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outdoor2023.06.23

アルペンアウトドアーズからミドルサイズテント「AOD-4」がいよいよ誕生! ここがスゴイ! 細部を徹底解剖【後編】

アルペングループのプライベートブランドとして、多くのキャンパーさんから支持を得ている「Alpen Outdoors」。

今年はいよいよAODシリーズ初となる3人用ミドルサイズモデル「AOD-4」が発売されるということで、 前編 に引き続き、今回もアルペンアウトドアーズ開発担当の伊藤さんにAOD-4の細部を徹底解説していただきます。

特徴を聞けば聞くほど、「こんなことができるのか」「これが標準でついているのはありがたい」といった、目からうろこの機能やこだわりがいっぱい!

それでは、さっそくチェックしていきましょう!


■テントから眺める景色は絶景! 圧倒的開放感のメッシュ窓

――まずは「すごい」という言葉しか浮かんでこない、圧巻のメッシュ窓ですね。

伊藤さん:

「どれだけ大きく開けるか」にこだわったメッシュ窓は、AOD-4いちばんの見どころです。

AODシリーズは開放感が持ち味のテント。トップが開いていなかったら意味がないということで、どうやって設計すれば窓を最も効率よく開けられるか、非常に苦労しました。

実は最初、天井窓部分をかまぼこ型にしてサンプルを作ってみたのですが、「開放感」を考えるとどうもしっくりこない。ファスナーも、走らせ方次第でタラ〜ンとなってしまい、張りが悪くなってしまいます。工場と何度も試行錯誤を重ね、「ダイヤモンドの形が最大限に、気持ちよくシャッと開けられる」ということで、最終的にこの形を採用しました。


――これだけ開放的だと、景色も最高でしょうね。

伊藤さん:

天井はもちろんのこと、これだけの間口の大きさを設けているテントは他にないと思っています。

僕が個人的にいいなと思うのが、朝テントのファスナーを開けた瞬間に富士山が目の前にバーン!と広がったとき。そんな景色を眺めながら、淹れたてのコーヒーを飲めたら最高ですね。


■空間をアレンジできる、2つのインナーテント

――まさかの「インナーが2つ」という、発想の転換ですね。

伊藤さん:

インナーを2つにした経緯については先ほどお話ししたとおりですが(前編参照)、2人用と1人用インナーのどちらもゆとりをもって作ってあるので、小さなお子様であればプラスして入れる広さになっています。

荷物も置けて、しっかり「実用使い」として使えるサイズにしました。


■インナーでもこだわった、入口の開放感

――入口がここまで大きく開くインナーは、初めて見た気がします。

伊藤さん:

入口が全部開くインナーは、確かに他にはないと思います。逆T型のファスナーで開放させることもできますし、閉じた時も蚊帳のように涼しく過ごせるようにと気を遣って作りましたね。

あとは、黒い生地です。68デニールの生地を採用し、あえてコーティングはしませんでした。昼間だと透けて見えるので遮光効果が少ない感じがしますが、実際はしっかり遮光してくれます。ぐっすり眠れすぎて、本当に朝目覚めるのが遅れるくらいです。外に出て初めて「えっ、外はもうこんなに明るかったの?」って(笑)

あとはメッシュの細かさですね。フライシートは粗目のメッシュ、インナーは蚊が入らないよう細かめのメッシュにして変化をつけてあります。

フライシートはやはり「風通しを良くする」というのが大事になってきますので、インナーほどメッシュを細かくしていません。実は、細かすぎると風がほとんど入ってこなくなってしまうのです。なので「虫は入れたくない」「風は入れたい」という基準でメッシュを使い分けています。


■雨の日でも安心して換気できる、サイドフラップ

――見た目もクールなサイドフラップは、換気にも優れているそうですね。

伊藤さん:

雨が降っても換気機能は損なわないようにしたかったので、サイドフラップはこのような形にしました。
本来まっすぐに立てるところを、あえて斜めに張り出してフラップを付けることで雨をシャットアウトする。窓でありながら、換気のベンチレーターとしての役割も果たしてくれるというわけです。


――開けたときの角度によってもコントロールできる、と。

伊藤さん:

フラップは巻き上げられるだけでなく、完全に閉じて使うこともできるので、そのときの気温や天気によって自由に調整できるのがサイドフラップのいいところですね。


■使い勝手が格段に上がる、細かな配慮

――電源引き込みのファスナーやファン用のポケットも、あるのとないのでは使い心地が大きく変わりますよね。

伊藤さん:

昨今のキャンプではACを使用するのがだんだん当たり前になってきているので、電源引き込みのファスナーはフチに絶対につけようということで、採用しました 。

また、AOD-4は涼しさにこだわっているため、多くの人が持っているであろうミニファンを強制換気で使わない手はないということで、ポケットを付けました。インナーとフライシートの2か所に採用しています。


■オールシーズン用だからこそこだわった、マッドスカート

――AOD-4のマッドスカートには、すべて巻き上げ機能が付いていて驚きました。

伊藤さん:

マッドスカートはバタつかないようにペグが打てるようになっているだけでなく、すべてのスカートに巻き上げられるようトグルを付けました。

工場からも「トグルはこんなにたくさん必要?」と言われたりもしましたが、全方位付けて欲しい、と。もう無茶振りでしかないですよね(笑)

なぜ全方位にこだわったかというと、お客様はどの部分を巻き上げて空気を取り入れるか、風の向きや季節、テントサイトの状況によって変わってくるじゃないですか。だから、全部付けました。


■中と外がアクセスしやすい、ツイントラックファスナー

――ファスナーにもこだわりがあるそうですね。

伊藤さん:

ファスナーは昔からこだわっている部分で、ツイントラック=1ファスナーで出入りができるようにしています。

通常ですと、例えば外からテントの中にアクセスする際、まずフラップ部分のファスナーを開けて、それからメッシュのファスナーを開ける…といったように2回開けないと入れないのですが、1回で入れるようになっています。


■ペグ打ちの数が楽になる! 張り綱リング

――テントを張るロープの数にもひと工夫されているとか。

伊藤さん:

一般的には二股にするところを、あえてリングでひとつにまとめてロープを引くスタイルにしました。

まとめないと、単純にペグを打つ数が増えて作業時間もかかってしまうし、見栄えも悪くなってしまいますから。強度的にも安心できる範囲で、こういった工夫も施してあります。


■お客様からの評価も高い、調整トグル

――AOD-3のときからお客様に「便利だ、便利だ」と言われていたそうですね。

伊藤さん:

そうなんです。操作もしやすいし楽なので、お客様からとても評判が良かった機能です。

ただ、AOD-3のときはたくさん生地を巻くところにだけ採用していたのですが、あまりにも便利だということで、AOD-4では小さい箇所やフラップ部分も全部調整トグルに変更してしまいました(笑)


■うれしい標準装備! デイジーチェーン

――リビングがあるタイプのテントには、欠かせないアイテムになってきていますね。

伊藤さん:

最近ではランタンがかなり多様化していることもあり、お客様の中でも自分のテント用にデイジーチェーンを探していらっしゃる、という声を聞いて、「だったら最初から標準装備してしまおう」ということで付けました。

展示会やイベントで出していると、お客様から「このデイジーチェーンはオプションで付きますか?」とか「ルーフはオプションですか?」「インナーはオプションですか?」などと聞かれたりしますが、AOD-4は全部標準で付いています! どうぞご安心ください。


■安全面も考慮された、天井フック

――天井部分のフックも、とてもしっかりしていますね。

伊藤さん:

天井フックはSカンでも良かったのですが、ランタンを掛けるとなると、やはりうっかり外れて落下してしまう可能性も考えて、フックを採用しました。
また、デイジーチェーンを掛けたりもしますので、フックの方が使い勝手がいいという理由もあります。


――たくさんの機能の中でも、特に「ここは見て欲しい!」というところはありますか?

伊藤さん:

正直全部見て欲しいのですが、あえて3点に絞ると「開放感溢れる天井窓」「アレンジが多彩な2つのインナー」「テントのサイドフラップ」がAOD-4の最大の特徴であり、おすすめポイントです。

とにかく機能的でスタイリッシュなテントに仕上がりましたので、ぜひお手にとって確かめてみてください!


以上、アルペンアウトドアーズのミドルサイズテント「AOD-4」の徹底紹介でした。

キャンプ場でもひときわ目立つこと間違いなし! 購入を検討されている方は、ぜひ要チェックですよ!!

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