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outdoor2020.10.30

ストーブは秋冬キャンプの必需品! 種類や注意点を知って安全に使おう

秋や冬、初春のような寒い時期のキャンプを快適に行うには、寒さ対策が欠かせません。寒さ対策を怠ってしまうと寒さで眠ることができず、場合によっては低体温症に陥る恐れもあります。寒さ対策の一環として、キャンプ用ストーブのような暖房器具を用意しておくのがおすすめです。
ここではキャンプ用ストーブの種類や選び方、使用する際に注意したい点などをご紹介します。

 

【目次】

■キャンプで使えるストーブの種類

・石油ストーブ

・ガスストーブ

・薪ストーブ

・電気ストーブ

■キャンプ用ストーブの選び方

・ランニングコストから選ぶ

・安全性を確認する

・料理やお湯を沸かすのに使えるか確認する

・持ち運びのしやすさも重要

■キャンプでストーブを使う際の注意点

・燃えやすいものを近くに置かない

・換気を十分に行う

■寒い時期のキャンプもストーブがあれば快適に

 

■キャンプで使えるストーブの種類

一般的なキャンプで使用するストーブは、燃料に応じていくつかの種類に分けることができます。暖かさや持ち運びやすさなどが種類によって異なるため、自身の用途に見合ったストーブを選ぶことが大切です。キャンプ用ストーブの種類やそれぞれの特徴についてご紹介します。

 

・石油ストーブ

石油ストーブ

灯油を燃料に使う石油ストーブは、さらに反射式と対流式の2タイプに分けられます。

 

【反射式】
熱源の奥に反射板を設置していて、石油ストーブの前面を効率的に暖めることができるのが反射式の石油ストーブです。一般的には部屋の隅や壁際に置いて使用します。

【対流式】
ストーブの周り全体に放熱するタイプの石油ストーブです。暖められた空気が上昇することで空気を循環させ、部屋全体を暖めることができます。部屋の中心に置いて使用することが多いです。

 

反射式・対流式に限らず、石油ストーブは点火が早く、燃焼時間も比較的長いのが特徴です。効率的に広範囲を暖めることができ、ストーブの形状によっては上に鍋ややかんを置いて、料理したりお湯を沸かしたりすることもできます。
ただし、定期的な燃料補給が必要で、他のストーブよりも大きく持ち運びが大変な点がデメリットとして挙げられます。

 

・ガスストーブ

ガスストーブ

ガス缶をセットするだけで簡単に使用できるタイプのストーブです。ガス缶には自宅でもカセットコンロなどに使用するCB(カセットボンベ)缶と、アウトドア専用のOD(アウトドア)缶の2種類がありますが、ガスストーブはCB缶を燃料として使用するタイプが多いです。

使い方が簡単で、小型で軽く持ち運びに便利な製品も多いですが、燃焼時間は石油ストーブより短く、火力も弱い傾向にあります。できるだけ荷物を減らしたい方や、少人数でキャンプを行う際などにおすすめです。

 

・薪ストーブ

薪ストーブ

アウトドアシーンで使用するストーブの中で最も火力が大きいのが薪ストーブです。使用する薪の量で暖める範囲を調整することもできます。火の揺らぎを楽しめたり、ストーブの上が天板になっていて調理に使えたりするタイプなら、キャンプならではの雰囲気を味わえるのも魅力です。

ただし、暖まるまでに時間がかかり、燃料である薪を持参する場合は荷物が多くなる、煙突掃除といったメンテナンスが必須など、アウトドア初心者には少し扱いが難しいかもしれません。

 

・電気ストーブ

電気ストーブは、熱源として電気を活用するため、他のストーブに比べると火事などの事故を引き起こす可能性が低く、安全に使用することができます。コンパクトな製品なら持ち運びにも便利で、燃料を用意する必要もありません。

ただし、広範囲を暖めるのには不向きで、電気を使用できる電源付きサイトなどでないと使用できないといったデメリットがあります。電源付きサイトでキャンプを行う場合や、テント内である一か所だけ暖めたい場合などにおすすめです。

 

■キャンプ用ストーブの選び方

キャンプ用ストーブの選び方

 

キャンプ用ストーブを選ぶ際は、確認しておきたい点がいくつかあります。キャンプ用ストーブを選ぶ際のポイントを4つご紹介します。

 

・ランニングコストから選ぶ

ストーブ本体の価格の違いだけでなく、使用する燃料の価格や燃焼継続時間、タンク容量なども確認しておくようにしましょう。燃料の価格が安く燃焼継続時間が長いものほどランニングコストに優れているため、長く使い続ける場合は割安になる可能性もあります。

また、アウトドアシーンでストーブを活用するのは年に2回もあるかどうかといった、キャンプに行く頻度そのものが少ない方は、自宅でも使用できるタイプの製品を選ぶのがおすすめです。

 

・安全性を確認する

ストーブは基本的に火を使って周囲を暖めるので、火事や火傷を引き起こさないためには、製品の安全性も重要です。
転倒や振動を検知して自動で消火する機能や、ガス漏れ検知機能、燃料の不完全燃焼を防止する機能などがあるかどうかも確認したうえで選ぶようにしましょう。

 

・料理やお湯を沸かすのに使えるか確認する

石油ストーブや薪ストーブの場合は、上に鍋ややかんを置ける製品もあります。ストーブを使って料理を作ったりお湯を沸かしたりできれば、コンロやバーナーを持っていく必要がなくなるため、荷物を減らすことにもつながるでしょう。

ただし、石油ストーブや薪ストーブはガスストーブや電気ストーブに比べて使いやすさに劣り、メンテナンスの手間や安全性といったデメリットがあることには注意が必要です。

 

・持ち運びのしやすさも重要

キャンプ用途のアイテムは持ち運ぶ機会が多いため、軽量かどうか、コンパクトに収納できるかといった点も確認しておきましょう。電気ストーブ以外は、ストーブ本体に加えて燃料も持ち運ぶことを留意しておく必要があります。

コンパクトで持ち運びやすい製品ほど火力が弱く暖めづらい傾向にあるので、携帯性と暖かさのバランスも考えて製品を選ぶことが大切です。

 

■キャンプでストーブを使う際の注意点

基本的に、ストーブは火を使って周囲を暖めるアイテムです。間違った使い方をすると火事や一酸化炭素中毒を引き起こし、最悪の場合死に至る恐れもあります。安全に使用するために、注意したいポイントをご紹介します。

 

・燃えやすいものを近くに置かない

ストーブの近くに衣類のような燃えやすいものがあると、それに引火して火事を引き起こす可能性があります。ガス缶が置いてあった場合、熱により缶内部の圧力が上昇して、爆発する恐れもあります。ストーブの近くには、燃えやすいものや爆発の危険性があるものを置かないようにしましょう。

また、化学繊維で作られたテントやタープも、ストーブの熱で溶けることがあります。ストーブとテントの距離に気を付けたり、テントにコットンやポリコットンといった燃えにくい難燃性の素材が使われているものを選ぶのがおすすめです。

 

・換気を十分に行う

基本的にストーブはテント内での使用が禁止されています。これは、換気不足による一酸化炭素中毒や、テントなどに引火して火事を引き起こす恐れがあるためです。

とはいえ、寒さからどうしてもテント内でストーブを使用したい場合もあるでしょう。そのような時は必ず、テントを閉め切らずに空気の通り道を作り、換気を行いながら使用します。煙突から煙を出すタイプの薪ストーブを使用する場合も、しっかりと換気を行いましょう。
一酸化炭素は無色無臭なので、気が付かないうちに中毒になることもあるため、寝る際は必ず消火してください。

テント内でストーブを使いたい場合は、一酸化炭素を検知してアラームで知らせてくれる「一酸化炭素警報器」を用意しておくのもおすすめです。ただし、電池切れや故障で作動しない場合もあるため、警報機を使っているからと油断しないように注意してください。

 

■寒い時期のキャンプもストーブがあれば快適に

寒い時期にキャンプを行う場合でも、ストーブを活用すれば暖かく快適にキャンプを楽しめます。しかし、ストーブにより火事が起こったり一酸化炭素中毒を引き起こしたり、命に関わる事故につながる危険性もあるため、注意して使用することが大切です。
安全面に配慮しながらストーブを活用して、寒い時期のキャンプをより楽しんでみてはいかがでしょうか。

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