running2021.12.06

『ナイキズームフライ 4を履いて考える』Think on the RUN ―走りながら考える― vol.19

市民ランナーの方にもファンの多いナイキズームフライの最新モデルとなるナイキズームフライ4の発売日がローンチされました。2017年のファーストモデル以降、前作までは1年おきにNEWモデルが発売されてきましたが、2年以上振りとなる今作はいやが上にもそのパフォーマンスに期待が高まります。9月9日にレースとトレーニングのモチベーションアップにも繋がるボルトコレクションが発売されましたが、今回はそのコレクションにもラインナップされ、12月13日に発売されるナイキズームフライ 4の商品特長と前作からのアップデートポイントなどについて一足早くご紹介させていただきます。

ナイキズームフライ4は、レースと日常の境界線をなくすトレーニングシューズとも言えよう

ナイキズームフライは「厚底レーシングシューズ」の代名詞ともなったナイキズームヴェイパーフライ 4%と同じタイミングの2017年7月にリリースされました。これらは当時、我々が抱くレーシングシューズの固定概念を覆し、その実績から今日では、ランナーのデファクトスタンダード（事実上の標準）となったと言っても過言ではないでしょう。昨今のマラソンレースにおいてトップアスリートが着用するケースの高いナイキエアズームアルファフライネクスト％やナイキズームX ヴェイパーフライネクスト％ 2の上位モデルのレーシングシューズよりも今回ご紹介するナイキズームフライシリーズは、我々市民ランナーにとって親近感の湧くシューズであり、レースや日常のトレーニング用として圧倒的にファンが多いように感じます。とくに前作のナイキズームフライ 3からはより多くのランナーに支持されるようなになりました。それまでのツーリング（ソール部分）は、トップアスリートに代表されるようなフォアフットやミッドフット走法のランナーがその機能を享受されやすいような印象でしたが、ナイキズームフライ 3のツーリングからは、あらゆるランナーがツーリングのパフォーマンス（おもに推進力）を得やすくなったことが大きな理由でなないかと考えます。軽量性と耐久性に優れたナイキリアクトミッドソールと内蔵されたカーボンファイバー製プレートがクッション性と反発性という相反する機能を融合させ、従来のこのクラスのシューズにはない新たなライディングの体験へと導いてくれるようになりました。今作のナイキズームフライ 4ではこの好評であるツーリングをそのままに、シリーズの系譜を継ぎながらもランナーのニーズを汲んだいくつかのアップデートがあります。

デザインはナイキらしいアグレッシブなデザインで、機能面ではアッパー（甲の部分）に軽量で通気性に優れ、足に柔らかくフィットするメッシュ素材へとアップデートされました。また、シュータンと踵周りにはナイキフライニットが配置されたことにより、まるでソックスのような感触のフィッティングへと変貌を遂げました。またシューホールと連動した中足部の内側と外側の4つに分けられたサポートパーツがカスタマイズフィットを実現させ、踵内側のポッドが踵のフィットと安定性を高めてくれるようになりました。これらアッパーのアップデートに、前作から好評のツーリングをドッキングした結果、前作とは違ったライディング感へと生まれ変わりました。

従来はトップアスリートや学生のレース & トレーニング用としての需要がさほど高くない印象でしたが、今回のアップデートにより、レースペースに近いトレーニングやペース走などにも適しているように感じます。また、市民ランナーの皆さんには従来通り、レース用、レベルアップ向けのトレーニング用として幅広く着用していただけると思います。

この冬、大注目のナイキズームフライ 4を着用し、皆さんもネクストレベルのランニング体験とパフォーマンスアップに繋げてみてはいかがでしょうか？

■ボルトコレクション