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outdoor2023.05.16

キャンプに斧は必要? 選び方と安全な使い方を知ってキャンプに役立てよう

キャンプで焚き火を楽しんだり、薪ストーブを使ったりする際に、薪割りを行うことがあります。薪割りの方法はいくつか考えられますが、代表的なのが「斧」を使った薪割りです。
しかし、ナイフを使った「バトニング」でも薪割りは行えるため、わざわざ斧を用意する必要性を感じない方も多いかもしれません。キャンプの際に、斧は必要なのでしょうか。
ここでは、キャンプに斧を用意するメリットや、キャンプ用の斧の選び方、安全な使い方のポイントなどをご紹介します。

 

【目次】

■キャンプに斧は必要?

■キャンプで使いやすい斧の種類

・キャンプ場には手斧が最適

・持ち手の持ちやすさも確認しよう

・重さは用途や慣れに応じて選ぶ

・安全のために確認したい接合部

・カバー付きだとより安心

■安全に斧を使うためのポイント

・大きく振りかぶらない

・肌の露出を避ける

■自分に合った斧を用意して効率的に火起こししよう

 

■キャンプに斧は必要?

焚き火や料理など、さまざまなシーンで活躍する薪ですが、購入した状態のままだとなかなか着火しません。火がつきやすくするために、薪割りを行って大きさを調整する必要があります。

薪割りの際に、用意しておくと便利なのが斧です。ナイフや鉈(ナタ)を使って薪割りを行うこともできますが、斧の方が重みのある刃部(ヘッド)を備えているので、硬く大きな薪にも対応できます。
大きな薪や、たくさんの薪を割る必要がある場面では、斧を用意しておくのがおすすめです。

 

■キャンプで使いやすい斧の種類

キャンプで使いやすい斧の種類

 

斧といっても、サイズや重さ、作りの異なるさまざまな商品があります。キャンプの際は、どのような斧を用意すれば良いのでしょうか。
キャンプで使いやすい斧の種類や、選び方のポイントをご紹介します。

 

・キャンプ場には手斧が最適

キャンプやバーベキューなどのアウトドアシーンでは、大きさが30~40cm程度の手斧(ハチェット、ハンドアックス)が最適です。小回りが効きやすく重すぎないので、初心者や力に自信がない方でも簡単に扱うことができます。
薪割りだけでなく、枝を切る用途で使いやすい点もメリットです。

また、サイズが小さな手斧は、比較的軽くコンパクトな商品が多いため、持ち運びやすさにも優れています。市販の薪を割る用途なら問題なく対応できるので、キャンプ用には手斧を中心に選ぶことをおすすめします。

 

・持ち手の持ちやすさも確認しよう

持ち手(グリップ)の持ちやすさを確認することも重要です。長時間薪割りを続けると、徐々に握力が落ちていきます。持ちにくい斧だと、手からすっぽ抜けて大事故につながる恐れがあり危険です。

持ち手の部分に、滑り止め加工がされていたり、木製で手にフィットしやすかったりする商品を選ぶようにしましょう。
また、ラバーグリップを採用している手斧も、滑りにくさや扱いやすさに優れているのでおすすめです。

 

・重さは用途や慣れに応じて選ぶ

斧の重さも確認しておきたいポイントです。重さがあるものほど大きな薪や丸太を割る用途で使いやすくなりますが、扱いにくさも増します。
用途や斧の扱いに対する慣れに応じて、重さを決めるようにしましょう。

具体的な斧の重さは、刃部の大きさや、使われている素材によって異なります。斧をあまり使ったことがない、簡単な薪割りができれば良いという場合は、重さが軽めのものを選ぶのがおすすめです。300g程度の軽量なタイプもあるため、商品詳細を確認してみてください。
一方で、大きめの薪を効率的に割りたい場合は、1kgほどの少し重たい手斧を選ぶと便利です。

 

・安全のために確認したい接合部

作りが甘い商品の場合は、刃がぐらついたり、すっぽ抜けたりする恐れがあり危険です。刃と柄の接合部の作りにも注目しておきましょう。刃と柄の接合方法は、ネジで留めたり、穴に柄をはめ込んだりと、商品によって異なります。

また、柄が木製の商品は、温度で柄の大きさが変化し、接合部分が緩むことがあります。定期的にメンテナンスを行い、接合部が緩んでいないかを確認することも重要です。

緩むのが不安な方は、刃と柄が一体化しているタイプがおすすめです。刃先が抜ける心配をする必要がなく、部品が少ない分耐久性にも優れています。メンテナンスがしやすい点も魅力です。
手斧を使い慣れていない初心者の方でも、比較的簡単に取り扱うことができます。

 

・カバー付きだとより安心

斧は、大きな刃がむき出しになったアイテムです。そのまま持ち運ぶと、けがにつながる恐れがあります。斧を収納できるカバー(シース)が付いているかどうかも確認しておくと安心です。
持ち運ぶ際にカバーを刃にかけておけば、手を切ってしまう心配はなくなります。

ヘッド全体を覆えるタイプのカバーなら、持ち運ぶ最中にケースが外れる可能性が減るため、不安な方はカバーの形状も確認しておきましょう。
また、カバーが付いていない場合も、必ず持ち運びの際は何らかのケースに収納して持ち運ぶことを徹底してください。そのまま持ち運んでいると、銃刀法違反や軽犯罪法違反に問われる可能性があります。

 

■安全に斧を使うためのポイント

安全に斧を使うためのポイント

 

斧は、使い方を間違えると大けがにつながることもあります。安全に使うためのポイントを知ったうえで、キャンプ場に持って行くことが重要です。
安全に斧を使うためのポイントとしては、以下が挙げられます。

 

・大きく振りかぶらない

斧と聞くと大きく振り下ろすイメージがありますが、手斧は振りかぶる必要はありません。大きく振りかぶると、遠心力の影響で狙いを定めにくくなります。
狙いが外れて体に斧が当たったり、勢いで斧が手からすっぽ抜けたり、薪や木片が飛び散ったりと、大けがにつながる恐れがあるため、大きく振りかぶるのは厳禁です。
基本的には、薪に斧の刃を添えて薪割り台に置いたら、刃先を真下に落として薪割りを行います。

また、注意していても斧が手からすっぽ抜けたり、刃が柄から外れたりするリスクは避けられません。使う前に、刃がしっかり固定されているか、周囲に人がいないかどうかを確認することも心がけましょう。
目安としては、周囲の人とは5m以上離れた位置で薪割りを行うことをおすすめします。

 

・肌の露出を避ける

薪割りの際に、細かな破片や薪が飛んでしまう恐れがあります。薪割りの際は、長袖長ズボン、グローブを着用して、肌の露出を避けましょう。目に破片が飛んでくるのを避けるために、ゴーグルも着用しておくと安心です。
斧の持ちやすさに関わるため、利き手側はグローブを着用しなくても良いですが、薪を支える側の手は必ず着用してください。

また、薪割りを行う際の体勢も重要です。斧を振り下ろした先に体がある場合、万が一空振りして体に当たると、大事故につながる危険性もあります。
作業台や椅子の高さを調整する、斧の軌道上に体を置かないなど、斧を振り下ろしても問題がない状況で作業を行いましょう。

 

■自分に合った斧を用意して効率的に火起こししよう

薪割りはナイフや鉈などでも行えますが、斧があればより効率的に作業できるようになります。たくさんの薪を割る必要があるシーンでは、用意しておくと便利です。
ただし、大きく重い刃物を取り扱うことになるため、大事故につながる可能性は捨てきれません。安全に配慮したうえで、正しい使い方を心がけましょう。

薪割りを効率的に行いたい方は、持ち手の素材や大きさを考慮して、安全に使いやすい手斧を用意してみてはいかがでしょうか。

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