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outdoor2023.05.09

ヘッドライトで安全な登山を! 選び方や注意すべき点などを解説

登山靴やレインウェア、ザックの「三種の神器」を始め、登山の際は用意しなければいけないアイテムがたくさんあります。三種の神器と同じく必需品と呼べるアイテムながら、日帰り登山などの際に見落としやすいのが「ヘッドライト」です。
特に、登山経験の浅い初心者の中には「スマホのライトで十分では」と考えている方がいらっしゃるかもしれません。しかし、安全に登山を楽しむためにも、ヘッドライトは必ず用意しておくことをおすすめします。
ここでは、登山シーンにおけるヘッドライトの重要性や選び方をご紹介します。

 

【目次】

■日帰り登山でもヘッドライトを用意しよう!

■登山用ヘッドライトの選び方のポイント

・給電方式

・明るさ

・照射距離

・防水性能

・ストラップのフィット感

・ボタンの押しやすさ

■ヘッドライトは登山に必須のアイテム

 

■日帰り登山でもヘッドライトを用意しよう!

日帰り登山でもヘッドライトを用意しよう!

 

登山用のヘッドライトは、主に夜間の登山や暗い場所を歩く際に、足元を照らすために使用するアイテムです。テント泊や山小屋泊などを予定している場合は、暗く視界が悪い山道を歩いたり、暗くなってから作業したり、夜トイレに行ったりする際にも使用する場合があります。
そのようなシーンでも、ヘッドライトなら懐中電灯のように片手がふさがりません。両手を自由に動かしやすいため作業がしやすく、万が一つまずいた際も両手で体をかばえます。
宿泊を伴う登山において、ヘッドライトは欠かせないアイテムのひとつです。

一方で、日帰り登山で明るいうちに下山するという場合、当初の予定通りに下山できればヘッドライトを使用する機会はないはずです。実際に「日帰り登山だし、荷物を軽くしたいからヘッドライトは持って行かない」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、道に迷ったり怪我をしたりといったトラブルが原因で、下山が遅れる可能性もあります。暗い山道を歩くのは、地面に落ちているものにつまずいたり、滑落したりする恐れがあり危険です。

スマホにライト機能は搭載されていますが、緊急連絡用としてバッテリーを残しておきたいことを考えると、あまり推奨はできません。手から落として使えなくなることも考えられます。
万が一の事態に備えて、日帰り登山の際もヘッドライトを用意することをおすすめします。

 

■登山用ヘッドライトの選び方のポイント

登山用ヘッドライトの選び方のポイント

 

登山用のヘッドライトは、各メーカーがさまざまな商品を販売しています。給電方式や明るさ、フィット感などが異なるため、用途に適しているかしっかり確認することが大切です。
登山用のヘッドライトを選ぶ際に確認したいポイントをご紹介します。

 

・給電方式

ヘッドライトの給電方式は、バッテリー式(充電式)と電池式の2種類です。それぞれメリット・デメリットが異なるので、必ず確認しておきましょう。

【バッテリー式】
主にリチウムイオン電池を搭載していて、充電して使用するタイプです。乾電池を購入する必要がないためランニングコストがかかりにくく、フル充電しておけば常に最大光量を維持できます。
バッテリーが切れると使えなくなってしまうので、バッテリー式のヘッドライトを使用する際は、モバイルバッテリーも併せて用意しておきましょう。

【電池式】
単三や単四といった乾電池を使用するタイプのヘッドライトです。電池を入れればすぐに使えて、充電の手間はかかりません。ただし、電池を都度交換する必要があるので、ランニングコストはバッテリー式よりもかかります。電池の寿命が減ってくると光量を維持できない点もデメリットです。

万が一の事態に備えたい場合は、バッテリー式と電池式両方に対応したハイブリットタイプのヘッドライトを購入するのもおすすめです。ハイブリットタイプなら、バッテリーが切れたら乾電池を入れるなど、柔軟に対応することができます。

 

・明るさ

ヘッドライトを選ぶ際に重要なのが明るさです。明るさは「ルーメン(lm)」という単位で表記されていて、数値が大きいほど明るくなります。
夜間の山で使用したい場合は、100ルーメン以上を目安に選ぶと良いでしょう。日帰り登山の場合は、50~100ルーメン程度を目安にするのがおすすめです。

ただし、必要以上に明るすぎるヘッドライトは、視界を遮ってしまうなど他人の迷惑になることも考えられます。使用するシーンを想定して、必要な明るさを検討しましょう。光量を調整できる機能がついた商品を選ぶのも便利です。

 

・照射距離

明るさと併せて確認したいのが「照射距離」です。文字通り光で照らせる距離のことで、基本的にはルーメンの数値が大きいほど遠くまで照らせます。ルーメン数が同じで照射距離が異なる場合は、照射距離が長いものほど光を1点に集める力が強くなり、道標などの文字を確認しやすくなります。
登山のシーンでは、照射距離が長く遠くの対象物を確認しやすいヘッドライトが最適です。

また、照射範囲の確認も重要です。広い範囲を照らせるヘッドライトなら、手元や近くを一目で確認しやすくなります。
ヘッドライトの中には、光を一点に集中させて長距離を照らす「ビームモード」と、近距離を広範囲で照らすモードを切り替えられるタイプもあります。宿泊を伴う登山にチャレンジしたい場合は、そのような商品を選ぶのもおすすめです。

 

・防水性能

山の天気は変わりやすく、急に雨が降って来ることも考えられます。水濡れで故障して使えなくなってしまうことも考えられるので、防水性が備わっているかどうかも確認しておくと安心です。釣りなど、水辺でアウトドアアクティビティを楽しむ際にも重宝します。

防水性能を備えた商品には、「IPX6」などと性能を示す等級が表記されていて、数字が大きいほど防水性に優れています。登山のシーンでは、IPX4以上を目安に選ぶのがおすすめです。
雪山登山や長期間の山行の場合は、IPX6やIPX7などの優れた防水性を持つヘッドライトを用意しておきましょう。

 

・ストラップのフィット感

ヘッドライトのストラップが頭にフィットするかどうかもポイントです。例えば、ヘッドライトのストラップが長すぎると、頭からずり落ちて使いにくさを感じるでしょう。細すぎるストラップも、ズレたりストラップが切れたりするケースが考えられます。

ある程度の太さと耐久性を備えていて、自分の頭に合わせてストラップ調整できるものを選ぶのがおすすめです。
また、長時間装着して負担が少ないかどうかも、忘れずに確認しておきましょう。

 

・ボタンの押しやすさ

ヘッドライトを使用するシーンは、基本的に周りが暗くなってきているはずです。手元が見えにくいため、ボタンを押すだけで電源のオンオフを切り替えられるなど、簡単に使えるタイプが適しています。

また、手袋をした状態だと、ダイヤル式やスイッチが小さいタイプは操作しにくさを感じるかもしれません。手袋をつけたまま操作しやすいように、ボタンが大きめのものを選ぶのもポイントです。
手の動きを感知して明るさをコントロールできる機能を搭載している商品なども、使いやすく便利です。

 

■ヘッドライトは登山に必須のアイテム

暗い夜道を照らしたり、夜間の作業時に光源にできたりと、ヘッドライトは登山に欠かせないアイテムのひとつです。暗くなる前に下山する日帰り登山の場合は使用する機会は少ないはずですが、道に迷って下山が遅くなってしまった、遭難してしまったなど、万が一の事態は考えられます。

楽しみ方に関わらず、登山の際は必ずヘッドライトを用意し、安全に楽しめるように備えておきましょう。

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