バーベキュー用トングの選び方。用途ごとに用意して食事を快適に!
バーベキューやキャンプなど、アウトドアシーンではトングが活躍するシーンが数多くあります。一見するとどれも同じように見えるトングですが、商品ごとに細かく違いがあります。用途に応じて、複数のトングを使い分けるのがおすすめです。
具体的に、トングはどのように使い分ければ良いのでしょうか。
ここでは、バーベキューやキャンプシーンで役立つトングの使い分け方のポイントや、選び方をご紹介します。
【目次】
■アウトドア用のトングは複数用意するのがおすすめ
バーベキューやキャンプ用のトングは、調理・取り分け用と炭用に大きく分けられます。安全面や衛生面を考慮して、用途ごとに別々のトングを用意しておくことが重要です。
トングの主な使い分け方と、それぞれの適したトングの特徴をご紹介するので、バーベキューなどを行う際の参考にしてみてください。
・肉用
生肉に触れたトングで野菜や魚といった別の食材をつかんだり、焼き上がった肉を取り分けたりするのは、衛生面で不安が残ります。バーベキューの際は、生肉をつかむための専用トングを必ず用意しておきましょう。
トングの先端は商品ごとに形状が異なります。肉用のトングは、肉の厚みで使い分けるのがおすすめです。
例えば、スライス肉のような薄い肉を焼く時は、先端が細めのトングを用意すると良いでしょう。焼き加減を確認するなど、細かな作業が行いやすくなります。
一方で、ブロック肉やステーキ肉など、厚みのある肉を焼く時は、先端の幅が広いトングを選ぶのがポイントです。厚みがある肉でも、簡単につかむことができます。
・魚用
魚介類を焼く時は、先端が幅広いタイプのトングを用意するのがおすすめです。品種にもよりますが、魚の身は肉に比べると柔らかく崩れやすいです。先端が細く、力が特定の場所に集中しやすいトングだと、持った時に身がボロボロになってしまう可能性があります。
しかし、先端が幅広く、魚の身をしっかりとつかむことができるトングなら、きれいな状態でお皿に取り分けることが可能です。
・取り分け用
焼き上がった肉を移動させたり、料理を盛り付けたりするために、調理用とは別に取り分け用のトングも用意しておきましょう。
先端が広く、優しくつかめるトングを取り分け用として用意しておけば、たくさんの食材を一度につかむことができます。菜箸よりも食材をつかみやすく、扱いやすい点もメリットです。
穴から適度に水気を切ったり、パスタなどの麺類をつかんだりしやすい先端形状をしているトングもあります。バーベキューやキャンプシーンで食べたい料理に応じて、使いやすいトングを用意するのがポイントです。
・炭用
焚き火などの際に炭や薪をつかむためのトングは、火ばさみまたは炭ばさみなどと呼ばれます。耐熱性に優れた素材が使われていたり、持ち手にコーディングを施したりしている炭用のトングは、手元に熱が伝わりにくく安全性に優れているのが特徴です。
先端がギザギザした形状になっていて、重量のある炭や薪をつかんで動かしやすいタイプもあります。
また、トングの中には、食材をつかむ用途と炭をつかむ用途の両方で活用できるタイプも見られます。1つのトングを同時に2つの用途で使うのは難しいかもしれませんが、さまざまなシーンで活躍するので便利です。
具体的な用途は定まっていないものの、アウトドア用にトングを用意しておきたい方は、複数の用途を兼用できるトングを1つ用意しておくと役立ちます。
■バーベキュー・キャンプ用トングの選び方
具体的に、バーベキューやキャンプ用のトングを購入する際は、どのような点を確認すれば良いのでしょうか。バーベキュー用トングの選び方のポイントを、3つご紹介します。
・素材
バーベキュー用のトングは、使われている素材によって特徴が大きく異なります。主な素材と、それぞれの概要は、以下のとおりです。
【ステンレス】
耐久性や耐熱性に優れていて、バーベキューやキャンプといったアウトドアシーンでの使用に最適です。さびに強いため、簡単なお手入れだけで清潔に使い続けられます。直火に当てても問題ありません。
調理器具を傷つけてしまう恐れがあるため、使い方には注意が必要です。
【シリコン】
軽量で柔らかく、食材を優しくつかめるのがシリコン製トングの特徴です。調理器具を傷つける恐れもありません。バーベキューで食材を焼く用途で使う場合は、耐熱温度を必ず確認しておきましょう。
【ナイロン】
表面が滑らかで汚れを落としやすい、軽く持ち運びやすいなど、使い勝手に優れているのが魅力です。シリコンと同様に調理器具を傷つける恐れもありません。
ただし、耐熱加工が施されていないナイロン製のトングは熱に弱いです。盛り付けなどの用途に使うことをおすすめします。
・長さ
長さも、トングの使い勝手を左右する重要なポイントのひとつです。例えば、食材を焼いたり、炭を動かしたりする時に短いトングを使うと、熱源と手の距離が近くなるため、やけどをする恐れが高くなります。
火元の近くで使用するトングに関しては、柄が長めで火元との距離を取りやすいものを用意すると安心です。
一方で、できあがった食材を取り分けたり、盛り付けたりするためのトングは、柄が長いと思い通りに動かしにくく、使いづらさを覚える可能性があります。
取り分けや盛り付け用には、柄が短めのトングも1つ用意しておくと便利です。
・付加機能もポイント
持ち運べるアイテムの数が限られるアウトドアシーンでは、アイテムを厳選して荷物をできるだけコンパクトにまとめることが基本です。
ストッパー付きで先端を閉じたまま持ち運べる、コンパクトに折りたたんで収納できる、長さを変えられるなど、できるだけかさばりにくいトングを選ぶと良いでしょう。
また、商品によっては、フッ素加工を施していて汚れが付きにくい、テーブルに置いた時に先端がテーブルに触れにくい設計になっているなど、付加機能を備えている場合もあります。
素材や長さなどに加えて、便利に使える機能があるかどうかも、確認しておくことをおすすめします。
■食材ごとにトングを使い分けよう
トングと一口に言っても、商品ごとに適した用途は異なります。例えば、食材を取り分ける用途なら柄が短く先端が幅広のトングの方が使いやすいでしょう。
一方で、炭や薪などを動かすために使いたいのであれば、柄が長く火元から距離を取れるものを選ぶ必要があります。
具体的に、どのようなトングを用意するのかは状況によって異なりますが、最低限「生肉をつかむ用」「生肉以外の食材をつかむ用」「炭や薪をつかむ用」はそろえておくと便利です。
どのようなシーンで使うかに応じて、サイズや特徴の異なるトングを用意して、より快適にアウトドアシーンでの食事を楽しみましょう。
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