フリーワード検索

outdoor2022.05.12

野営とは? 通常のキャンプにはない魅力や注意点をご紹介

近年は、キャンプをはじめとしたアウトドアアクティビティの人気が高まっています。ソロキャンプやオートキャンプなど、キャンプには多くの楽しみ方がありますが、その中でアウトドア経験者から注目を集めつつあるのが「野営キャンプ」です。しかし、具体的に野営とはどのようなものを指すのでしょうか。
ここでは、野営の概要や魅力、野営を楽しむ際の注意点などをご紹介します。

 

【目次】

■野営とは?

■野営の持つ魅力

・サバイバル感を楽しめる

・人が少なく静か

■野営を行う際のポイント

・野営して大丈夫かを確認しておく

・ゴミや火の始末をしっかりと行う

・アウトドアスキルが必須

■野営におすすめの場所は?

■野営の際に用意したいアイテム

■ルールを守って野営にチャレンジしてみよう

 

■野営とは?

野営は本来「キャンプ(Camp)」の和訳ですが、一般的には管理されたキャンプ場以外で行う、ワイルドなキャンプスタイルを指して使われることが多いです。

通常のキャンプ場だと、管理人がいたり設備が整っていたりして、キャンプ中の安全や快適さは最低限保証されています。
一方で野営キャンプは、設備が整っていない場所でキャンプを行うアクティビティです。管理人や周囲のキャンパーが、困った時に助けてくれることはありません。自分自身で安全性や快適性を管理しなければならず、事前準備が重要になります。
危険や不便さも含めて、アウトドアの醍醐味を味わい尽くせるキャンプスタイルが野営といえるでしょう。

 

■野営の持つ魅力

野営の持つ魅力

 

野営は、通常のキャンプとは異なる魅力を持つアウトドアアクティビティです。具体的に、どのような魅力を持っているのでしょうか。キャンプと比較しながら、野営の持つ魅力についてご紹介します。

 

・サバイバル感を楽しめる

通常のキャンプ場では、安全性や快適性が確保されている場合がほとんどです。場所によっては設備が充実していて、快適過ぎて物足りなさを感じることもあるでしょう。

しかし、野営を楽しむ際は自分自身の力ですべてを確保しなければいけません。一般的なキャンプよりも、自らの身一つで生存しなければいけないといったサバイバル感や、普段の生活にはない非日常感を楽しむことができます。
ブッシュクラフトでアイテムを作ったり、食材を現地調達で済ませたりといった楽しみ方ができるのも野営の魅力です。

 

・人が少なく静か

近年はキャンプ人気の高まりを受け、キャンプ場に多くの人が溢れています。キャンプ場で静かにのんびり過ごすのは難しいかもしれません。
野営なら、人気が高いキャンプ場のように他のキャンパーがたくさんいて騒がしいというケースは稀です。周囲の騒音を気にすることなく、自然の音に耳を傾けながら過ごすことができるでしょう。

野営を行う場所によっては、チェックインやチェックアウトの時間を気にする必要もなく、自由に過ごせます。また、高規格キャンプ場を予約するのに比べて出費を抑えやすいのも魅力のひとつです。

 

■野営を行う際のポイント

野営を行う際のポイント

 

野営は安全性が担保されていないため、事故や怪我などのトラブルに巻き込まれる危険性が高くなります。野営を行う際は、事前に注意点を知っておくことが重要です。野営を行う際のポイントとして、以下の3点を確認しておきましょう。

 

・野営して大丈夫かを確認しておく

日本国内において、誰も管理していない手つかずの土地は存在しません。国内の土地は大きく私有地と共有地の2種類に分けられます。

【私有地】
個人が所有・管理している土地のことです。土地の所有権を持つ人の許可を取らずに無断で使用すると、法律違反に問われる恐れがあります。

【共有地】
河川敷や公園など、複数の人が共同で利用できる土地が共有地です。多くの場所が、焚き火やバーベキュー、テント設営などの可否をルールとして明確に定めています。

私有地、共有地に関わらず、野営を行う際は土地の所有者や管理している自治体・役所に確認を取る必要があります。許可を取れた場合でも、近隣住民に迷惑をかけないよう静かに過ごす、自然の草木を勝手に傷つけないなど、マナーを守って楽しむことが大切です。

 

・ゴミや火の始末をしっかりと行う

野営に限った話ではありませんが、ゴミや火の始末をしっかりと行うのもポイントです。ゴミ袋を事前に用意しておき、野営中に出たゴミは必ず自分で持ち帰るようにしましょう。
また、火事を起こさないように火の始末は確実に行うことも大切です。焚き火などを楽しめる場合でも、灰や燃えカスなどは自分で処理して、放置しないようにしてください。

 

・アウトドアスキルが必須

野営は基本的に設備が整っていない場所で行います。安全で快適に野営を楽しむためには、アウトドアの経験やスキルは欠かせません。思わぬ事故や怪我につながる恐れがあるため、アウトドア初心者が行うのは避けた方が良いでしょう。
アウトドア経験者と一緒にキャンプを行う、キャンプ場にソロキャンプに出掛けてみるなど、経験を十分に積んだうえでチャレンジすることをおすすめします。

 

■野営におすすめの場所は?

自分自身や親戚、友人などが私有地を所持していて許可を取れる場合は別ですが、日本国内において野営を行える場所は少ないのが実情です。

野営を行える場所の一例としては、河川敷や河原、公園、海辺、道の駅などの共有地が挙げられます。特に河川の場合は、河川法に基づいて「誰の所有地でもない」と法律で定められているため、野営に向いているといえるでしょう。
ただし、ルールで焚き火やテントの設営といったキャンプ行為を禁止している場合もあります。いずれにせよ、必ず事前に土地の管理者へ確認を取ってください。

許可を取れた場合でも、直近の天気予報などを確認しながら野営を安全に行えるか判断する必要があります。増水や氾濫、滑落といった危険性がある場所、許可の取れない私有地での野営は、事故やトラブルにつながるため厳禁です。場所によっては害獣被害にも注意が必要です。

このように、野営に向いた土地を探したり管理者に許可を取ったりするのは手間がかかり、何らかの事故に巻き込まれる可能性も捨てきれません。
野営にチャレンジしてみたいという方は、トイレや水場といった最低限の設備しかなく、管理人も不在にしている時間が多いキャンプ場(野営場)を探してみてはいかがでしょうか。そのようなキャンプ場は設備が整っていない分価格が安い傾向にあり、宿泊費を抑えやすいのもメリットといえます。

 

■野営の際に用意したいアイテム

野営を行う際に用意したいアイテムは、テントやタープ、寝袋、ランタン、調理器具、ゴミ袋など、基本的にはキャンプシーンで必要になるものと変わりません。焚き火が行える場所であれば、焚き火台を持って行くのも良いでしょう。

ただし、野営地によってはトイレが近くにないケースも考えられます。事前に近場のトイレを確認しておくか、簡易トイレを用意しておくことをおすすめします。

 

■ルールを守って野営にチャレンジしてみよう

日本国内において、許可を取らずに野営を行える場所というのは多くありません。河川敷や河原といった共有地で野営を行えるケースはありますが、必ず土地の管理者に確認を取り、許可を得るようにしてください。また、許可を得られたとしても、法律やルールを守ったり、周辺住民に迷惑をかけないように配慮したりする必要もあります。

事前準備に手間はかかるかもしれませんが、野営はキャンプ以上のサバイバル感を味わえるアウトドアアクティビティです。アウトドアの経験をたくさん積んでいて、通常のキャンプ場では物足りなさを感じている方は、野営にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

⇒アウトドア用品はこちら

BUY NOW

SEARCH フリーワード検索