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outdoor2025.02.18

着火剤は身近なもので代用できる! いざという時に役立つ火起こしのやり方

焚き火やバーベキューなど、アウトドアシーンでは火起こしを行う機会が多くあります。薪や炭に直接火をつけるのは難しいため、火起こしの際は着火剤を用意しておくと便利です。
しかし、当日に着火剤を忘れてしまうこともあるでしょう。そのような際は、身近にあるものを着火剤の代わりにすれば、火を起こすことが可能です。
ここでは、覚えておくと役立つ着火剤の代用品や、着火剤を使わない火起こしのコツをご紹介します。

 

【目次】

■着火剤の代わりに使えるものは?

・牛乳パックや段ボール

・新聞紙

・ガムテープ

・ポテトチップス・みかんの皮

・割りばし・小枝

・松ぼっくり

■着火剤を使わずに火を起こすコツ

・煙突効果

・火が大きくなってから空気を送る

■着火剤なしでも火はつけられる!

 

■着火剤の代わりに使えるものは?

着火剤の代わりに使えるものは?

 

着火剤とは、そのままでは火がつきにくい薪や炭を燃やしやすくするアイテムのことです。着火しやすいものであれば、身近にあるものも着火剤の代用品として使えます。
着火剤の代わりに使えるものの例をいくつかご紹介するので、参考にしてみてください。

 

・牛乳パックや段ボール

牛乳パックや段ボールといった紙製の容器は、着火剤として活用できます。牛乳パックは紙とポリエチレン(合成樹脂の一種)からできているので、燃やしても有害物質は発生しません。
まな板や簡易容器など、幅広い方法で活用できる点もメリットです。

段ボールは牛乳パックよりもサイズが大きいので、着火剤を多めに確保したい時に役立ちます。
いずれも、着火剤として使う時はちぎってから火をつけるのがポイントです。
火をつけやすくするために、ワセリンを塗り込んだ牛乳パックや段ボールを着火剤にするのも良いでしょう。

 

・新聞紙

新聞紙も、着火剤の代用品になります。汚れたものを包む、油汚れを拭き取るなど、用意しておくとさまざまなシーンで活用できて便利です。
ただ丸めただけの新聞紙だとすぐに燃え尽きてしまうため、火起こしが難しくなります。棒状に丸めた新聞紙を、キャンプファイヤーの要領で組み上げるのがおすすめです。

牛乳パックに比べると、新聞紙は燃えカスが出やすい傾向にあります。

 

・ガムテープ

ガムテープ(粘着テープ)も、着火剤として活用可能です。紙製のガムテープ(クラフトテープ)の主成分は紙と水溶性ののりなので、比較的燃えやすい製品といえます。

ただし、他の代用品に比べると燃焼時間が短く、火をつけるのに大量のガムテープを消費する点や、燃える時に臭いが気になりやすい点などに注意が必要です。基本的には、他の代用品と組み合わせて使うことをおすすめします。

 

・ポテトチップス・みかんの皮

ポテトチップスのようなスナック菓子や、みかんの皮も着火剤の代わりになります。これは、ポテトチップスには油分が、みかんの皮には精油成分が含まれているためです。
ポテトチップスは食べ物なので、緊急時に使用できるものとして覚えておくと良いでしょう。

みかんの皮に関しても、着火剤代わりにするには事前に乾燥させておく必要があります。食べ終わってすぐに使うことは難しい点に注意が必要です。

 

・割りばし・小枝

割りばしを着火剤にすることも可能です。使用済み・未使用は問いません。細いので、火を大きくするにはある程度の本数が必要になる点は留意しておきましょう。

割りばしではなく、キャンプサイトに落ちている小枝や針葉樹の落ち葉なども、燃えやすいため着火剤の代用品になります。水分を含んでいるものは燃えにくいので、しっかり乾燥しているものを選ぶことが重要です。
小枝が乾燥しているかわからない時は、半分に折れるか試してみるのがおすすめです。半分に折るのが難しい小枝は水分が含まれているので、火がつきにくくなります。

また、周辺に適当な大きさの枝がないということもあるはずです。そのような時は、枝の先端をナイフで薄く削り重ねる「フェザースティック」に挑戦してみてはいかがでしょうか。
削った部分は火がつきやすく、そこから太い方へ火が移ることで、火を大きく育てられます。1本だけだと薪や炭に火をつけにくいので、複数本用意しておくのがポイントです。

 

・松ぼっくり

小枝や落ち葉以外には、松脂(マツヤニ)を含んでいる松ぼっくりも、着火剤の代用品に適しています。季節によってはたくさん落ちているため、量を用意しやすい点がメリットです。かさが開いていて、しっかり乾燥しているものを選びましょう。

その他には、麻ひもや白樺の樹皮なども火がつきやすいので、着火剤として使用できます。
ただし、麻ひもは燃焼時間が短く、それだけでは薪や炭に火をつけられない可能性があります。割りばしや小枝などに火をつけるための、焚き付けとして活用するのがおすすめです。

また、小枝や松ぼっくり、白樺の樹皮、枯れ葉といった植物を着火剤代わりにする時は、落ちているものを使うだけにとどめてください。木から樹皮をはいだり、枝を折ったりするのは厳禁です。
場所によっては、落ちている枝や葉っぱの採取も禁止されていることがあります。利用する施設のルールを確認しておくと安心です。

 

■着火剤を使わずに火を起こすコツ

着火剤を使わずに火を起こすコツ

 

市販の着火剤を使わずに、代用品で薪や炭に火をつけるには、火起こしのコツを知っておくことも大切です。代用品で火起こしする際のコツを、2点ご紹介します。

 

・煙突効果

通常、温かい空気は冷たい空気よりも軽いので上に向かいます。外部の冷たい空気を取り込み、温かい空気を上昇させることで空気の流れを作る「煙突効果」を活用すると、火力を効果的に高められます。

薪や炭を組む時は、隙間なく敷き詰めるのではなく、真ん中に空洞を作るイメージで組み上げるのがポイントです。漢字の井のように薪を組む「いげた型」や、円錐状に薪を立ち上げる「ティピー型」を意識しましょう。
組み上がったら、真ん中に着火剤の代用品を入れて燃やすと、空気の流れができて燃えやすくなります。

アウトドア初心者の方は、火起こし器を用意しておくのもおすすめです。下側に着火剤代わりのものを入れて、その上に薪や炭を置いて火をつけると、煙突効果によって簡単に火を起こすことができます。

 

・火が大きくなってから空気を送る

火がついた後、火吹き棒やうちわを使って空気を送るタイミングも重要です。火の勢いが小さい時にうちわで強くあおぐと、火が消えてしまう恐れがあります。
ある程度火が大きくなってから空気を送ることを心がけましょう。

空気を送る時は、上からではなく下から吹き上げるイメージを持つと、煙突効果が促進されて火を大きくできます。

 

■着火剤なしでも火はつけられる!

着火剤を忘れてしまったとしても、身近なもので代用できる可能性があります。忘れないのが一番ですが、万が一忘れてしまった時は、近くに燃えやすいものがないか探してみると良いでしょう。
キャンプやバーベキューといったアウトドアシーンはもちろん、災害時にも役立つ可能性があるため、覚えておくと便利です。

ただし、着火剤の代用品を用意してもなかなか火をつけられないことも考えられます。火起こしが苦手な方は、着火剤不要で火をつけられる炭や、火起こし器などを活用するのもおすすめです。
ご紹介した内容を参考に、アウトドアシーンで火を使いこなしましょう。

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