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outdoor2024.10.15

テント・タープに欠かせないガイロープとは? 選び方と基本的な使い方

テントやタープは、キャンプをはじめとしたアウトドアシーンで、住居の役割を果たす大切なアイテムです。屋外でも快適に過ごすためには、テントやタープは強固に設営する必要があります。
テントをしっかりと設営したい、風で倒されるのを防ぎたいといった時は、ガイロープを別途用意してみてはいかがでしょうか。
ここでは、アウトドアシーンに欠かせないガイロープの役割や選び方、基本の使い方をご紹介します。

 

【目次】

■テントやタープで使う「ガイロープ」の役割は?

■ガイロープの選び方

・強度に関わるロープの太さ

・長さはテントやタープに合わせて選ぼう

・ロープの素材もポイント

・視認性の高い色だと安心

■ガイロープの基本の使い方

■ガイロープを用意して安全にキャンプを楽しもう

 

■テントやタープで使う「ガイロープ」の役割は?

テントやタープで使う「ガイロープ」の役割は?

 

ガイロープとは、テントやタープなどの設営で使用するひも(張り網)の総称です。テントロープやガイドロープなどと呼ばれることもあります。

ガイロープの重要な役割は、テントやタープを固定することです。ガイロープをぴんと張ってテントと地面を固定すれば、強い風が吹いた時にテントが飛ばされたり、倒壊したりするリスクを減らせます。
生地のたるみがなくなるので、見た目がきれいになる点もメリットです。

ダブルウォールテントの場合は、ガイロープでテントのたるみをなくすことで、インナーテントとフライシートの間に空間ができて温度差が緩和されるため、結露を軽減できます。

ガイロープと似た意味で使われる言葉に「パラコード」がありますが、パラコードはパラシュートを吊るすために作られたロープです。
ガイロープはテントやタープなどに使う貼り綱の総称なので、言葉の意味は大きく異なります。

 

■ガイロープの選び方

ガイロープの選び方

 

テントやタープには、標準装備としてロープが付属していることが多いです。ただし、その強度は商品ごとに異なります。より確実にテントやタープを設営したい方は、ガイロープを別途用意するのがおすすめです。
ガイロープの選び方のポイントを、4つご紹介します。

 

・強度に関わるロープの太さ

ガイロープの太さは強度に直結する重要な要素です。基本的には、太ければ太いほど強度は増します。
ただし、太いガイロープほど重くなるうえに、切りにくい、結びにくいといった使い勝手の悪さにつながる恐れもあるため注意が必要です。

細いガイロープは結びやすさなどに優れているものの、肝心の強度が低く、切れてしまう恐れが捨てきれません。使い勝手の良さと強度のバランスを考えて、ガイロープの太さを決めることが大切です。

キャンプ用の一般的なテントやタープに使用するのであれば、太さが4mm~5mmほどのガイロープを選ぶと良いでしょう。
また、太さと併せて耐荷重もチェックしておくと安心です。

 

・長さはテントやタープに合わせて選ぼう

ガイロープは、商品ごとに長さも異なります。長さは、設営するテントやタープの長さ、ロープの用途などに応じて決めると良いでしょう。

一般的なテントなら3m、タープなら4mほどが長さの目安です。タープのポールから45度の角度でガイロープを張る場合、ガイロープはポールの1.4倍の長さが必要になると覚えておくと、必要な長さを導き出せます。
慣れないうちや不安な時は、テントやタープに付属しているロープの長さを参考にするのがおすすめです。

また、「自在金具」と呼ばれるアイテムを一緒に用意しておきましょう。自在金具があれば、ガイロープの長さやテンションを簡単に調整することができます。

小型軽量で使いやすい2つ穴や、重量はあるものの緩みにくい3つ穴など、自在金具には複数の種類があり、穴の大きさも商品ごとに異なります。
ガイロープと自在金具を別々に購入する際は、自在金具の穴の大きさにも注意が必要です。

 

・ロープの素材もポイント

ガイロープの使用感は、使われている素材にも左右されます。ガイロープの主な素材と特徴も覚えておくと便利です。
代表的な素材としては、ナイロン・ポリエステル・ポリプロピレンの3種類が挙げられます。

【ナイロン】
伸縮性や耐久性に優れているのが、ナイロン製のガイロープの特徴です。水を吸うと固くなってしまうので、天気が悪い日にはあまり向きません。

【ポリエステル】
耐水性に優れており、ナイロン製のガイロープが苦手な悪天候でも使いやすいのが魅力です。摩擦や紫外線にも強く、アウトドアシーンでの使用に適しています。

【ポリプロピレン】
ポリエステル製のガイロープよりもコスト面で優れていますが、紫外線に弱いです。劣化具合を確認してから使用することをおすすめします。

また、数十本の糸で作った3つの芯で構成される「3打ち」や、束ねた糸が5本で構成される「5芯」など、ガイロープは商品ごとに編み方が異なります。
編み込まれている糸の本数が多いほど耐久性は高くなりますが、テント用として販売されているガイロープであれば、過度に気にする必要はありません。

 

・視認性の高い色だと安心

できるだけ視認性の高いガイロープを用意することもポイントです。地面や周囲の景色と同化しやすいカラーだと、視界が悪い夜間に移動する時に、ガイロープに引っかかって転んでしまう恐れがあります。

安全性に配慮したい方は、暗い時間帯もよく見える蛍光色のガイロープや、ライトの光を反射する反射材入りのもの、光を吸収して夜間になると発光する蓄光機能を備えたものを用意するのがおすすめです。

 

■ガイロープの基本の使い方

テントやタープの設営をスムーズに行うには、ガイロープの基本的な使い方を覚えておくと便利です。
ガイロープを切って長さを調整した時は、切り口部分をライターなどで軽く炙っておきましょう。炙ることによって、切り口からロープがほつれるのを防げます。

結び方には多くの種類がありますが、最初は「もやい結び」と呼ばれる結び方を覚えるのがおすすめです。ロープの端に輪を作る結び方で、荷重がかかってもほどけにくい一方で、簡単にほどくことができます。
テントやタープの設営時はもちろん、ランタンを吊るす時など、さまざまなシーンで活用できて便利です。

また、自在金具が壊れてしまった、家に忘れてしまったという時に備えて「自在結び」を覚えておくのもおすすめです。
結び目をスライドさせることでロープの張り具合(テンション)を調節できるため、自在金具がないシーンで役立ちます。

他にも、簡単に結べてほどきやすい「ふた結び」や、ロープ同士を結ぶ時に使える「一重つぎ結び」など、ガイロープの結び方には多くの種類があります。
さまざまな結び方を練習して、ガイロープを幅広い用途で活用してみてはいかがでしょうか。

 

■ガイロープを用意して安全にキャンプを楽しもう

ガイロープは、テントやタープが風にあおられて倒壊するのを防ぐために、欠かせないアイテムのひとつです。テントやタープの見た目をきれいに見せたり、結露を防いだりする効果も期待できます。

テントやタープに標準装備されているロープが細い、劣化しているといった場合に備えて、別売りのガイロープを用意してみてはいかがでしょうか。

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