持っていると便利なシェラカップ! 魅力や選び方をご紹介
キャンプや登山、BBQといったアウトドアシーンでは、できるだけ荷物を減らし身軽に移動できるようにしたいもの。しかし、料理に使う調理器具や食器類は、どうしても量が多くなりかさばってしまいがちです。そのような際に持っていると便利なのが、シェラカップと呼ばれるアイテムです。
ここでは、アウトドアシーンで荷物を減らす手助けになるシェラカップについて、魅力や選び方のポイントなどをご紹介します。
【目次】
■シェラカップとは
シェラカップとは、ステンレスやチタンといった金属で作られている、小型で持ち手の付いた広口カップのことです。もともとは、アメリカ合衆国に本部を置く自然保護団体、「シエラクラブ」が会員向けに作ったステンレス製のカップが起源とされています。
その利便性や頑丈さなどから世界中のキャンパーから人気を集めて、現在はシエラクラブの公式カップ以外にも、多くのアウトドアメーカーからさまざまなシェラカップが販売されています。
■シェラカップの持つ魅力
シェラカップは、なぜ世界中のキャンパーから人気を集めたのでしょうか。ここでは、シェラカップの持つ魅力をご紹介します。
・直火にかけられる
シェラカップはステンレスやチタンのような金属でできているため、直火にかけることができます。アウトドア用のバーナーはもちろん、炭火や焚き火にも対応していて使用するシーンを選ばず、シェラカップがひとつあるだけで、焼く・煮る・沸かすといった調理を一通り行えるのも魅力です。
大量に料理を作るのは難しいかもしれませんが、お湯を沸かしてコーヒーやインスタントラーメンを作ったり、シェラカップを小さいフライパン代わりにしてちょっとした炒め物を作ったりできるため、荷物を減らすことにつながります。
・食器や計量カップとしても活用可能
製品やメーカーにより形状は異なりますが、シェラカップには細長い持ち手が付いているので、飲み物を入れるカップや料理を入れる食器としても活用できます。シェラカップで作ったり温めたりした料理や飲み物を、そのまま飲食できるため便利です。中身が冷えてしまった場合は、火にかけて温め直すこともできます。
シェラカップには目盛りが付いているものも多いため、計量カップとして料理の際に役立てることもできるでしょう。また、大きめのシェラカップ内にバーナーを直接入れてその上に五徳を載せれば、簡単な風防になります。
その他にも、料理を取り分けるおたまや食材を混ぜ合わせるボウル、炊飯器、キャンプサイトにインテリアとしてぶら下げる、緊急時のスコップなど、工夫次第でさまざまな使い方ができるのも、シェラカップの魅力です。
・コンパクトに収納できる
アウトドアメーカー各社がシェラカップを販売していますが、基本的にはどれも口が広く底に向かって狭くなっている、すり鉢のような形状が特徴です。異なるメーカーの製品でも、サイズさえ合えば何枚もスタッキングして収納できるうえ、軽く持ち運びにも便利です。
また、使い終わったシェラカップは持ち手を引っ掛けてぶら下げておくこともできるため、テーブルの場所を取ることもありません。
調理器具や食器をすべてシェラカップで済ませてしまうのであれば荷物を減らせるため、ソロキャンプやツーリングなど、持ち込む荷物を少しでも減らしたいシーンでは特に重宝するでしょう。
■シェラカップの選び方
多くのメーカーが販売しているシェラカップですが、基本的に見た目はどれも大きく変わりません。では、シェラカップを選ぶ際はどのような点に注目すれば良いのでしょうか。
アウトドアシーンに適したシェラカップを選ぶために、確認しておきたいポイントをいくつかご紹介します。
・使われている素材から選ぶ
シェラカップに使われている素材は、主にステンレスやチタンです。使われている素材によって特徴が異なるため、それぞれの特徴を知っておくと、選ぶ際に比較しやすくなります。
【ステンレス製のシェラカップ】
ステンレス製のシェラカップは錆びづらく丈夫で、汚れも落としやすいため、長く清潔に使うことができます。
チタンに比べると熱伝導性に優れているため調理用途にも向きますが、本体や持ち手が熱くなりやすい点には注意が必要です。
【チタン製のシェラカップ】
ステンレス製のシェラカップの半分ほどの重量しかなく、耐久性にも優れています。また、洗い終わった後は自然乾燥するだけで良いため、お手入れも簡単です。熱い飲み物を入れたシェラカップに口をつけても熱さを感じづらく、中身が冷めづらいというメリットもあります。
デメリットとしては、ステンレス製の製品に比べて熱伝導性はステンレスに劣るため料理に時間がかかり、値段も高価になってしまう点が挙げられます。
どちらも特徴が異なるので、ステンレス製とチタン製を用途に合わせて使い分けるのもおすすめです。
・容量から選ぶ
シェラカップの容量は300ml程度のものが多いですが、小さいものだと150ml、大きいものでは900mlを超えるような製品もあります。どのような用途でシェラカップを使用したいのかを考えておくと、製品選びの際にスムーズです。
たとえば、飲み物やスープを入れたり軽量カップとして活用したりしたい場合は200~300ml、調理器具として使用する場合は人数に合わせて400~600ml以上のものを目安に選ぶと良いでしょう。
・目盛りの有無
カップの内側に目盛りが付いているかどうかも、選ぶ際の大切なポイントです。目盛りが細かく付いているシェラカップなら、コーヒーやラーメン用にお湯を沸かす際の計量がしやすく便利です。
目盛りは50mlや100ml刻みで付いているものだけでなく、90ml・180ml・360mlと印字されているものもあります。180mlはお米1合に当たるため、お米を計ったり、シェラカップを使って炊飯したりする際に便利です。
・持ち手の形状を確認する
シェラカップの持ち手の形状はメーカーなどによって異なりますが、持ち手の先がカーブしているものと、ストレートに近い形状の2種類に大きく分けることができます。
シェラカップを調理でも活用したいと考えている方は、調理中にハンドルが熱くなることがあるため、持ち手がストレート形状で少し長めのものがおすすめです。ストレートタイプの持ち手は折りたためるものも多く、収納の際も便利です。
食器としてシェラカップを使用するのがメインになる場合は、持ち手の先がカーブしているタイプを選びましょう。カーブ部分に指をかけられるため掴みやすく、安定感にも優れています。
■料理に使う際はハンドルカバーを用意しよう
シェラカップは持ち手と本体がつながっていて、どちらも同じ素材で作られているため、料理の際に火にかけ続けると、持ち手が熱くなってしまうことも多いです。
シェラカップを料理で使いたいと考えている方は、ハンドルカバーと呼ばれる、持ち手専用のカバーを用意しておくことをおすすめします。ハンドルカバーを着けておけば、熱を感じることなく持ち手を掴めるため便利です。
■シェラカップはいくつか用意しておくと便利
シェラカップは、飲み物や食事を入れる食器をはじめ、調理器具としてフライパンや計量カップのように使ったり、バーナーの風防にしたりと、工夫次第で多くの使い方ができる便利なアイテムです。
また、金属製で丈夫ながら軽く、複数のカップをスタッキングしてコンパクトに持ち運ぶこともできるので、用途別にサイズをいくつか用意しておくのもおすすめです。
シェラカップを活用して、アウトドアをより便利に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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