アウトドアで大活躍! トーチバーナーの選び方や使い方をご紹介
バーベキューやキャンプなど、火を使う際に用意しておくと便利なのが「トーチバーナー」です。しかし、どのようなアイテムなのかよくわからないという方も多いかもしれません。
トーチバーナーはアウトドアで便利に使える反面、火を取り扱うアイテムなので、思わぬ事故につながる恐れがあります。用途に適した商品を選んで、正しく使用することが大切です。
ここでは、トーチバーナーの概要や選び方、正しい使い方をご紹介します。
【目次】
■トーチバーナーとは?
トーチバーナーとは、ガス缶にノズルを装着したり本体にガスを充填したりして、火口から高温の炎を噴射する器具のことです。ガストーチやガストーチバーナー、ガスバーナーなどと呼ばれる場合もあります。
使い捨てライターよりも火力に優れていて、炎の温度は1,000度を超えるものが多いです。風が強い日でも問題なく使用でき、火起こしにかかる時間を短縮できます。火起こし以外にもスモークウッドやキャンドルへの着火、炙り料理など、幅広い用途で活躍するのも魅力です。
また、商品によって違いはあるものの、使い方が簡単でアウトドア初心者の方でもすぐに使えます。
火起こしをより簡単にしたい、料理の幅を広げたいという方は、使い勝手の良いトーチバーナーを用意しておくのがおすすめです。
■トーチバーナーの選び方
トーチバーナーは、商品によって燃焼温度や使い方、使用するガスの種類などが異なります。購入する前に、いくつかポイントを確認しておくことが重要です。
トーチバーナーの選び方をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
・タイプから選ぶ
トーチバーナーは、使用する燃料や使い方に応じて、充填式、CB缶タイプ、OD缶タイプに大きく分けられます。それぞれの特徴は、以下の通りです。
【充填式】
本体に燃料を充填して使うタイプのトーチバーナーです。コンパクトな商品が多く、ズボンのポケットにしまうことができます。ガス缶を持ち運ぶ必要がないので、ソロキャンプや登山といった荷物を減らしたいシーンに最適です。
ただし、火力はほかのタイプに比べて弱く、連続して使用できる時間も短いというデメリットがあります。
【CB缶タイプ】
家庭用カセットコンロでも使われるCB缶(カセットボンベ)に装着するタイプです。スーパーやコンビニでも燃料を購入でき、着脱も簡単な商品が多いので、アウトドア初心者の方でも使いやすいでしょう。
火力はOD缶タイプより劣りますが、炙り料理を楽しんだり、ちょっとした火起こしに使ったりする程度なら問題ありません。
【OD缶タイプ】
アウトドア専用のOD缶を使用するタイプです。CB缶タイプよりも火力が強く、自然環境を気にせず使うことができます。大人数で焚き火を楽しみたい方や、冬場もキャンプを楽しみたい方におすすめです。CB缶よりも入手先が限られますが、純正メーカー同士の組み合わせならランタンなどにも使用できて便利です。
ほかにも、火力が高く溶接やDIYなどの用途に使えるねじ込み式、使い捨てライターに装着するタイプなどがあります。どのようなシーンで使うのか考えて、種類を選ぶようにしましょう。
・火力の強さを確認する
トーチバーナーの火力の強さ(燃焼温度)の確認も重要です。薪や炭に火をつけやすいのは約1,200度以上とされています。アウトドアシーンでの使用がメインになる場合は、火力が高めの商品を選ぶと良いでしょう。用途に合わせて、調節つまみで火力を変えられるタイプも便利です。
また、火力の強さだけでなく、燃焼時間の長さも確認しておく必要があります。燃焼時間が短すぎると、使っている最中にガス切れを起こす可能性があるためです。
予備のガス缶を用意しなければならず、荷物が増えてしまうので、燃焼時間が長めのものを用意しておくことをおすすめします。
・着火スイッチの有無
着火のしやすさも、トーチバーナーの使い勝手に関わるポイントです。点火装置がついていて、着火スイッチやトリガーを押したり引いたりするだけで火を噴出できるタイプだと、簡単に着火できます。火口に手を近づけずに済むため、火傷の心配もありません。
トーチバーナーには、ガスを噴射しながらライターなどを近づけて着火するタイプもありますが、取り扱いが難しいため、初心者の方は避けた方が良いでしょう。
・下向き使用できると便利
トーチバーナーの中には、缶を逆さにして使えるタイプもあります。複数の方向から火を当てられるので、火起こしの際に便利です。
下向き使用に対応していない商品を逆さにして使うと、ガス漏れや不完全燃焼、異常燃焼を起こす可能性があり危険です。必ず、購入前に下向き使用できるかどうか確認しておきましょう。
・安全性も確認しておこう
高温の炎を出すアイテムなので、安全性の高さも重視したいポイントのひとつです。セーフティロックがついていて誤作動を防げるタイプなら、子どもがいるシーンでも安心して使えます。ノズルが長く火元から距離を取りやすいものも、熱気を感じにくいのでおすすめです。
また、メーカーも確認しておきましょう。製造元がわからない廉価なトーチバーナーを使った結果、製品不良が原因で火災が発生する恐れもあります。
トーチバーナーは適合性検査の対象外なので、トーチバーナー以外の燃焼器具で適合性検査に合格している製品を取り扱うメーカーを選ぶと安心です。
■トーチバーナーの正しい使い方
ガス缶タイプの場合は取り付けるだけ、充填式の場合は本体にガスを充填するだけと、トーチバーナーの使い方は非常にシンプルです。
しかし、使い方を間違えると火傷や火災、爆発事故などにつながる危険性もあります。注意点を踏まえて、正しく使用することが大切です。使い方のポイントとして、以下の点を確認しておきましょう。
1.ガス漏れしていないか確認する
ガスに引火して火傷などにつながる恐れがあります。使用前にガス漏れの有無を確認してください。ガスが漏れている場合は使用を避けましょう。
また、ガス缶にしっかり固定されていなかったり、トーチバーナーが破損したりしている場合も、ガスが漏れている可能性があるので、使用は厳禁です。
2.汚れが付着した状態で使用しない
火口の汚れに火がつき、事故につながる可能性があります。汚れを拭き取ってから使用してください。
3.メーカー指定のガス缶・ガスボンベを使用する
ガス漏れやうまく着火しないなど、不具合の原因になります。メーカーが指定する専用のガス缶やガスボンベを使うようにしましょう。
4.屋内での使用は避ける
テント内など密閉空間での使用は避けましょう。屋内で使用する場合は、必ず換気をした状態で使用するのがポイントです。
また、ご紹介した注意事項はあくまでも一例です。必ず付属の取扱説明書を確認してから使うことを心がけてください。
■アウトドアではトーチバーナーを活用しよう
火力の高いトーチバーナーがあれば、アウトドアシーンでも簡単に火をつけられるようになります。火起こしにかかる時間を減らしたり、料理のバリエーションを増やしたりできて便利です。
使い方を間違えると火傷や火事につながる危険性はあるものの、基本的にはアウトドア初心者の方でも手軽に扱える点が魅力です。
アウトドアをより楽しみたい方は、専用のトーチバーナーを活用してみてはいかがでしょうか。
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