テントのグランドシートの魅力とは? メリットや選び方などをご紹介
キャンプ場に着いてテントを張った際に、小石などの凸凹感や時間からの底冷えを感じたり、テント内に浸水したりしたことはないでしょうか。できるだけ平坦で乾いた場所を探して設営を行ったとしても、凸凹や冷え、湿気を完全に防ぐことは難しいでしょう。テントの底が汚れて、手入れが面倒になってしまうことも考えられます。
そこで、テントが汚れたり濡れたりするのを防ぐために用意したいのが「グランドシート」です。
ここでは、グランドシートを活用するメリットや、選び方のポイントなどをご紹介します。
【目次】
■グランドシートとは?
グランドシートとは、テントの底面と地面の間に敷くシートのことです。アンダーシートやフットプリントと呼ばれることもあります。
テントの傷つきや汚れの付着を防いだり、浸水や底冷え、地面の凸凹感を軽減したりする効果があるため、快適にキャンプを楽しむために、ぜひ用意しておきたいアイテムのひとつです。
テントの底面を保護するだけならビニールシートやレジャーシートでも行えますが、専用のグランドシートは厚みがあり、耐久性や防水性に優れています。
グランドシートは必ず必要なものではありません。実際、グランドシートを使用していないキャンパーの方もいらっしゃるはずです。しかし、敷いておくだけでテントを守ったり快適さを高めたりできます。
必須ではないものの、可能な限りテントと併せて用意しておきたいアイテムといえるでしょう。
■グランドシートを活用するメリット
グランドシートは、キャンプを快適に過ごすために用意しておきたいアイテムです。具体的に、どのような効果が期待できるのでしょうか。
グランドシートを活用するメリットを、3つご紹介します。
・底冷えや浸水を防げる
テントの素材や当日の天候、地面の状況によっては、テントの底から浸水することがあります。また、テント内の快適さを保つためには、地面の冷気を遮断して底冷えを防がなければいけません。
耐水性に優れているグランドシートを活用すれば、テントの底が地面に直接触れないため、地面から浸水したり湿気が入ってきたりするのを防げます。保温効果の高いものなら、地面からの底冷えを軽減する効果が期待できる点もメリットです。
・テントが汚れにくくなる
地面に直接テントを広げる場合、テントの底を保護するものは何もありません。石や砂利など、硬くとがったものでテントが傷ついて穴があいたり、汚れてお手入れに手間がかかったりする恐れがあります。
テントは基本的に高額な商品が多いため、できるだけ丁寧に取り扱いたいものです。グランドシートを敷いておけば、テントの底面を保護することができます。
長くテントを使い続けるためにも、グランドシートは欠かせないアイテムといえるでしょう。
・さまざまな用途で使うことも
グランドシートの用途は、テントの底に敷くだけではありません。たとえば、撤収時などに荷物置き場にすればアイテムをまとめて置けるので、後片づけが楽になります。テント底部が湿るのを防げるので、乾燥の手間がかからない点もメリットです。
また、防水性や耐久性、保温性などに優れているグランドシートは、ピクニックやデイキャンプシーンでレジャーシート代わりにしたり、タープとして活用したりできる商品もあります。
テントを保護するだけでなく、さまざまな用途で使える点もグランドシートの魅力です。
■グランドシートの選び方
グランドシートは、アウトドアメーカー各社がさまざまな商品を販売しています。テントを保護したり快適なスペースを作ったりするためには、所持しているテントに合わせて、最適なグランドシートを選ぶことが大切です。
ここでは、グランドシートの選び方のポイントをご紹介します。
・テントよりも小さいサイズにする
グランドシートは、手持ちのテントの底面部よりも、少し小さめのサイズを選ぶことが重要です。グランドシートがテントよりも大きいと、はみ出した部分に水が溜まり、浸水を防ぐ効果が薄れます。目安としては、テントの底面より10cm程度小さいものを選ぶと良いでしょう。
大きいサイズのグランドシートを折りたたんで使用することもできますが、凹凸ができる可能性がある点に注意が必要です。
また、専用のグランドシートが用意されているテントの場合は、そちらを選ぶことをおすすめします。テントとカラーやデザインが統一されサイズ感も合うので、安心して使えます。
・シートの素材を確認する
グランドシートは、使われている素材によって機能性や耐水性などが異なります。シートの素材も確認しておきましょう。グランドシートの素材は、大きく合成樹脂製と化学繊維製に分けることができます。それぞれの特徴は、以下の通りです。
【合成樹脂製】
ポリ塩化ビニル(塩ビ・PVC)やポリエチレン(PE)といった合成樹脂でできたグランドシートは、防水性に優れているのが特徴です。雨の日でも水を通しにくく、浸水するリスクを抑えられます。
一方で、ブルーシートのようにゴワついた触り心地が気になる場合もあります。
【化学繊維製】
ナイロンやポリエステルといった化学繊維でできたタイプは、軽量でコンパクトに収納できるのが魅力です。デザイン性に優れているものも多いので、荷物を軽くしたりおしゃれなアイテムを揃えたりしたい方におすすめです。
一方で、防水性能は加工を施して持たせているので、加工が落ちると防水効果はなくなります。
どのような目的でグランドシートを活用するか考えながら、素材の種類を決めるようにしましょう。
・耐水圧を確認する
グランドシートを使ってテントへの浸水を防ぐためには、「耐水圧」という数値の確認も重要です。耐水圧とは、どれだけ浸水を防げるかの指標のことで、数字が大きくなるほど浸水を防げます。
耐水圧1,500mmと記載されている場合は、生地の1cm四方に1,500mm(1.5m)の水を入れても耐えられるということです。
目安としては、耐水圧300mmで小雨、10,000mmで大雨に耐えられるとされています。
通常のキャンプシーンでは、耐水圧1,500mm以上を目安にグランドシートを選べば問題ありません。不安な場合は、2,000mm以上の耐水圧を備えたグランドシートだと安心です。
多くの商品が、商品詳細欄やカタログなどに耐水圧を表記しているので、購入前に確認しておくことをおすすめします。
■グランドシートを活用して快適なキャンプ生活を送ろう
グランドシートは、大切なテントを傷や汚れから守ったり、テント内への浸水や底冷えを防いだりできるアイテムです。絶対に必要ではないものの、用意しておけばより快適にキャンプを楽しめます。
また、レジャーシートにしたり、商品によってはタープとして活用したりと、使い方の幅が広いのも魅力です。
ただし、グランドシートのサイズや機能性によっては、求めている効果が得られないかもしれません。どのような用途で使いたいのかを考えながら、テントに適した商品を選ぶことが大切です。
これまでは活用していなかったという方も、グランドシートを活用してみてはいかがでしょうか。
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