アウトドアクッカーでキャンプを快適に! 選び方やおすすめ製品をご紹介
キャンプや登山などのアウトドアシーンでは、自然の中での食事も醍醐味のひとつです。屋外で料理を作る際にはアウトドアクッカーと呼ばれるアイテムを持っていると便利ですが、自宅で普段使っている調理器具となにが違うのでしょうか。
ここでは、アウトドアクッカーの基礎知識や選び方、アウトドアシーンで上手に活用するためのポイントなどをご紹介します。
【目次】
■アウトドアクッカーとは
アウトドアクッカーとは、家庭用の調理器具よりも軽量・コンパクトで持ち運びや収納性に富んだ、アウトドア用の小型調理器具のことです。「コッヘル」といわれることもあります。
小型なので、アウトドア用のバーナーや焚き火台を活用して、屋外でも調理することができるのが特徴です。近年はアウトドアシーンでも凝った料理を作れたり、自宅で普段使いしたりもできるような、使い勝手の良い製品も多く発売されています。
■アウトドアクッカーの選び方のポイント
アウトドアクッカーは、素材や形状などにより特徴が異なるため、自身のアウトドアスタイルに適したアイテムを選ぶことが大切です。アウトドアクッカーを購入する前に確認したい、選び方のポイントを4つご紹介します。
・クッカーの素材
アウトドアクッカーに使われている素材は、アルミ、チタン、ステンレスの3種類が一般的です。それぞれ異なるメリット・デメリットがあるので、購入前に素材の特徴を確認しましょう。
【アルミ製クッカーの特徴】
アルミ製クッカーは熱伝導率が高く、食材に火が通りやすいのが特徴です。焦げ付きにくくお手入れが楽、比較的安価な製品が多い、軽く持ち運びに便利といったメリットもあり、キャンプ初心者の方にもおすすめです。
しかし保温性が低く、料理が冷めやすいというデメリットもあります。凹みや錆びにも弱いため、取り扱いには注意しなければいけません。
【チタン製クッカーの特徴】
軽量ながら耐久性に優れ、錆びにも強いチタン製クッカーは、連泊するキャンプや登山など、荷物が多くなりがちなシーンで重宝するアイテムです。
デメリットには、熱伝導率が低く火の当たっている場所が焦げついてしまうことがあるため、鍋料理やご飯を炊く用途には向かないことが挙げられます。また、価格が高めの製品が多いのもデメリットといえるでしょう。
【ステンレス製クッカーの特徴】
ステンレス製のクッカーは熱伝導率が低いですが、保温性に優れているため、温かい料理を長く楽しむことができます。傷や錆びに強いのも魅力ですが、重たく持ち運びが大変なので、荷物を軽くしたい登山やソロキャンプには不向きです。
このように、使用している素材でクッカーの特徴は異なります。素材ごとのデメリットを軽減するためにクッカー表面をコーティングしているものもあるので、素材と同時にコーティングにも目を向けてみると良いでしょう。
・クッカーの深さや形状
アウトドアクッカーの深さや形状でも、持ち運びやすさや向いた料理が変わります。深さは大きく深型と浅型の2種類に分けられます。
【深型タイプ】
底が深く、円柱状に細長い形状の深型タイプは、中にガス缶や食材を入れて荷物をコンパクトにまとめられるのがメリットです。しかし、熱が全体に伝わりづらいため、お湯を沸かしたり簡単な料理を作ったりはできますが、炒め物のようにしっかり火を通す必要がある料理には向きません。
【浅型タイプ】
本格的に料理を作りたい場合は、熱がクッカー全体に伝わりやすく、炒め物や煮込み料理も調理しやすい浅型タイプがおすすめです。底が広く浅いため洗いやすい点もメリットですが、収納性は深型に劣ります。
また、クッカーには安定感のある丸型と収納性が高く持ち運びに便利な四角型があります。丸型のクッカーが一般的で製品数も豊富ですが、四角型のクッカーはインスタントラーメンを割らずに調理したり、四隅をお湯の注ぎ口として活用したりできるため便利です。
作りたい料理も踏まえて、深さや形状を選ぶようにしましょう。
・収納のしやすさ
キャンプや登山など、荷物を少しでも軽くコンパクトに持ち運びたいアウトドアシーンでは、クッカーの収納性の高さも重要です。
本体が軽く、クッカーの中に他のアイテムを重ねて収納する「スタッキング」が行えるものなら、持ち運びや収納も簡単です。形状や大きさに加えて、アイテムをコンパクトにしまえるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
・機能性の高さ
アウトドアクッカーの中には、フタ部分をフライパンとして活用できるアイテムもあります。本格的に調理する場合はフライパンを別で購入することをおすすめしますが、目玉焼きなどの簡単な料理を作りたい場合は便利です。
また、IHに対応したクッカーを選べば、自宅のキッチンがIHクッキングヒーターでも活用できます。調理中にハンドルや取っ手部分が熱くなりづらいか、調理の際に安定感があるかどうかなど、機能性の高さも確認して選びましょう。
■アウトドアクッカーを使ったおすすめの料理
アウトドアクッカーを使えば、アウトドアシーンでも本格的に料理を楽しむことができます。ファミリーキャンプのように、参加人数が多く荷物に余裕がある場合は食材も持ち込みやすいので、さらに料理の幅が広がるでしょう。
しかし、キャンプ場での料理は普段とは勝手が違うため、特に初心者の間は難しく感じることもあるかもしれません。クッカーが汚れにくく後片付けが楽な鍋料理やスープ、火にかけるだけで手軽に作れる煮込み料理などが、初心者の方にもおすすめです。
ソロキャンプや登山の場合は、持ち運びに便利で調理も楽なインスタントラーメンやパスタのような麺類を作るのも良いですが、その場合は茹で汁の処理に注意が必要です。
茹で汁は塩分などを含むため、むやみに捨てると環境破壊につながる恐れがあります。茹で汁でスープを作って飲み切るか、容器に入れて持ち帰るのがアウトドアシーンでのマナーです。
■アウトドアクッカーの上手な使い方
アウトドアクッカーを上手に使いこなせば、洗い物の量やメンテナンスの頻度を減らすことができます。上手に使うために覚えておきたいコツを2つご紹介します。
・ジッパーを活用する
レトルト食品を温めたり、煮物などの煮込み料理を作ったりする際は、ジッパーを活用するのがおすすめです。洗い物を減らすだけでなく、汚れによるクッカーの焦げ付きや錆びを防ぐことにもつながります。
長い時間煮込む必要がある料理を作る際は、ジッパーが熱で溶けてしまう恐れがあるため、耐熱性に注意が必要です。
・焚き火で熱する際は注意
キャンプ時に焚き火を使って料理することもあるかもしれませんが、焚き火で直にクッカーを熱すると、クッカーが煤だらけになってしまいます。焚き火で火にかけたい場合は、もともと黒色のコーティングがされているなど、煤がついても気にならないクッカーを選ぶのがおすすめです。
また、製品の構造や取っ手の素材によっては、直火で容器が変形したり、取っ手が溶けたりする恐れもあるため、使用前には製品の注意書きを確認するようにしましょう。
■ファミリーキャンプにはクッカーセットがおすすめ
ファミリーキャンプに行く方や、さまざまな料理を作って楽しみたいという方、一通りのキャンプギアを揃えたいキャンプ初心者の方などには、クッカーセットがおすすめです。
セット内容は製品によって異なりますが、鍋やフライパン、フタといったアイテムが揃っています。
スタッキングできるものなら、収納性や携帯性にも優れていて便利です。必要なアイテムがセットに含まれているかどうかを確認して選ぶようにしましょう。
■より料理を楽しみたいならダッチオーブンも用意しよう
さらに本格的に料理を楽しみたい場合は、アウトドアクッカーだけでなくダッチオーブンも用意しておくのがおすすめです。ダッチオーブンとは、炭火を乗せられるようにフタが平らになっている鉄製の鍋のことで、焼く・煮る・炒める・蒸すなどの調理方法に対応しているのが特徴です。
使い方の幅が広いため、キャンプ場でピザやローストチキンなど手の込んだ料理も作れるようになります。
■アウトドアクッカーでキャンプ料理を楽しもう
アウトドアクッカーがあれば、アウトドアシーンでもおいしい料理を楽しめるようになります。IH対応など、製品によってはキャンプ場だけでなく自宅でも使用できるため、キャンプに行く頻度が少ない方にもおすすめです。
キャンプや登山での料理をより楽しみたい方は、自身の用途や作りたい料理に向いたアウトドアクッカーを用意してみてはいかがでしょうか。
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