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running2019.07.05

アディダス アディゼロ ボストン 8(ADIZERO BOSTON 8)は、テンポアップシューズとしてのベストチョイス

みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。

さて、アディダス アディゼロ ボストン 8がソールアッパーともにフルモデルチェンジしました。

しかし、このシューズは、今話題の"カーボン入りソール"でもないし、また増殖中のホカオネオネをはじめとした"厚底ソール"でもないです。

一体何が変わり、一体何が、どこが魅力的なシューズなのか?今回はしっかりご紹介したいと思います。

これを嫌いな方でいるんでしょうか?はっきり言って、このボストン8は買いです。紹介していきましょう!


【シューズアドバイザー藤原​プロフィール]
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
藤原岳久(F・Shokai 【藤原商会】代表)

日本フットウエア技術協会理事
JAFTスポーツシューフィッターBasic/Master講座講師
足と靴の健康協議会シューフィッター保持

・ハーフ1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン) 
・富士登山競走5合目の部 準優勝  (2005)

 

2010年シリーズスタート後、8代目
アディダス アディゼロボストンシリーズは、2010年からスタートした世界最古のフルマラソン、ボストンマラソンのその名をもったシューズです。

実は、静かに今回から商品名のナンバリングを統一。日本では、ブースト装着から数えて、前回モデルまで3とカウントしていましたが、インターナショナルにあわせた、初代から数えたナンバリングに変更され、日本でも今回からボストン8となりました。

そして、今回は、“フルモデルチェンジ”で、正直あっと驚くような変更点はありませんでしたが、だからこそ、創業者アディダスラーから受け継ぐ、"モノづくりのアディダス"としてのエッセンスが随所に見られるのは確かなことです。

たしかに派手なチェンジではなかったですが、いたずらにデザイン、仕様が変更されたわけではなく、その変更に意味がある、必要なものが必要なだけついている、とても実用的なモデルチェンジになったと言えますね。

しっかりとしていて軽いはフィット感の賜物
テーマは、よりしっかりとよりフィット感があるシューズ。エンジニアードメッシュアッパーは足あたりが少なく、特に甲まわりと踵でつかむその感じは、まさに気持ちいいフィット感を提供してくれています。



アディダスの象徴的な3本ラインデザイン「スリーストライプ」は、ブランドマークとして存在するだけでなくて、甲まわりのフィット感を出すサドル構造の一部です。前モデルまでは甲まわりに配置されていました。

今回のデザインを一新する中で、それを甲まわりではなく、前足部に移動させています。このデザインでは、過去にも甲まわりのフィット感が落ちるモデルがありました、しかし、ここはモノ作りのアディダス、シューズ内部でフィット感を出すような構造でそれをクリア、フィット感はそのままです。それでいて、前回モデルとの視覚的差別化と引き継ぐフィット感の良さを同時に達成しています。

アディゼロコンセプト継承
ボストン8は、重量を限りなくゼロにしたいという「アディゼロ」のコンセプトのレーシングカテゴリーのシューズです。片足244g(27.0cm)と物量もとても軽いです。

しかし、その軽さはその物量からだけきているというよりは、とても足にフィットして、足の動きに追随してくる、その感じからくるフィット感から出てきている軽さであることを追記しておきましよう。

地球上にいる限り、重力の影響でモノを持ち上げるときに重さを感じるわけです。つまりフィット感がなければ、足をあげるランニング時に重さを感じやすいと言えます。フィットしていることは重さも感じさせないポイントの一つです。



後ろから見ると、左から右に向かって"BOS"、"TON"と大きくその象徴的なロゴが入っているヒールカップ、それと甲まわりで足をしっかりつかまれる感じが、ここと良いフィット感を演出しています。とくにボストンシリーズは歴代、踵のフィット感がとてもいいですが、それもしっかり受け継がれています。

シューレースだけで締め上げるような状況は、本当のそれとは言えません。シューズの構造全体で包みこむスタイルがこのボストンには、しっかりあります。

しっかり感を醸し出す構造
一方で、10mmドロップの坂道ソールは決して軽いだけのシューズではない証です。トレーニングシューズのような体のバランス崩す、ランナーのサポートができるシューズです、シューズから感じるしっかり感はこの構造的な部分からきています。

また、ミッドソールはアディダスがいち早く取り入れた業界潮流のポリウレタンソール、お馴染み「ブーストフォーム」が採用されています。そして中足部でクロスするように前足部は、ややファーム(かため)な硬度のEVAを採用。

ブーストフォームの高いクッション&バウンド(反発)からはじまって、最後は、前足部では蹴り出しまでの重心移動がとてもスムーズになる構造になっているわけですね。

ブーストフォームをはじめ、お馴染みの構造ですが、オーソドックスかつそれでいて新鮮さもあるしっかり感を演出していますよね。

トルションが目立って巨大化
また、全体的なしっかり感を出している一つが、「トルション」システムというアディダスが誇るシャンク構造が、今回、かなり大きい面積で、やや中足部より前についていることが起因します。



足自体がねじれ、バネをつくることに、シューズも追随していきます。しかし、ランナーのその足のねじれが仮にトゥーマッチであると、それは疲労感であったり、タイムに影響したり、はたまた怪我につながりかねません。

ですから、トルションは、ねじれないようにする、というよりは適切な動きを作ってあげるもの。レーシングシューズでそれは、少し簡単なものがついていることが多いです。しかも、今回のトルションは中心部から左右上下に枝を出すように伸びていて、特に内側の枝が大きく前後に伸びてデイリートレーナー並み、それがしっかり感をプラスしているわけです。

前回モデルよりも、接地時にしっかり感あり、いつもよりトレーニングシューズに寄りさらに近いなと感じさせるのも、全体的な構造とトルションの面積と位置は関係ありますね。

ボストンはどんな用途で使うのがベストか?
つまり、アディダスのアディゼロボストンは、構造的にも、ちょうどトレーニングシューズ(デイリートレーナー)とレーシングシューズ(レーシングフラット)の間のシューズ。「トレーニングシューズで軽い」モデルということになります。

逆に言うと、トレーニングシューズ(デイリートレーナー)でもっとしっかりしたモデルはいくらでもありますし、レーシングならもっと軽いモデルだってあるでしょう。



オールラウンドシューズと言えば、そうですが、このシューズが一番ハマっていくのは、基本的には少しペースアップをしてみようというとき、"がんばろう"とする体の動きを応援する、そんなとき。こういうシューズをアメリカなどではシンプルにテンポアップシューズと呼びます。

サブ4、5用とホームぺージなどでは案内がありますが、簡単に言えば、あなたにとってのミドルペースで、その進化を発揮するシューズだと思ってください。

例えば、フルマラソンのペースを考えたときに、そのペース設定は、そんなに速いペースではないはずです。それが、ミドルペースにあたるランナーが多いのではないでしょうか?もしくはとても自信があるぐらいの余裕ペースかもしれません。でもその目標達成がなかなか難しい…それがフルマラソンだったりしますよね?

ですから、シューズのアシストとして必要ことは、軽いだけ軽くて、接地感のある、ことではなくて、結局、トレーニングシューズ寄りのシューズなわけです。

ペース設定に余裕があるランナーは、フルマラソンはトレーニングシューズでもいいかもしれないですが、ミドルペースの方は、"トレーニングシューズで軽い"、このシューズがポイントになるわけです。

ですからランナーによっては10Kのレースなのかもしれないし、意外にフルマラソンで後半に課題を感じているサブ3を狙うようなランナーも実はこのあたりをレースで使ってみるのもありだと思っています。

わたし自身は2時間34分の自己ベストですが、ボストンでフルのレースに参加したこともあります。ほんと、そのメリットをどう使うかはランナー次第、かなり幅広いランナーにそれはあるはずです。

大会に参加頻度の高いランナーのハーフマラソン、フルマラソンのレース用、気分転換のテンポアップランやポイント練習(ペースを頑張るトレーニング)などでもいいでしょう。

ただデイリートレーナーではないですから、しっかりとしたトレーナーとセットで履き分けるとさらに効果的なシューズです。

奇をてらったような奇抜さがあるシューズではなくて、多くのランナーにとってのテンポアップペースにフィットする、そして、必要なものがすべてある、それで十分なトレーナー。しかも、12,960円ととても良心的な価格は費用対効果がとても高いシューズですね。

シューズとしては8代にして、すでにアディダスのアディゼロシリーズになくてはならないモデルになってますが、今までの良いところが、引き継がれつつもさらに実用性を出すような進化をしましたシューズそれがボストン8。

使いやすさ、それがそこにはありますよ。是非一度試してみて下さい。

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