【挑戦!水切りショット編】打ち方はコレ!穴井詩プロ&川満陽香理プロのショットテクニック
ゴルフ5の所属プロたちが開幕前に行った宮古島での合同合宿。選手の練習ラウンドに密着していたなかで、穴井詩プロと川満陽香理プロがやっていた面白い試みをキャッチしたので、その内容を紹介する。
ティショットの落ちどころにちょうど池のある、エメラルドコーストゴルフリンクス、INコース17番ホールでのこと。両プロのティショットは見事にフェアウェイをキープ。しかし、グリーン手前まで続く池を見て「これって、水切りショットで行けるんじゃない?」と穴井プロが言い出した。そこに川満プロが「面白そう!」と乗っかり、水切りショット大会が始まった。
池の向こうはフェアウェイ。40-50ヤードの池を越え、ピンまでは120-130ヤードほどの距離
ボールは池の目の前に左足下がりのライ。40~50ヤードほどの池を挟んだ先に平坦なフェアウェイがあり、ピンまでは120~130ヤードという状況。
予備のボールを取り出した川満プロは、7番アイアンを持ってショット。飛び出した球は、水面を4~5回バウンドして池を飛び出すかと思われたが、池の向こう側の石垣状の段差にぶつかってしまい、落水。
池の縁ギリギリから低い球を打って水切りにトライ!
「水切りは意外に上手くできたけど、最後、向こう側の段差を乗り切るには、ジャンプ数が少なめになるようにしないとダメですね。理想は池の真ん中くらいまでキャリーさせて、2~3バウンドめで向こう岸に上がりたいですね」(川満プロ)
川満プロの使用番手は7番アイアン。左足下がりの傾斜を利用して、さらに左足体重で構えてロフトを立て、上からぶつけてカット気味にスイングしたとのこと。
左足下がりだがさらに左体重で構え、ヘッドをしっかり上から入れられる状態を作る
代わって穴井プロもトライ。穴井プロも7番アイアンを持った。
「低く打ち出さないと水は切れないので、真ん中より上のアイアンがいいですね。左体重で構えてボール位置を右にセットし、フェースを返さずにそのまま左に振っていく感じです。やっぱりイメージはローフェードです」(穴井プロ)
フェースを返さずに左に振り抜き、ローフェードを打つイメージ
穴井プロのショットもいい感じで水面を跳ねていったが、やはり奥の石垣をクリアできずに無念の落水。
「水切りって、向こう岸の状況が大事ですね。ビーチバンカーみたいに水面に段差がないところなら意外に簡単に行けそうです。あとは距離感。水の抵抗でかなり飛距離は落ちるので、バウンドさせる回数にもよりますが、フェアウェイを転がすよりもさらに強めに打つ必要があると思います」(穴井プロ)
いい感じで跳ねていったが、奥の石垣に当たって池の外にボールが出ていかなかった
グリーンオンはならずとも、水切りショットを練習ナシでできてしまうプロのショット力は流石だ。実際のラウンドで実行する機会はないかもしれないが、マスターズのパー3コンテストのように、エキシビジョンとしては盛り上がる。
なにより、こういった遊び心が「こんなことをするにはどんな球を打てばいいのか」「こんな球を打つにはどんなスイングをすればいいのか」といったイメージ力のアップにつながる。アマチュアも、イメージトレーニングだけでもやってみる価値はあるだろう。