キャンプの食事はアウトドア食器でおしゃれに! 選び方と洗い方のコツをご紹介
キャンプや登山など、アウトドアシーンで食べる料理は、普段の食事とは一味違っておいしく感じられるものです。ダッチオーブンやスキレットといった調理器具に料理を入れたまま食べるのも良いですが、アウトドア用に食器を用意しておけば、より食事を楽しめるようになります。
ここでは、キャンプ用に用意したい食器の魅力や選び方、キャンプ場での食器の洗い方をご紹介します。
【目次】
■キャンプにはアウトドア用の食器を用意しよう
キャンプやバーベキューなどを頻繁に行わない方の場合、紙皿や紙コップのような使い捨て食器を、その都度購入して使用しているかもしれません。紙製の食器は軽量で便利なアイテムですが、風で飛ばされてしまったり、ゴミを処理する手間が増えたりといったデメリットがあります。
一方で、丈夫なアウトドア用の食器を用意しておけば、食器が風で飛ばされる心配がなくなります。おしゃれな見た目で料理も映えるため、キャンプでの食事がより楽しめるようになるでしょう。
ゴミを捨てる手間を減らすことにもつながるので、エコという観点から見ても、使い捨て食器よりも繰り返し使えるアウトドア食器を用意しておくのがおすすめです。
■アウトドア食器の選び方
アウトドア食器には、素材や形状の異なる製品が多くあります。キャンプスタイルや人数に応じて、使いやすい製品を選ぶことが大切です。キャンプ用の食器を用意する際は、主に次のような点を確認しながら選ぶようにしましょう。
・素材から選ぶ
キャンプ用の食器は、製品によって素材が異なります。使用される素材としては、ステンレスやチタンのような金属、木製、ホーロー(琺瑯)、プラスチック(メラミン・ポリプロピレン)、陶磁器などが挙げられます。それぞれ特徴が異なるので、使い勝手が良いものを選ぶことが大切です。
【金属製】
ステンレス製やチタン製の金属食器は耐久性が高く、傷や割れに強いのが特徴です。ステンレス製は多少重さがありますが、油汚れを落としやすいため後片付けの手間を減らすこともできます。
チタン製は軽く熱伝導率が低いので、熱いものを盛り付けても持ちやすいのがメリットです。
使用されている金属によって特徴は異なりますが、金属製は全体的にシンプルな見た目をしています。使い勝手が良く便利ですが、可愛らしいおしゃれなデザインの食器を探すのは難しいです。
【木製】
おしゃれで料理が映え、木の温もりやアウトドアらしい雰囲気を感じられるのが木製食器の魅力です。強度も十分ありますが、重量があるので収納性は高くありません。
また、洗い終わったらしっかり乾かさないとカビが生える恐れがある、揚げ物などをのせると傷つく恐れがあるなど、取り扱いには注意が必要です。
【ホーロー製】
ホーロー製の食器は見た目が可愛らしく、カラーやデザインの種類も豊富です。におい移りや色移り、サビなどに強く、直火にかけたりオーブン調理に使ったりすることもできます。
ただし、重さがあり落とした際に割れたり欠けたりする恐れがあるため、取り扱いには注意しましょう。
【プラスチック製】
プラスチック製の食器は軽く安価で、サビの心配もないのでお手入れが簡単です。プラスチックの中でも丈夫なメラミン製なら、より気軽に使用することができます。メラミンよりも軽く、熱くなりづらいポリプロピレン製の食器も便利です。
ただし、紙製食器と同様に軽いため風で飛んでしまったり、火の側に置くと溶けてしまったりする場合があります。
【陶磁器製】
陶磁器で作られているアウトドア食器もあります。主に粘土を原料に作られるのが陶器で、陶石を原料に作られるものは磁器と呼ばれます。
陶器は熱伝導率が低いため熱くなりづらく、磁器は硬く耐久性に優れているのが特徴です。おしゃれに食事を楽しみたい方は、用意してみてはいかがでしょうか。
・収納性から選ぶ
キャンプでは、食器や調理器具以外にも、テントや寝袋、チェアなど、多くのアイテムを持ち運ばなければいけません。スタッキングできる、軽くコンパクトに収納できるなど、収納性に優れている食器を選ぶようにしましょう。
専用の収納ケースが付属しているものなら、持ち運びや片付けにかかる手間を減らすことができます。
また、お皿だけでなくコップも積み重ねて収納できるものを選ぶのがおすすめです。キャンプシーンで必要なアイテムが揃っている食器セットを購入して、必要に応じて足りないものを買い足していくのも良いでしょう。
・デザインも重要
キャンプ用品は、製品によってデザインが大きく異なります。おしゃれなものや可愛らしいデザインのものなど、アウトドアシーンでも料理が映える食器を選ぶのがおすすめです。おしゃれな食器を活用すれば、より料理をおいしく感じられるようになるでしょう。
・便利に使えるかどうかを確認しよう
収納性やデザインだけでなく、食器が便利に使えるかどうかも選ぶ際の大切なポイントです。例えば、複数の料理を盛り付けできるワンプレートタイプの食器なら、洗い物を減らすことができます。他にも、耐久性や耐熱性に優れていて長く使うことができたり、複数の用途で使えたりする製品だと便利です。
利便性が高まるだけでなく、荷物を減らして持ち運びが便利になる場合もあるので、食器の使い勝手も確認しておきましょう。
■キャンプ場での食器の洗い方
キャンプ場では、テントを設営したサイトの近くに水場があるとは限りません。何度も水場とテントを往復しなければいけないなど、洗い物に手間がかかる恐れもあります。
キャンプの際は、洗い物の量を減らしたり、簡単に汚れを落とせるようにしたりといった工夫をすることが大切です。キャンプ場で食器を洗う際のコツを、4つご紹介します。
・汚れを事前に拭いておく
水場に移動する前に、使用した食器はキッチンペーパーや新聞紙などを使って、汚れを拭き取っておきましょう。食べ残しのような大きな固形物は捨てておき、油汚れもあらかじめ拭いておくことで、汚れを洗い流す時間を節約できます。
・お湯で汚れを落とす
キャンプ場の水場ではお湯が出ない場合もありますが、油汚れは冷たい水ではなかなか落としきれません。
テントサイトで大きめの鍋などにお湯を沸かして、油汚れの酷い食器類はその中につけてしまうのがおすすめです。料理に使って油汚れがこびりついた鍋なども、水を入れて沸騰させましょう。
お湯で油を浮かして洗い流した後、洗剤を使って普段通りに洗えば、汚れをしっかり落とすことができます。
・キッチンシンクを活用する
アウトドア用のキッチンシンクや大きめのバケツを活用するのもおすすめです。シンクかバケツを3つ用意しておけば、簡単な洗い物はサイト内で済ませることができます。
【キッチンシンクを活用した洗い物の方法】
1.3つのシンクにそれぞれ水を入れ、1つのシンクには洗剤を溶かしておく
2.洗剤を入れたシンクで食器を洗う
3.汚れがこびりついている場合はスポンジなどでこする
4.水を張ったシンクで泡を丁寧に洗い流す
5.水を張った別のシンクでもう一度ゆすぎを行う
シンクと一緒に水を貯めておくタンクも用意しておけば、水場へ行かずに洗い物を完結させることができて便利です。サイト内で洗い物をしない場合でも、水場に食器を持って行くかごとしてシンクを活用できます。
・洗い物を出さないような工夫をするのもおすすめ
ワンプレートで食事を済ます、食器にラップをかけて汚れないようにするなど、洗い物を出さないように工夫するのもおすすめです。食器にラップをかけて汚れを防ぐ工夫は、水が使えない災害時にも役立ちます。
また、キャンプ場に食材を持って行く場合は、事前に自宅で下ごしらえを済ませておきましょう。あらかじめ食材を切ったり味をつけたりしておけば、キャンプ場で調理器具を洗う手間を省けます。
■アウトドア食器でキャンプを楽しく過ごそう
キャンプの際にアウトドア食器を用意しておけば、食事をよりおいしく楽しめるようになります。工夫次第で洗い物は減らすことができるので、洗い物に手間がかかるからとアウトドア食器を敬遠していた方も、一度使用してみてはいかがでしょうか。
どのような料理を作るのか、どれくらいの人数でキャンプを楽しむのかなどを踏まえて、お気に入りの食器を見つけてみてください。
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