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running2021.12.20

『2022年に向けて次の一足を考える』Think on the RUN ―走りながら考える― vol.20

いま着用している愛用のランニングシューズを履き替えるタイミングはとても難しいと思います。私はシューズごとにナイキのNike Run Clubアプリへシューズの目標距離を設定し(ナイキ以外のブランドのランニングシューズを選んで設定することも可能です)、更に200kmごとにアウトソールの擦り減り方とアッパーの劣化具合を撮影するようにしています。



普段のトレーニングで使用するランニングシューズの距離設定は1,000kmとし、履き替えの目安としていますが、シューズが自分の足と走りに合わない場合やその時のコンディション、トレーニング内容などに応じて、フレキシブル且つ客観的に履き替えを判断するようにしています。特にアウトソールの擦り減り方には細心の注意を払い、イメージしているアウトソールの擦り減り方と実際が合っていない場合は着用をストップすることもあります。その際に参考にしているのが前述の200kmごとに撮影した写真のアーカイブです。撮影し続けて気づくのが、シューズによって機能や特長が違うため、擦り減る場所も違うということです。また、同じシューズを履いていたとしても、リカバリー系のトレーニングが続いた時期とレース前で走り込んでいる時期とでは、走るペースやコンディションが違うので、擦り減り方もまったく違う場合もあります。私の場合、この7年間、日々のトレーニングではナイキ エア ズーム ペガサスを中心に着用することが多いのですが、商品のアップデートと走りのバランスやランニングフォームの変化などにより、シューズの印象がまったく異なる経験を何度もしてきました。私も含めランナーの多くは、一度気に入った商品を見つけると、その商品を履き続ける傾向が強いですが、やはり異なるコンセプトと設定レベルの違うシューズを常に数足履き回すことで、シューズの耐久性とご自身のパフォーマンスアップ、そして何よりケガの予防に繋がりますので、シューズの走行距離と使用時間、そしてアウトソールの擦り減りとアッパーの劣化状況をトレーニング後にチェックすることをお薦めします。

今年は紆余曲折があったものの一年延期となっていたTOKYO 2020が無事終了しました。世界は引き続きコロナ禍にあり、難しい生活環境が強いられていますが、この秋には東京マラソン以外のベルリン、ロンドン、シカゴ、ニューヨークのワールドマラソンメジャーズが開催されるなど、徐々にではありますが、ランニングも日常を取り戻しつつあります。国内に目を移してみてもトップアスリートのレースのみならず、市民レースもバーチャルレースでの開催を含め徐々に開催されるようになりました。一方で、私も目標としてきたびわ湖毎日マラソンや福岡国際マラソンなどのエリートマラソンが本年で終了となり、大会やランナーを取り巻く環境が大きく変わろうとしています。多くの方がこの2年間、レースに出場することなく、ご自身と向き合い、体調管理に留意しながらのランニングが続いてきたと思います。それぞれのランナーにそれぞれのヒストリーがあると思います。私自身、マラソンは42.195kmというゴールがあるからこそ苦しい場面でも頑張れるものだと、このコロナ禍で改めて痛感させられました。

2022年は再びレースが開催されることを信じて、年越し前にランニングシューズを点検し、新たな一歩を踏み出しましょう。



■Profile

横山 順一

年齢: 51歳

ランニング歴: 39年

國學院大學卒業(1992年)

#junike0708


略歴

中学より陸上競技を始める。800m, 1,500m, 4×400mRを専門とする一方、大学では箱根駅伝予選会にも4年連続出場。マラソンは社会人になった20歳代後半から現在に至る。

外資系スポーツメーカーなどに勤務後、現在はコンサルティング会社にてターンアラウンドスペシャリストとして経営コンサルティング、企業・ブランドのブランディングなどを従事。


自己ベスト

フルマラソン: 2時間26分55秒

ハーフマラソン: 1時間08分50秒


主な出場レース

東京マラソン、福岡国際マラソン、びわ湖毎日マラソン、別府大分毎日マラソン

ニューヨークシティマラソン、ゴールドコーストマラソン、ホノルルマラソン、バンクーバーマラソン

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