LEDランタンでキャンプサイトを照らそう。魅力や他のランタンとの違いとは
キャンプ場は街中と異なり、街灯のような光源はありません。日が落ちてから食事をしたりくつろいだりする際は、光源となるランタンが必須です。
ランタンは燃料によっていくつかの種類に分けられますが、近年は電気を利用する「LEDランタン」が人気を集めています。ここでは、LEDランタンの魅力や選び方をご紹介します。
【目次】
■LEDランタンの魅力
LEDランタンとは、乾電池や充電式のバッテリーなど、電気の力を利用して明かりを灯すランタンのことです。ガスやオイルを燃料に使用する従来のランタンと比較した際に、どのようなメリットがあるのでしょうか。
まずは、LEDランタンの持つ魅力についてご紹介します。
・火を使わない
LEDランタンは電池やバッテリーを使用して明かりを灯します。燃料を使用する他のランタンと異なり火が発生しないので、万が一ランタンを倒したり触れてしまったりしても、火事や火傷といった事故・怪我の心配が低いです。
また、燃料を使うランタンの場合は、一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあり、密閉空間での使用は安全性が確保できません。LEDランタンなら一酸化炭素も発生しないため、テント内でも安心して使用できます。
・持ち運ぶ荷物を減らせる
燃料式のランタンの場合は、ガスランタンならガス缶を、ガソリンランタンなら灯油やガソリンといった燃料の用意が欠かせません。その分、用意する荷物が増えてしまうことになります。
一方で、LEDランタンはあらかじめ乾電池を入れておくか、自宅で充電を済ませておけば使えます。念のために予備の乾電池やモバイルバッテリーを用意するとしても、燃料よりは軽くコンパクトで、持ち運ぶ荷物の量を減らすことができるでしょう。
・長時間使い続けられる
使用時の明るさや商品にも左右されますが、LEDランタンは長時間使用を続けられる商品が多いのも特徴です。電池交換や充電を済ませておけば、キャンプ場での使用中に明かりがつかなくなる心配はほとんどありません。
・普段使いにも便利
LEDランタンは使用前の準備や使用後のメンテナンスが必要なく、取り扱いが簡単です。シンプルなデザインの商品が多い、火事の心配がないなど、普段使いにも向いています。
地震や台風による停電など、災害時における緊急用の光源としてLEDランタンを活用することもできるでしょう。
■LEDランタン以外のランタンの特徴も知っておこう
電気を利用したLEDランタン以外にも、ガスランタンやガソリンランタンといった種類があります。ランタンごとの違いを知っておくと、商品を選ぶ際に役立つでしょう。
ガスランタンとガソリンランタンの特徴を、それぞれ簡単にご紹介します。
・ガスランタン
ガスランタンは、その名の通りガスを燃料に明かりを灯すランタンです。一般的にはOD缶と呼ばれるアウトドア専用のガス缶を使用し、バーナーやガスストーブといったアイテムと燃料を兼用できる場合もあります。
ガス缶を取り付けてつまみを回すだけとガソリンランタンよりも取り扱いが簡単で、光量はLEDランタンよりも大きいのが特徴です。
ただし、他のランタンより燃費は劣るうえ、気圧や気温による影響も受けやすく、寒い地域や季節は光量が小さくなってしまう恐れがあります。
・ガソリンランタン
ガソリンまたは灯油を燃料にするのがガソリンランタンです。事前準備や使用後のメンテナンスが欠かせず、初心者には取り扱いが難しいですが、ベテランキャンパーからは根強い人気を誇ります。
ランタンの中で明かりは最も強く、光量もガスランタンより安定するのが魅力です。
■LEDランタンの選び方
ランタンは使用する燃料だけでなく、サイズや明るさ、搭載された機能なども商品によって異なります。使用するシーンに適切な商品を選ぶのが、LEDランタンでキャンプサイトを明るく照らすためのコツです。
LEDランタンを選ぶ際に確認したいポイントをいくつかご紹介します。
・電池式か充電式か選ぶ
LEDランタンは、乾電池を使用する「電池式」と、内蔵バッテリーを充電して使用する「充電式」の2つに大きく分けられます。
【電池式】
主に単1乾電池や単3乾電池を使用するのが電池式のLEDランタンです。予備の乾電池を用意しておけば、電池が切れても交換するだけで使用できるのが魅力です。
ただし、乾電池を購入する必要があるため、充電式に比べるとランニングコストはかかります。
【充電式】
充電式のLEDランタンは、USB充電やソーラー充電、手回しによる充電など、商品によって充電方法が異なります。充電の手間はありますが、電池式よりもランニングコストを抑えることが可能で、事前にしっかりと充電を済ませておけば予備の電源を用意する必要もありません。
また、商品によってはUSBケーブルを使ってスマートフォンを充電できる場合もあります。
どちらも一長一短があるので、使用する場所に応じて選ぶようにしましょう。電池と充電の両方に対応しているモデルを選ぶのもおすすめです。
・明るさから選ぶ
LEDランタンの明るさは「ルーメン(lm)」という単位で表されます。数字が大きいほど明るく、1,000ルーメンだと75~80ワットの白熱電球と同じくらいの明るさです。LEDランタンを購入する際はこのルーメンを確認し、用途に適した商品を選ぶようにしましょう。
キャンプサイト全体を照らすメインランタンには、1,000ルーメン程度のLEDランタンを選ぶと、広い範囲をしっかり明るく照らすことができます。少人数のキャンプなら700ルーメン程度、ソロキャンプシーンでは500ルーメン程度の商品をメインランタンにしても問題ありません。
テーブルやテント内を照らすサブランタンは、明かりが強すぎると目が疲れてしまうので150~300ルーメンが目安です。
夜道を移動する際などに持ち運ぶ用途なら、100ルーメン程度の商品でも十分使用できます。片手を塞ぎたくない場合は、ヘッドライトで代用するのもおすすめです。
・明かりの色味から選ぶ
LEDランタンには、白色電球のような色味だけでなく、燃料ランタンのような暖色の光で辺りを照らせるモデルも販売されています。
暖色系は温かみを感じられるので、ゆったりとくつろぎたいシーンでの使用に向いています。一方で白色は周囲を明るく照らしてくれるため、調理などの作業を行うシーンに最適です。
メインランタンには白色の明るいもの、サブランタンには暖色でくつろげるものなど、複数の色味を使い分けるのもおすすめです。白色と暖色を切り替えて使用できる商品もあります。
・点灯時間を確認する
キャンプシーンでは、予備の電池を用意していない、バッテリーの充電が行えないということも考えられます。どれくらいの時間連続して使用できるかを示す、「連続点灯時間」も確認しておきましょう。
日没後の作業時間を考えると、6~7時間は電池交換や充電なしで使用できるものがおすすめです。ルーメンの高いものは点灯時間が短い場合もあるため、メインランタンを選ぶ際は注意が必要です。
また、LEDランタンの点灯時間は、光量調節や電池の種類などによって左右されます。必ずしもカタログスペック通りの時間使用できるわけではない点に注意しましょう。
・ランタンのデザインで選ぶ
キャンプサイトの雰囲気を高めたい方はデザインの確認も必要です。LEDランタンのデザインは、アンティークな雰囲気のものからシンプルなものまで幅広くあります。使用する場所やキャンプの雰囲気などを踏まえてデザインを決めると、キャンプサイトをおしゃれにレイアウトできるでしょう。
登山やソロキャンプといったシーンで使用する場合は、サイズが小さく重量が軽い、持ち運びに便利なデザインの商品を選ぶのがおすすめです。
・機能性から選ぶ
商品によっては、ロウソクの炎のような揺らぎ機能を搭載している、防水や耐衝撃性に優れている、つまみで光量を調節できるなど、さまざまな機能性を備えている場合があります。
機能性も確認することで、 より便利で使いやすいランタンを選べるでしょう。
■LEDランタンでキャンプサイトを明るく照らそう
ガスや灯油といった燃料を使用しないLEDランタンを用意しておけば、キャンプシーンを安全に明るく照らすことができます。暖色で温かみのある光色や、見た目がおしゃれなランタンなら、キャンプサイトの雰囲気をより高めることもできるでしょう。
また、日常生活における照明や防災用品として使用することも可能で、活躍の場がアウトドアシーンに限られないのも魅力です。便利に使えるLEDランタンを、いくつか用意してみてはいかがでしょうか。
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