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outdoor2024.05.28

スキレットで焚き火料理を楽しむ方法。 スキレットの選び方や注意点もご紹介

キャンプシーンの醍醐味のひとつに、焚き火を使って料理を作ることが挙げられます。焚き火で料理を楽しむ際に用意しておきたい調理器具が「スキレット」です。スキレットを用意しておくだけで、料理の幅を広げることができます。
しかし、焚き火用にどのようなスキレットを選べば良いのかわからない、焚き火料理で失敗してしまうという方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、スキレットを使って作る焚き火料理の魅力や、スキレットの選び方、焚き火料理のポイントなどをご紹介します。

 

【目次】

■スキレットで作る焚き火料理の魅力

■スキレットの選び方

・サイズ

・取っ手の長さ

・フタの有無

■スキレットを使った焚き火料理のポイント

■スキレットを使う際の注意点

・シーズニングを行う

・使い終わってからのお手入れもポイント

■スキレットを活用して焚き火料理のレパートリーを増やそう

 

■スキレットで作る焚き火料理の魅力

スキレットとは、鋳鉄製のフライパンのことです。一般的な家庭用のフライパンよりも蓄熱性(熱をため込む性質)が高く、熱がゆっくり伝わるという特徴を持っています。焚き火の熱をムラなく伝えられ、素材の旨味を閉じ込めることができるので、焚き火料理がおいしく仕上がります。

焼くだけでなく、炒める、揚げる、燻す、煮るなど、幅広い調理方法で使うことも可能です。
焚き火は火力が強いため、蓄熱性を備えたスキレットを活用すれば、余熱調理を行うこともできます。
さまざまな料理をおいしく作れる点が、スキレットを使った焚き火料理の魅力といえるでしょう。

 

■スキレットの選び方

スキレットの選び方

 

スキレットと一口にいっても、近年はさまざまなタイプの商品が販売されています。焚き火料理で使用する場合は、選び方のポイントを押さえておくことも大切です。
スキレットを選ぶ際に確認しておきたいポイントを、3つご紹介します。

 

・サイズ

キャンプシーンでは、持ち運べる荷物が限られます。荷物をできるだけコンパクトにするために、スキレットのサイズや重量を確認しておくことが大切です。何人分の料理を作りたいかに応じて、サイズを選ぶようにしましょう。
具体的には、ソロキャンプで1人分の料理を作りたい場合は直径15cm程度、3人程度の場合は20cm程度、大人数のグループキャンプの場合は30cm程度を目安にするのがおすすめです。

ただし、サイズが大きいスキレットほど重量が増す点に注意が必要です。持ち運びやすさも考慮してサイズを選ぶようにしましょう。

 

・取っ手の長さ

スキレットは、取っ手の部分も鋳鉄でできているものが一般的です。加熱すると取っ手も熱くなるため、ミトンなどを着けた手で取り扱うのが基本になります。特に、焚き火を使って料理を行う場合は、バーナー調理よりも熱源が取っ手部分に近くなることもあるはずです。
取っ手が短いタイプだと持ちにくさを感じたり、火元が近くなったりする恐れがあるので、少し長さがあるものを選んだ方が、使い勝手が良くなります。

また、中には取っ手を取れるタイプのスキレットも見られます。取っ手が短いものや着脱式のものはオーブン調理などにも使いやすいので、調理方法に合わせて選ぶのも良いでしょう。

 

・フタの有無

フタの有無も重要なポイントのひとつです。スキレットは、通常のフライパンよりも蓄熱性が高いため、無水調理などに活用できます。フタがあれば、食材の旨味をより閉じ込めた料理を作ることが可能です。
また、煮込み料理や蒸し料理など、鍋のように使うこともできます。1つのアイテムで多くの料理を作れるようになるため、用意しておくと便利です。

ただし、スキレットはフタがついていないタイプが一般的です。セットになっていない場合はスキレットのサイズに適したフタを用意しておきましょう。

 

■スキレットを使った焚き火料理のポイント

スキレットを使った焚き火料理のポイント

 

スキレットを使って焚き火料理を行う際は、いくつかポイントを押さえておく必要があります。おいしい焚き火料理を作るためのポイントをご紹介するので、参考にしてみてください。

1.熾火(おきび)で調理する
熾火とは、薪や炭の炎が静まって、芯の部分が赤くなっている状態のことです。炎を上げている状態に比べて見た目は穏やかですが、火力は強く安定しています。
熾火を使えば、炭火と同じく遠赤外線の効果で食材にムラなく火を通せるため、おいしく料理を作ることができます。また、炎が上がっている状態と異なり煙の量が少ないため、においが食材に移りにくい点もメリットです。

2.スタンドを活用する
不安定な火元の上に直接スキレットを置くのは避けましょう。スキレットが倒れてしまい、せっかくの料理が台無しになる恐れがあります。焚き火スタンドやロストル(網)といったアイテムを活用するのがおすすめです。

3.火力の調整方法
焚き火料理の際は、調理器具を動かして火力を調整することも重要です。使う薪や炭の量を調整して、火力が強い部分と弱い部分を作ると、火加減を調整しやすくなります。

 

■スキレットを使う際の注意点

スキレットは鋳鉄製なので、使い方やお手入れ方法を間違えるとサビが発生する可能性があります。スキレットを長く使うためのポイントとしては、以下の2点が挙げられます。

 

・シーズニングを行う

スキレットを購入したら、使う前に「シーズニング」を行う必要があります。シーズニングとは、スキレットの表面に油の膜を作り、サビにくくする慣らし作業のことです。
シーズニングの基本的な手順は、以下の通りです。

【シーズニングの手順】
1.食器用洗剤やスポンジを使ってスキレットを洗い、サビ止めのワックスを落とす
2.スキレットを空焚きして水気を完全に飛ばす
3.水気が飛んだら火を止め、キッチンペーパーなどでスキレット全体に食用油を薄く塗り込む
4.再び火にかけ空焚きする
5.3と4を何回か繰り返す
6.くず野菜を炒めて鉄臭さを消す
7.くず野菜を取り除き、残った油をキッチンペーパーで拭き取る

上記の手順は一例で、細かな作業工程は商品によって異なる場合があります。具体的な手順に関しては、メーカーのホームページや取扱説明書などを確認しておくと安心です。

 

・使い終わってからのお手入れもポイント

使い終わってからのお手入れも、サビを防ぐためのポイントです。使い終わったスキレットを洗剤で洗ってしまうと、シーズニングによってできた油の膜が剥がれてしまいます。
基本的には、お湯やたわしで汚れを落とす程度で済ませましょう。ひび割れなどの原因になるので、料理直後で熱を持っているスキレットに冷水をかけるのは厳禁です。冷めてからお手入れを行うようにしてください。

【洗い方の手順】
1.お湯やたわしを使って汚れを洗い流す
2.火にかけて水分をしっかりと飛ばし、熱が冷めないうちに油を薄く塗る
3.新聞紙などに包み、湿気の少ない場所で保管する

どうしても汚れやにおいが気になる場合は、洗剤を使って洗った後に、再びシーズニングを行いましょう。
また、料理を入れっぱなしにしておくと、スキレットがサビたり食品がくっついたりすることも考えられます。できるだけ早めに食べ切るか、他の器に移しておくことも大切です。

 

■スキレットを活用して焚き火料理のレパートリーを増やそう

スキレットを活用すれば、キャンプシーンで作れるレパートリーを増やすことができます。蓄熱性が高いので、おいしい焚き火料理を作れる点も魅力です。
ただし、スキレットは鋳鉄製のフライパンなので、調理後にサビが発生してしまうことも考えられます。長持ちさせるためにはお手入れを欠かさず行うようにしましょう。
焚き火料理を本格的に楽しみたい方は、スキレットを用意してみてはいかがでしょうか。

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