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outdoor2021.08.19

ブッシュクラフトとは? 楽しみ方や最低限用意しておきたい道具

コンパクトな装備で楽しみたい人、多くのギアを揃えて快適に過ごしたい人など、キャンプの楽しみ方はキャンパーによって大きく異なります。たくさんの楽しみ方があるキャンプですが、その中でも近年は「ブッシュクラフト」と呼ばれるアウトドアスタイルが注目を集めています。しかし、ブッシュクラフトとは具体的にどのようなスタイルのキャンプなのか、ご存知ではない方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、ブッシュクラフトの概要や必要なアイテム、楽しむ際の注意点などをご紹介します。

 

【目次】

■ブッシュクラフトとは

■ブッシュクラフトの楽しみ方

■ブッシュクラフトに必要なアイテム

・ナイフ

・ファイヤースターター

・水筒

■用意しておくと便利なアイテム

・クッカー

・テントやタープ

■ブッシュクラフトを楽しむ際の注意点

■ブッシュクラフトで自然との一体感を楽しもう

 

■ブッシュクラフトとは

ブッシュ(Bush)は茂み、クラフト(Craft)は工作や工芸という意味を持つ英単語で、2つを組み合わせたブッシュクラフトは「生活の知恵」という意味の言葉になります。
キャンプにおけるブッシュクラフトとは、一般的には「最低限の道具だけ用意し、必要なアイテムは現地にある素材を使って作りながら自然の中で過ごす」アウトドアスタイルを指します。

便利なアウトドア用のアイテムはできるだけ持ち込まずに、不便さも楽しもうというのが、ブッシュクラフトの醍醐味のひとつです。ブッシュクラフトを趣味にしている人のことは、ブッシュクラフターと呼びます。

一見すると、ブッシュクラフトはサバイバルと同じように思えますが、サバイバルは過酷な状況下での「生存」と、文明社会への「帰還」が目的の行為です。一方でブッシュクラフトは、あくまでさまざまな手段や知恵を駆使して、自然の中で「生活」することが目的という違いがあります。

 

■ブッシュクラフトの楽しみ方

ブッシュクラフトの楽しみ方

 

ブッシュクラフトの基本は、火起こしとナイフワークです。ブッシュクラフトシーンで火を起こして焚き火を行う際は、通常のキャンプのように市販の炭や着火剤、バーナーなどは使用しません。現地調達した薪や枝を、ナイフで割ったり細かく裂いたりして、着火剤を自作するところから始まります。

ブッシュクラフト上級者になると、ナイフで木を削って食器やカトラリー、釣り竿、チェア、シェルターまで作る場合もあるそうです。
このように、自然の中にあるものだけを活用してキャンプを行うのが、ブッシュクラフトの楽しみ方といえるでしょう。

 

■ブッシュクラフトに必要なアイテム

ブッシュクラフトに必要なアイテム

 

ブッシュクラフトを行う際は、持参するアイテムは可能な限り厳選した方が、より雰囲気を楽しむことができます。現地調達した自然のものを使うのが基本ですが、最低限用意しておきたいアイテムを3つご紹介します。

 

・ナイフ

ものを切ったり削ったりするために、ナイフは欠かせないアイテムのひとつです。ブッシュクラフトシーンでは薪を割ったり木の枝を削ったりといった用途で使用するので、身幅や刃渡りが広いナイフを用意しておきましょう。

ナイフを選ぶ際は、切れ味やお手入れに関わる素材に注目する必要があります。アウトドア用ナイフの刃(ブレード)に使われる素材は、主にステンレススチールとカーボンスチールの2種類に分けられます。
ステンレススチールは錆びに強く手入れが簡単で、カーボンスチールは切れ味に優れるのが特徴です。

切れ味を求める場面ではカーボンスチールを、食材の調理にはステンレススチールを使うなど、用途に応じて素材や刃渡りの異なるナイフを使い分けるのも良いでしょう。ナイフ以外にも、ノコギリやナタなどの刃物を複数個用意しておくのもおすすめです。

⇒ナイフを探す

 

・ファイヤースターター

火を起こす道具も必要不可欠です。「きりもみ式」の原始的な火起こし器を薪や木の枝で作れないわけではありませんが、火を起こすのに多くの時間や労力が必要になります。
ブッシュクラフトの際は、ファイヤースターターやメタルマッチと呼ばれる火打石を用意しておくのがおすすめです。ファイヤースターターは湿気に強く、濡れても使用することができます。
一般的なファイヤースターターの使い方は、以下の通りです。

【一般的なファイヤースターターの使い方】
1.火口(ほくち・木くずやフェザースティックなど、着火に使う燃えやすい燃料)を用意する
2.ファイヤースターターのロッドを削り、火口にマグネシウムの粉を落とす
3.ロッドをナイフなどの金属で強く擦り、火花を散らして着火させる

ただし、ファイヤースターターは慣れていないと使いこなすのが難しいアイテムです。キャンプ初心者で火起こしに自信がない方は、ライターやマッチといったアイテムも用意しておきましょう。

⇒ファイヤースターターを探す

 

・水筒

水は、人間が生きていくうえで欠かせない重要なライフラインです。飲み水としてだけでなく、料理やものを洗う際も使うことになります。水を入れておく水筒やウォータータンクは手作りできないので、持参するようにしましょう。

持って行くアイテムを少しでも減らしたい方は、金属製の水筒を用意するのがおすすめです。金属製で直火にかけられる水筒なら、調理道具としても活用できます。

⇒水筒を探す

 

■用意しておくと便利なアイテム

用意しておくと便利なアイテム

 

ブッシュクラフト初心者の場合は、ナイフ・ファイヤースターター・水筒の3つ以外にも、いくつかアイテムを用意しておくと安心です。
初心者の間は用意しておきたい便利なアイテムの一例をご紹介しますので、アイテム選びの参考にしてみてください。

 

・クッカー

水筒と同様に、クッカー(調理器具)も作ることはできません。直接火で食材を炙れば簡単な調理はできますが、フライパンなどの最低限のクッカーを用意しておけば、作れる料理の幅が広がるので便利です。

⇒クッカーを探す

 

・テントやタープ

寝泊まりを伴うキャンプを行う際は、テントやタープも用意する必要があります。
ブッシュクラフト上級者になると生地のみ持参して、現地で調達したものを使ってフレームを作ることもあるそうですが、初心者のうちはソロキャンプ用のテントを用意しておくと良いでしょう。

ブッシュクラフトの際はなるべくテントを設営したくないという方は、タープとハンモックを組み合わせて、ハンモック泊を楽しむのもおすすめです。

⇒テントを探す

⇒タープを探す

 

■ブッシュクラフトを楽しむ際の注意点

ブッシュクラフトは、一般的には山や森などの自然の中で行うことになります。ただし、日本の山は基本的に所有者がいます。無断で立ち入ったり自生している木を伐採したりするのは、法律で禁じられていて不可能です。
キャンプ場の場合も、無断で木などを伐採・採取することが禁止行為となっている可能性があります。ブッシュクラフトを楽しむ際は、野営やブッシュクラフトを許可しているキャンプ場を探すか、その土地の所有者に許可を取ったうえで行いましょう。

また、野営が許可されている場所を見つけたとしても、地面の上で直接焚き火を行う「直火」は、マナーの悪化や自然保護の観点から禁止されていることが多いです。ブッシュクラフトと合わせて、直火が可能かどうかも調べておく必要があります。
直火が禁止されている場所で焚き火を楽しみたい方は、焚き火台と呼ばれるアイテムを用意しておきましょう。

⇒焚き火台を探す

 

■ブッシュクラフトで自然との一体感を楽しもう

持参する道具は必要最低限に抑え、残りは現地調達して生活するブッシュクラフトは、通常のキャンプよりも自然が身近に感じられるアクティビティです。
とはいえ、初心者の方がナイフ・ファイヤースターター・水筒だけでブッシュクラフトを楽しむのは難しいかもしれません。ブッシュクラフトを始めてすぐは、クッカーやテントなどのアイテムも活用するようにしましょう。
キャンプに慣れてきて、違う楽しみ方を探している方は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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