覚を養うことができます。
ボードの上で足を踏ん張ったりパドルを漕いだりする動きで、脚や腕、胸部など全身の筋肉をバランスよく鍛えることができるため、全身運動としておすすめです。筋肉を鍛えるだけでなく、有酸素運動にもなるため、運動不足の解消にも適しています。
■SUPを楽しむために用意したいアイテム
SUPはボード、パドル、リーシュコード(足首とボードをつなぐための紐)の3点があれば遊ぶことができますが、それ以外にもいくつかのアイテムがあると快適に楽しめます。SUPを行う際に用意しておきたいアイテムをご紹介します。
・サーフパンツ
SUPは水に濡れずに水面を移動できるアクティビティですが、ボードの上にしゃがんで休憩したり、水に飛び込んだりすることもあるでしょう。水に濡れてもいいように、サーフパンツやボードショーツと呼ばれる水陸両用のパンツを着用するのがおすすめです。
サーフパンツは速乾性に優れたものが多く、水に濡れてもすぐに乾いてくれるので、一着持っていると便利です。
・ラッシュガード
水面をボードで移動するSUPは、直射日光だけでなく、水面から跳ね返った紫外線にもさらされてしまいます。ラッシュガードのように肌を日焼けから守ってくれる、水に濡れてもよいウェアを着用するようにしましょう。
ラッシュガードとは、サーフィンやダイビングなどのマリンスポーツを行う際に着用する、速乾性のある素材で作られたトップスです。水に濡れてもすぐに乾き、保温性もあるので、水辺でのアクティビティを快適にしてくれます。
紫外線をしっかり防ぐためにも、UVカット率に注目して選ぶのがおすすめです。
・防水性のある帽子
頭皮や顔などの日光にさらされやすい部分の日焼け対策も大切です。帽子を着用して頭皮や顔を紫外線から守るようにしましょう。帽子を着用することで熱も防げるため、熱中症の予防も期待できます。
SUPを行う中で帽子が濡れてしまうこともあるので、防水性や速乾性に優れ、自宅で洗濯できる帽子がおすすめです。
・マリンシューズ
SUPは素足で乗ることもできますが、水辺を歩く際に石やガラスの破片、植物のトゲなどで足の裏を怪我してしまう恐れもあります。軽量で速乾性に優れた、陸でも水中でも使えるマリンシューズを履いて足を保護するようにしましょう。
ソールに滑り止めが付いているような、グリップ力に優れるマリンシューズなら、ボードの上で足が滑ってしまうのを防げます。
・ライフジャケット
安定性があるボードを使うSUPは初心者でも楽しめるアクティビティですが、自然を相手にする以上、不測の事態に対する備えをしておくことは大切です。
突風や大波などの急な環境の変化によって海や川に投げ出された際にも、身の安全を確保してくれるライフジャケットを着用するようにしましょう。
■SUPはさまざまな楽しみ方ができる
SUPはボードとパドルを使ったシンプルなスポーツですが、遊ぶ場所や乗り方も自由で、色々な遊び方や楽しみ方ができます。その中からいくつか代表的な楽しみ方をご紹介します。
・クルージング
ボードに乗り、パドルを漕いで水面を自由に移動できる、SUPの基本的な楽しみ方が「クルージング」です。
海や川、湖など、場所を選ばず、思いのままにクルージングできるのはSUPの大きな魅力です。ボードの上に立って景色を眺めたり、カヤックやボートのように座ってパドルを漕いだり、ボードの上に仰向けに寝てのんびり過ごすといった楽しみ方もできます。
・サーフィン
波のある海でなら、サーフィンを楽しむこともできます。SUPボードは一般的なサーフボードよりも大きいためバランスを取りやすく、初心者でもサーフィンを行いやすいです。
波のあるポイントまでパドルを漕いで移動したり、パドルでバランスを取りながら波に乗ったり、パドルで推進力を出すといった楽しみ方もできるなど、サーフィン初心者だけでなく、経験者も楽しめるでしょう。
・ヨガやエクササイズ
水面に浮かべたボードの上でヨガやエクササイズを行うのも、人気の楽しみ方のひとつです。不安定な水上でバランスを取る必要があるため、体幹のトレーニングにも適しています。
海や湖など、自然に囲まれた場所でのSUPヨガやエクササイズなら、いつもより気持ちを落ち着けて、新鮮な感覚で楽しむことができるでしょう。
・釣り
大きいボードの上に釣り道具やクーラーボックスを置いて、水面を移動しながらのんびり釣りを楽しむことができるため、SUPはフィッシング愛好家からも注目されています。
水面までが近く感じられるので、ボートや船を使った釣りとは異なった感覚で楽しめ、陸地からではなかなか近づけない場所や、ポイントを都度移動しながら釣りが行えるのもSUPフィッシングの特徴です。
■自身に合った楽しみ方でSUPを満喫しよう
SUPは海や川、湖など、水のある場所であれば遊ぶことができるアクティビティです。サーフィンに比べて簡単なうえ、必要なアイテムも多くないため、初心者でも始めやすい点も魅力といえます。
クルージングをはじめ、サーフィンやヨガ、釣り、レースなど、アイデア次第ではさまざまな遊び方ができるので、自身だけの楽しみ方を見つけて、SUPを満喫してみてはいかがでしょうか。
※この記事の内容はコロナ禍の中、外出を促すものではございません。
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