車中泊キャンプは初心者キャンパーにもおすすめ! 魅力や注意点をご紹介
興味を持っているものの、高価なものが多いアウトドア用のアイテムを用意できず、なかなかキャンプに行くことができないという方もいらっしゃるでしょう。そのような方におすすめなのが、自動車を使って楽しむ「車中泊キャンプ」です。テントに宿泊する一般的なキャンプとは異なり、自動車内で寝泊まりを行うのが特徴で、初心者キャンパーの方でも気軽にアウトドアを楽しめます。
ここでは、車中泊キャンプの魅力や必要なアイテム、実際に車中泊キャンプを行う際の注意点などをご紹介します。
【目次】
■車中泊キャンプの魅力
車中泊キャンプには、通常のテント泊にはないメリットが多くあります。ここでは、車中泊キャンプならではの魅力をいくつかご紹介します。
・荷物が少なく済む
「車中泊」という言葉からもわかるように、寝泊まりを自動車の中で行うため、キャンプギアの中でも場所を取りがちなテントが必要ありません。通常のキャンプに比べると用意する荷物が少なく済むため、アイテム購入にかかるコストや積載の手間を削減できます。テントを購入しない分、他のアイテムを充実させるのも良いでしょう。
また、車中泊キャンプなら荷物の積み下ろしやサイトへの持ち運びも省けます。荷物の運搬を気にする必要がないのも、車中泊キャンプの持つ魅力です。
・移動が簡単
通常のテント泊は出した荷物をしまったり、テントやタープを片付けたりする手間がかかります。車中泊ではテントをそもそも使用しないので、設営・撤収作業は不要です。
片付けに時間がかからず移動しやすいうえに、自動車を使って温泉や観光地などに足を運ぶこともできます。
・防犯面も安心
自動車はドアを施錠できるため、テント泊に比べると防犯面でも安心です。
ただし、フロントガラスやドアの窓ガラス越しに、自動車内を覗かれる可能性があります。カーテンなどのアイテムで目隠しをしておくと良いでしょう。
また、窓を割られたりピッキングで鍵を開けられたりする恐れもあるので、絶対に安全というわけではありません。人が少ない状況で車中泊を行う際などは、防犯対策をしっかりと行うことが大切です。
・天候の心配が少ない
悪天候時はテントから車内に避難して過ごすキャンパーが多いことからもわかるように、車中泊キャンプは雨や風に強いです。テント泊に比べると天候に左右されづらく、快適に過ごせるでしょう。
また、テントやタープが雨で濡れる恐れもなく、キャンプ後のお手入れが簡単に済むのもメリットです。
■車中泊キャンプをできる場所は?
車中泊キャンプは、どこでも行えるわけではありません。場所によっては近隣住民に不審がられて、通報されてしまう恐れもあるため、場所選びには注意が必要です。
車中泊を行える場所としては、車で乗り入れできるオートキャンプ場のサイト内や道の駅、車中泊専用のスペース(RVパーク)などが挙げられます。
ただし、道の駅はあくまで道中の「休憩所」として設けられている場所で、RVパークも車中泊専用のスペースです。どちらもスペース内での調理や焚き火といったキャンプ行為は禁止されています。RVパークの場合は、車外にテーブルやチェアを持ち出す程度なら問題ありません。
本格的にキャンプも楽しみたい方は、オートキャンプ場を活用するのがおすすめです。
■車中泊キャンプで用意したいアイテムの一例
車中泊キャンプは、少ないアイテムでも楽しめるのが魅力のひとつです。しかし、快適に楽しむためには、最低限アイテムを用意しておく必要があります。
車中泊キャンプで楽しみたい場合の一例をご紹介するので、参考にしてみてください。
・マット
車種にもよりますが、自動車のシートをフルフラットにしても段差や凹凸があります。寝心地が悪くてなかなか寝付けないこともあるでしょう。
厚みのあるマットを用意しておくと、車内の寝心地を改善できます。空気を入れて使用するタイプなど、コンパクトに収納できるタイプのマットがおすすめです。
・ブランケット(毛布)
車中泊を行う場所や季節によっては、寒くて夜寝られないこともあるでしょう。ブランケットや毛布といったアイテムを用意しておくと、寒さをしのぐことができます。
冬場に車中泊を行う場合は、寒さに強いシュラフ(寝袋)を活用するのもおすすめです。
・収納ボックス
収納ボックス(コンテナ)を積載スペースに積んでおくと、キャンプギアをその中にしまっておくことができます。車内をすっきりと片付けやすくなるので、用意しておくと良いでしょう。
収納ボックスにはいくつかタイプがありますが、使わない際はコンパクトにできる折りたたみ式の収納ボックスだと、車内の空間を広く取れます。
・LEDランタン
自動車内にはライトが取り付けられていますが、あまり明るくないものも多いです。また、室内ライトをつけっぱなしにしていると、バッテリーが上がってしまうことも考えられます。
夜間も車内を明るくできるように、ランタンを用意しておきましょう。車内は狭い密閉空間になるので、一酸化炭素中毒や火事の恐れがなく安全に使えるLEDランタンがおすすめです。
・テーブル
キャンピングカーなどを除いて、基本的に自動車にはお皿を置けるテーブルが設置されていません。コンパクトなテーブルを用意しておくと、食事などを取る際に便利です。
・クーラーボックス
車内にそのまま飲み物を置いておくと、すぐにぬるくなってしまうことも考えられます。冷たい飲み物をいつでも飲めるように、クーラーボックスも用意しておくと便利です。
容量に余裕がある商品を選べば、道中で購入した飲食物をしまっておくこともできます。
・カーテンなどの目隠し
車中泊を行う場合は、窓ガラス越しに車内を見られてしまうことが考えられます。カーテンやシェード、銀マットといった目隠し用アイテムの用意も必要です。遮熱性が高いアイテムなら、日差しや熱を遮る用途でも活用できます。
また、結露で濡れてしまう場合もあるため、耐水性に優れているカーテンを選ぶのがおすすめです。
■車中泊キャンプの注意点
初心者キャンパーにもおすすめの車中泊キャンプですが、テント泊とは異なり、車中泊ならではの危険もあります。車中泊キャンプを行う前に確認しておきたい注意点としては、以下が挙げられます。
・防寒・暑さ対策
テント泊よりも天候に左右されづらいとはいえ、冷え込みやすい夜の防寒対策や、夏場の暑さ対策は必須です。
季節に合わせて毛布や湯たんぽ、小型扇風機などを用意して、寒さ・暑さに備える必要があります。
・エンジンはかけっぱなしにしない
冷暖房を使うためなどに、エンジンをかけっぱなしにするのは避けましょう。エンジン音が周囲の方に迷惑をかけたり、マフラー詰まりや排気ガスの逆流が原因で一酸化炭素中毒に陥ったりする恐れがあります。
就寝時は必ずエンジンを切ることが大切です。起きていて冷暖房を使いたい場合も、窓をこまめに開けて換気を行う必要があります。
・エコノミークラス症候群の可能性
長時間同じ姿勢で過ごすことが多い車中泊のシーンでは、エコノミークラス症候群になる可能性があります。エコノミークラス症候群は、血流が滞ると生じることがあり、最悪の場合は死亡事故にも発展する危険な病気です。
こまめに体勢を変えることを心がけ、適宜外に出て体を動かしたり休憩を取ったりすると良いでしょう。また、水分をこまめに取るのもエコノミークラス症候群の予防として有効です。
■車中泊キャンプは初心者キャンパーにもおすすめ
車中泊キャンプは、テント泊で行う通常のキャンプよりも少ないアイテムで始められるのが魅力です。また、荷物の上げ下げが少なく移動が簡単、天候に左右されづらいなど、初心者キャンパーでも楽しみやすい条件が揃っています。
キャンピングカーのような車中泊に特化した自動車の方が快適なのは確かですが、一般車でも十分楽しめるため、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
ただし、エコノミークラス症候群をはじめ、車中泊ならではの注意点があるのも事実です。必要なアイテムを用意して安全に配慮しながら、車中泊キャンプを楽しんでみてください。
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