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outdoor2022.04.07

鉄板でキャンプ飯を作ろう! キャンプシーンに適した鉄板の選び方

キャンプやバーベキュー(BBQ)などの際に、豪快に大きな厚切りのお肉を焼いて食べるのが好きという方は多いかもしれません。そのような方におすすめしたいのが、キャンプやバーベキュー用の鉄板(プレート)を用意することです。
しかし、お肉を焼くだけならフライパンなどのアイテムでも事足ります。あえて鉄板を用意するメリットには、どのような点が挙げられるのでしょうか。
ここでは、鉄板を使って作る料理の魅力や、キャンプ用に用意したい鉄板の選び方、使用前後のお手入れの方法などをご紹介します。

 

【目次】

■鉄板を使った料理の魅力

■キャンプ用の鉄板の選び方

・サイズは熱源や料理に応じて選ぶ

・厚みから選ぶ

・プレートの形状もポイント

■鉄板のお手入れ方法

■鉄板使用時の注意点

■鉄板でおいしいキャンプご飯を作ろう

 

■鉄板を使った料理の魅力

鉄板は、熱を蓄える蓄熱性や保温性に優れているという特徴があります。そのため、一度熱した鉄板は冷めづらく、高温を保ったまま調理することが可能です。
隅の方までしっかりと熱が入るため、鉄板のどこに食材を置いても火が均一に通るのも鉄板の魅力です。鉄板のサイズにもよりますが、複数の料理を同時に作れて調理にかかる時間を短縮できます。

また、網と異なり隙間がないので、上に置いた食材がこぼれる心配がありません。焼きそばやチャーハンなど、網では作るのが難しい料理でも調理可能です。
対応できる料理の幅が広いため、キャンプ飯のレパートリーの幅を広げることができるでしょう。

 

■キャンプ用の鉄板の選び方

キャンプ用の鉄板の選び方

 

鉄板と一口にいっても、さまざまなメーカーが商品を販売していて、サイズや厚みなどはそれぞれ異なります。作りたい料理のメニューや量などで使いやすい鉄板の種類も変わるため、選び方のポイントを押さえておくと良いでしょう。
キャンプ用に鉄板を購入する際に確認したいポイントを3つご紹介します。

 

・サイズは熱源や料理に応じて選ぶ

鉄板のサイズが大きいほど、レパートリーの幅や一度に作れる料理の量は増えます。一方で、サイズが大きいほど重量が重たくなるため、持ち運びや取り扱いが難しくなってしまいます。
また、焚き火台やグリル、五徳など、手持ちの調理器具で使える大きさかどうかもポイントです。サイズが適切でない場合は、そもそも使うことができなかったり、事故につながったりする恐れもあります。

基本的には、大きすぎず小さすぎないサイズの鉄板を選ぶようにしましょう。ソロキャンプで一人用の料理を作る用途で使う場合は、1辺の長さが15cm程度のサイズを目安に選ぶのがおすすめです。

 

・厚みから選ぶ

鉄板を選ぶ際に、サイズと並んで重要なのが厚みです。厚みのある鉄板ほど蓄熱性が高くなるので、おいしい料理を作りやすくなります。
ただし、サイズと同様に、厚みも鉄板の重量に影響を与えます。分厚いほど鉄板そのものの重さが増すため、厚みのある商品を選ぶ場合は持ち運べるかどうかの確認も必要です。

持ち運びを考慮すると薄いタイプが適していますが、厚みがある鉄板と比べて蓄熱性に劣る場合があります。持ち運びをあまり気にせず蓄熱性にこだわりたい場合は、6mmを超える厚みのある鉄板を選ぶと良いでしょう。
持ち運びやすさと蓄熱性を両立したい場合は、3~5mm程度を目安に鉄板を選んでみてください。

 

・プレートの形状もポイント

表面の形状も、鉄板を選ぶ際のポイントのひとつです。鉄板の表面の形状は、平面型・波型・深型の3種類に大きく分けられます。形状によって調理できる料理の選択肢が変わるので、それぞれの特徴を踏まえて鉄板を選ぶようにしましょう。

【平面型】
表面が平らで、収納や持ち運びの際にスペースを取りづらいタイプです。溝がないため使用後のお手入れは簡単に行えますが、食材が落ちやすく汁物などの調理はできません。

【波型】
鉄板の表面に凹凸があるタイプです。焼き色がきれいにつきやすいのが魅力で、食材の余分な脂は溝に落ちていくため、ヘルシーな料理を作ることができます。
一方で、目玉焼きなど平らな面以外で作るのが難しい料理には向きません。

【深型】
縁の部分が持ち上がっていて、少し深さがあるタイプの鉄板です。具材が多かったり混ぜる工程があったりする料理でも具材がこぼれづらく、扱いやすさに優れます。アヒージョのような汁気が多い料理を作れる点も魅力です。

それぞれ向いている料理や調理法が異なるので、どのような料理を作ることが多いかを考えてタイプを選ぶようにしましょう。
また、表面の形状に関わらず、ハンドルや取っ手が付いている鉄板だと、簡単に焚き火台などから上げ下ろしができるので便利です。

 

■鉄板のお手入れ方法

鋳鉄(鉄)製の鉄板は、購入後にシーズニングと呼ばれる工程が必要な商品が多いです。シーズニングとは、サビ防止で塗られているワックスや鉄板の鉄臭さを取り、表面に酸化被膜を作って食材が焦げ付きづらくする作業を指します。
シーズニングせずに使えるタイプの鉄板もありますが、大まかな手順を覚えておくと便利です。

【使用前のシーズニングの方法】
1.食器用洗剤で鉄板を洗い、表面に塗られているワックスや付着している鉄粉を落とす
2.ガスコンロなどで加熱して、水分を完全に飛ばす
3.水分を飛ばしたら鉄板の表面に油を引く
4.油を均一に伸ばして、再度加熱する
5.3と4の工程を数回繰り返す
6.においが気になる場合は、野菜くずを炒める

シーズニングの細かな方法は、商品によって異なる場合があります。使用前にメーカーページなどで確認するようにしましょう。

また、調理後の鉄板を洗剤で洗ってしまうと、シーズニングで作った油膜まで落としてしまいます。
使用後は熱いうちにヘラなどで汚れを取り除いておき、冷めた鉄板を水洗いするだけにとどめてください。水洗い後は水分を飛ばして食用油を薄く塗り直したら、使用後のお手入れは完了です。

汚れが酷く洗剤を使って洗った場合は、再度シーズニングをやり直すようにしましょう。ステンレスなど、鉄板の素材によっては汚れを落としたら水を拭き取るだけで問題ない場合もあります。

 

■鉄板使用時の注意点

鉄板使用時の注意点

 

鉄板を使用する際は、鉄板の下にガスバーナーやカセットコンロを置くのは避けるようにしてください。鉄板を温めると「輻射熱」が発生します。輻射熱とは、遠赤外線によって高温のものから低音のものに伝わる熱のことです。
鉄板の近くにガスバーナーやカセットコンロなどがあると、輻射熱によってガス缶やボンベが温められ、最悪の場合はガス缶が爆発する恐れもあります。

カセットコンロを覆うようなサイズの鉄板は、輻射熱による爆発の恐れがあるので使用を避けましょう。鉄板で調理を行いたい場合は、焚き火台を活用するのがおすすめです。
鉄板とガスバーナーを使って料理を作りたい場合は、ガス缶と鉄板の距離が十分に離れていて熱が伝わらないタイプや、遮熱版が付いているタイプのガスバーナーを用意する必要があります。

 

■鉄板でおいしいキャンプご飯を作ろう

優れた蓄熱性を持つ鉄板を使えば、分厚いステーキ肉などもおいしく焼き上がります。鉄板のサイズによっては複数の料理を一度に作ることも可能で、調理の幅が広がるのも魅力です。また、シーズニングなどのメンテナンスを行い、使用後は水分や汚れをしっかりと拭き取っておけば、長い間使うことができます。
キャンプシーンの料理をより充実させたい方は、キャンプ用の鉄板を用意してみてはいかがでしょうか。

ただし、鉄板とガス缶の位置関係によっては、輻射熱によってガス缶が爆発する恐れもあります。安全に使用するために、使用しているガスバーナーやコンロが鉄板に対応しているか確認することも大切です。

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