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golf2020.11.27

【ゴルフクラブの基礎知識 ベーシック編】Vol.10 アイアンのシャフトについて

知っているつもりでも実はよくわかっていないクラブの基礎知識。基礎の基礎を解説する「ベーシック編」の10回目に取り上げるのはアイアンのシャフトについて。

前回に引き続き、ゴルフ5名西店の古谷真吾クラフトマンに解説してもらう。



ゴルフ5名西店の腕利きクラフトマン古谷真吾さんに話を聞いた


古谷さんによると、アイアンの場合もドライバーと同様、まずはクラブ総重量を左右するシャフト重量を確認することが大前提だという。

「スイングの特徴やタイミングの取り方などによって一概には言えないのであくまで目安ですが、ドライバーのヘッドスピードが40m/s前後の一般的な男性ゴルファーでしたら、90g台くらいのシャフトが合いやすいでしょう。このくらいの方だと、以前は軽量スチールシャフト一択で、『NSプロ950GH』でほぼ決定という感じでしたが、いまは軽量スチールシャフトも多様化していますし、重めのカーボンシャフトも充実しているので、選択肢が圧倒的に増えました。アマチュアゴルファーにとっては、とてもありがたいことですね」(古谷)

アイアンのシャフトというと『スチールかカーボンか』というようなざっくりとしたイメージしか持っていない人がまだ多いが、ここ10年ほどでアイアンシャフトも劇的に変わってきているので、認識をあらためないと時代に取り残されてしまう。

そのなかでカーボンとスチールの違いは、どう考えればいいのだろうか。

「まずは素材の特性として、スチールよりもカーボンのほうが軽く、硬めでシャープにしなるシャフトを作りやすいということは言えます。逆にスチールのほうがカーボンよりも重くてやわらかいシャフトが作りやすい。実際は、純正のカーボンシャフトは、軽さを生かしてヘッドスピード遅めの方をターゲットにしたシャフトが多いので軽くてやわらかめのものが中心です。そのため製品としてみた場合、スチールシャフトよりもカーボンシャフトのほうが軽くてやわらかいものが多いのですが、素材自体を見れば、同じ重量帯ならスチールよりカーボンのほうが硬くなりやすいんです。この点は多くの方が誤解していると思います」(古谷)

そのためカーボンシャフトは、軽めの純正シャフトはやわらかめなものが多いが、カスタム用の重めのモデルはしっかり感があってシャープに走るモデルが多いという。



「カーボンシャフト=軽くて頼りない」という固定観念は捨てるべき


「カーボンシャフトは衝撃吸収力が高いので、もう1つの特徴としてひじや手首にやさしいという点があります。そのため、プレー回数や練習量が多い方、ひじや手首に故障を抱えている方などはカーボンシャフトをおすすめすることがあります」(古谷)

一方でスチールシャフトは、カーボンシャフトと比べるとゆったりなめらかにしなるモデルが多いという。

「もちろん例外もありますが、60~80g台の軽量スチールシャフトなどは特に、大きくしなってタイミングが取りやすいモデルも多いので、女性にもおすすめできます。また最近では100gを超える中~重量級スチールシャフトの選択肢が劇的に増えました。パワーヒッターの方でも、『ダイナミックゴールド』と決めつけずにいろいろなシャフトを試してみると新しい発見があると思います」(古谷)



スチールシャフトでも70g台から130gほどのものまで幅広い選択肢がある


また、アイアンの場合はヘッドスピードを上げることよりも安定性が重要なので、重めのものをフレックスを落として使うことでメリットが生じる場合もあり、ドライバーとは異なる考え方で選ぶことが大事だ。



フレックス選びも重要。重さと硬さのバリエーションをいろいろ試してみよう


「アイアンシャフトはどんどん新しくていい製品が出てきているので、選ぶ際にも古い思い込みは捨てて、新しいものを試してみてほしいと思います。ゴルフ5の店舗はアイアンの試打用シャフトバリエーションも豊富ですので、ぜひ ゴルフ5 で実際に試打しにいらっしゃってください!」(古谷)


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