フリーワード検索

outdoor2022.08.16

スズメバチに襲われないための対策とは? 刺された際の対処法も伝授

キャンプや登山などのアウトドアシーンでは、蚊やブヨ(ブユ)、アブなど、さまざまな虫に注意する必要があります。人を刺す虫は数多く存在しますが、特に危険性が高く注意したいのが「スズメバチ」です。日本では毎年スズメバチによる死亡事故が起きていて、アウトドアシーンはスズメバチに刺されやすいシーンのひとつでもあります。
しかし、具体的な対策方法や対処方法を知らないという方は多いかもしれません。どうすれば、スズメバチによる被害を防げるのでしょうか。
ここでは、スズメバチに襲われるリスクを減らすコツや、万が一刺された場合の対処方法などをご紹介します。

 

【目次】

■秋のアウトドアはスズメバチに注意!

■スズメバチに刺されるリスクを減らすコツ

・巣に近づかない

・服装や香りに気をつける

・食べ物や飲み物を処理する

・出会ったら静かに離れる

■スズメバチに刺された場合の対処法

■しっかりスズメバチ対策をしてアウトドアを楽しもう

 

■秋のアウトドアはスズメバチに注意!
 

アシナガバチやミツバチ、クマバチなど、日本には多くのハチが生息しています。その中でも、特に危ないハチとして有名なのがスズメバチです。攻撃性が非常に高く、死亡事故も毎年のように起きています。
活動時期は4~11月頃と秋以外でも注意は必要ですが、9~10月頃は新しい女王蜂が誕生する時期で、ハチの警戒心が高く攻撃性も増しているため危険です。

また、生息地が非常に広いのもスズメバチの特徴です。日本の低地や低山地なら、全国どこでも被害に遭う可能性があります。刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こすなど、死亡事故につながる恐れもあるため、秋のキャンプや登山では注意しなければいけません。
 

 

■スズメバチに刺されるリスクを減らすコツ

スズメバチに刺されるリスクを減らすコツ

 

スズメバチを見かけたとしても、対策を知っておけば襲われたり刺されたりするリスクを減らせます。スズメバチ対策のポイントを、4つご紹介します。

 

・巣に近づかない

前提として、スズメバチに近づかないことが一番の対策法です。
基本的に、スズメバチは無差別に攻撃を行うわけではありません。自分のテリトリーが荒らされることを防ぐのが目的なので、巣を見かけても近寄らず、極力刺激しないようにしましょう。

ただし、スズメバチの巣はさまざまな場所にあります。家の軒先や天井裏、木の洞の中、垣根などが一例です。世界最大のサイズを誇る「オオスズメバチ」は、木の根元といった土の中にも巣を作ります。
気がついたらスズメバチの巣に近づいていた、上から踏んでしまったということもあるはずです。

通常、人が巣に近づくとスズメハチは威嚇行動として、カチカチと小さな音を鳴らしながら人の周りを飛んだり空中で静止したりします。ハチが飛んでいるのが見えた場合は、すぐその場から離れてください。
威嚇行動を無視したり、巣に振動を与えたりしなければ、ハチがいきなり攻撃してくる可能性は低いです。

 

・服装や香りに気をつける

服装や香りにも注意が必要です。ハチは黒色に反応しやすいため、白い服を着たり、髪の毛を白っぽい帽子でカバーしたりすると良いでしょう。衣類だけでなく、バッグなどの小物類も同様です。
ただし、黒以外の色なら何でも良いわけではありません。スズメバチは白黒でものを識別しているとされ、濃い色のアイテムを身につけていると攻撃してくる可能性があります。
できるだけ肌の露出を避け、色が薄い長袖や帽子を着用するのがおすすめです。蛍光色など、光を反射しやすいアイテムもスズメバチが反応します。アクセサリーや派手な色のアイテムも避けた方が無難です。

また、スズメバチは香りにも敏感です。香水やにおいの強い化粧品、整髪剤、柔軟剤などをアウトドアシーンで使うのは避けてください。

⇒メンズアウトドアウェアを探す

⇒レディスアウトドアウェアを探す

 

・食べ物や飲み物を処理する

子どもが増え巣も大きくなっていく9月頃は、スズメバチが餌に飢えている季節です。キャンプ場で放置していた食べ物や飲み物のにおいにつられて、スズメバチが近寄って来る可能性があります。
余った食材はすぐに片付け、飲み終わった飲み物もすぐに処理することを心がけましょう。食材や空き缶に手を伸ばしたらスズメバチに刺されてしまった、という事態を防げます。

また、食べ物や飲み物をしっかり処理しておけば、ハチ以外の虫や動物も近寄って来るのを防ぐことが可能です。

 

・出会ったら静かに離れる

前述の通り、スズメバチの巣は土の中にあることも考えられます。注意していても、遭遇してしまう可能性は捨てきれません。
スズメバチに遭遇したら、できるだけ音を立てずにその場から離れてください。手で振り払ったり大声を出したりして過剰に反応すると、スズメバチを刺激してしまい危険です。
慌てずに姿勢を落とし、ゆっくりとその場から離れるのがポイントです。

巣を踏み抜いてしまった、威嚇行動に気がつかなかったなど、いきなりスズメバチに攻撃されてしまうこともあるでしょう。
1匹のスズメバチが攻撃を始めると、フェロモンに引き寄せられた仲間も攻撃に加わることがあります。その場で静かにしていても攻撃は止まらないので、すぐに走って逃げましょう。種類にもよりますが、ハチは20mほど、興奮時はそれ以上の距離を追跡してくるといわれています。
攻撃された場合はハチが追うのを止めるまで、最低でも20m以上は走って逃げ続けてください。

 

■スズメバチに刺された場合の対処法

スズメバチに刺された場合の対処法

 

スズメバチに刺されてしまった場合は、まずは安全な場所まで避難してください。その後すぐに応急処置を施し、可能な限り早く病院で診察してもらう必要があります。
応急処置の方法は、以下の通りです。

【応急処置の方法】
1.流水で毒を絞り出すように洗い流すか、ポイズンリムーバーを使って毒を吸い出す
2.針が残っている場合はピンセットなどで抜き取る
3.患部に専用の塗り薬(抗ヒスタミン、ステロイド配合)を塗る
4.患部を水で冷やす

処置の際に毒を口で吸い取ったり、指で針をつまもうとしたりすると、毒が侵入する恐れがあります。必ず道具を使ったり水道水で洗ったりするようにして、手や口を使うのは避けてください。手足を刺された場合は、患部を心臓よりも高い位置にすると腫れを抑えられます。

また、スズメバチに1度刺された経験がある場合は、アナフィラキシーショックを起こす恐れがあります。呼吸困難や意識障害、じんましんといった症状が出た場合は速やかに救急車を呼び、病院で手当てを受けましょう。

 

■しっかりスズメバチ対策をしてアウトドアを楽しもう

春から秋にかけて広い範囲で活動しているスズメバチですが、秋は特に攻撃的で危険性が増します。キャンプや登山の際は注意が必要です。刺されるリスクを減らすために、白っぽい帽子や淡い色の服装を意識して着用しておくと良いでしょう。香水や整髪剤など、香りの強いものを避けるのもポイントです。

それでも刺されてしまった場合は、慌てずに毒を絞り出し、すぐ病院に向かってください。ポイズンリムーバーやファーストエイドキットなど、応急処置に便利なアイテムを用意しておくのも有効な対策になります。
アウトドアアクティビティを楽しむ際は、今回ご紹介した内容を参考に、スズメバチ対策を行ってみてはいかがでしょうか。

⇒メンズアウトドアウェアを探す

⇒レディスアウトドアウェアを探す

BUY NOW

SEARCH フリーワード検索