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outdoor2021.12.21

雪中キャンプにチャレンジしよう! 注意点やテントの張り方のコツを解説

キャンプといえば、夏に行うものと考える方が多いかもしれません。実際、夏のキャンプ場は多くのキャンパーで賑わっています。しかし、しっかりと準備を整えておけば、冬に行う「雪中キャンプ」の方が、夏場のキャンプ場よりも快適に過ごせる場合もあります。具体的に、雪中キャンプとはどのようなアクティビティなのでしょうか。
ここでは、雪中キャンプならではの魅力や注意点、安全のために用意しておきたいアイテムの一例などをご紹介します。

 

【目次】

■雪中キャンプとは?

■雪中キャンプの注意点

・寒さ対策は必須

・凍結対策も行おう

・積雪の状況も確認しておこう

・ストーブを使用する際は換気に注意

■雪中キャンプでのテントの立て方

■雪中キャンプで用意したいアイテム

■万全の対策をして雪中キャンプにチャレンジしてみよう

 

■雪中キャンプとは?

雪中キャンプとは、その名前の通り、雪の中で行うキャンプのことです。積雪のある冬場は本格的なキャンプシーズンではないので、キャンプ場に人が少なく、ゆっくりとキャンプを楽しめます。雪だるまを作ったり雪合戦を行ったり、かまくら作りにチャレンジしたりと、雪が積もっているからこそできる雪遊びを家族で楽しんでみるのも良いでしょう。空気が澄んでいるので、天体観測にも適しています。

また、雪が積もっている時期は人だけでなく、虫も少ないです。虫が苦手でアウトドアを敬遠していたという方でも、快適に過ごすことができるのではないでしょうか。

 

■雪中キャンプの注意点

雪中キャンプの注意点

 

夏のキャンプとは大きく異なる楽しみ方ができる雪中キャンプですが、その反面で冬ならではの危険があるのも事実です。雪中キャンプを行う際は、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

 

・寒さ対策は必須

雪が積もっていることからもわかりますが、雪中キャンプを行える場所は寒さが厳しいということでもあります。冬用テントを用意する、暖かい服装でキャンプに臨むなど、アイテムの準備や防寒対策が重要です。
焚き火はキャンプシーンの魅力的なアクティビティですが、雪が積もっている屋外で焚き火を行っても、暖かさを感じるのは難しいかもしれません。焚き火で暖を取るのではなく、湯たんぽやカイロ、ホットカーペットなど、テント内でも安全に使える暖房器具を用意した方が良いでしょう。

また、地面からの冷気を遮断して底冷えを防ぐために、厚めのテントマットも必要です。厚みがあり断熱材入りのテントマットを選ぶようにすると、冷気を遮断して快適に過ごしやすくなります。

 

・凍結対策も行おう

冬場は水道の水が凍結している可能性があります。キャンプ場によっては、凍結の影響で水道を使用できないこともあるでしょう。普段のキャンプよりも、少し多めに水を持っていくことをおすすめします。

キャンプ中に雪が降り始めた場合は、テントに降り積もった雪が凍ってしまうことも考えられます。テントを固定しているロープが切れたり、入口のファスナーが凍って出入りできなくなったりする恐れがあるので、防水スプレーをかけておくなど、テントの凍結対策も必須です。

また、自動車でキャンプ場に行く場合は、雪が積もったり凍結したりしている道に対応できるスタッドレスタイヤやタイヤチェーンを必ず用意しておきましょう。

 

・積雪の状況も確認しておこう

雪中キャンプの際は、キャンプ当日の現地の天気予報を見て、積雪量を確認しておくことも大切です。天気が悪く降雪量が多い日は、テントが埋まったり雪の重みでテントやタープが潰されたりする恐れもあります。天気が悪く安全の確保が難しい場合は、撤退を検討することも重要です。
2月下旬から3月上旬など、雪は残っているものの降雪の心配が少ない時期を狙って雪中キャンプにチャレンジするのも良いでしょう。

 

・ストーブを使用する際は換気に注意

雪中キャンプの際に、暖房器具としてストーブをテント内で活用したいと考えている方は多いはずです。ただし、石油ストーブやガスストーブ、薪ストーブなど、火を起こして暖を取るタイプのストーブは、換気が不十分だと一酸化炭素中毒に陥ったり、テント内のアイテムに火の粉が飛んで火事が発生したりする恐れがあります。

煙突つきで換気がしっかり行えるものを選ぶなど、テント内でも安全に使えるかどうかを確認することが大切です。また、換気を十分に行ったうえで、警報器や一酸化炭素チェッカーなどを用意しておき、万が一の場合に備えておく必要があります。就寝時は、ストーブが完全に消えていることを確認し、決して火をつけたまま眠ることのないように心がけましょう。

AC電源が使えるキャンプサイトの場合は、電気ストーブやホットカーペットなど、火を使わない暖房器具を用意しておくと安心です。

 

■雪中キャンプでのテントの立て方

雪中キャンプでもっとも難しいのが、テントの設営です。雪中キャンプでテントを設営する際の手順やコツをご紹介するので、参考にしてみてください。

【雪中キャンプでのテントの立て方】
1.平らな場所を選び、地ならしを行う
雪が降り積もっている地面は凸凹していてテントを設営しづらく、ペグも簡単に抜けてしまいます。スコップやスノーシューズなどを使って地ならしを行い、雪をしっかり踏み固めるのがコツです。風が強い場合は、テントを囲むように雪で壁を作ると風よけになります。

2.ポールに雪をつけないようにテントを立てる
テントの骨組みになるポールには、雪をつけないように注意が必要です。雪が体温で溶けた後に再び凍ってしまうなど、片付けの手間が増えてしまいます。
また、寒い時期に素手で金属製のポールを触ると、凍傷を起こしたり怪我をしたりする恐れがあるので、必ず手袋をして触るようにしましょう。

3.ペグを打ち込みテントを固定する
雪が深く積もっている場合は、通常のペグではしっかりとテントを固定できない恐れがあります。雪用のペグを用意しておくのがおすすめです。

4.テントに防水スプレーをかける
テントの設営が終わったら、テントの表面やファスナー部分に防水スプレーをかけて、雪離れを良くしましょう。

マッドスカートがついているテントの場合は、内側に折り込んでおくのがコツです。冷気の侵入を遮断して、快適に過ごしやすくなります。

 

■雪中キャンプで用意したいアイテム

雪中キャンプで用意したいアイテム

 

雪中キャンプで重要なのは、防寒対策や雪対策に使えるアウトドアアイテムです。キャンプシーンや当日の気温、楽しみ方などに応じて必要なアイテムは異なりますが、最低限用意しておきたいアイテムとしては、次のようなものが挙げられます。

・冬対応のテントやシュラフ
・テントシート、インナーマット
・雪用のペグ
・湯たんぽやカイロ
・ストーブやホットカーペット
・スコップ

地面からの底冷えを防ぎたい方は、テントシートやインナーマットに加えて、コットを活用するのがおすすめです。簡易ベッドとして使えるコットなら地面との距離を取れるので、底冷えを気にする必要がなくなります。
また、雪中キャンプの際はテント設営時に雪をどけたりならしたりする必要があります。スコップやスノーシュー(西洋かんじき)なども、忘れずに用意しておきましょう。

 

■万全の対策をして雪中キャンプにチャレンジしてみよう

虫や人が少なく空気が澄んでいるなど、準備さえしておけば夏場よりも快適にキャンプを楽しめるのが雪中キャンプの魅力です。しかし、寒さが厳しく凍結の恐れがあるなど、事前の準備は万全に整えておく必要があります。万が一無理だと思ったら、安全を第一に考えて撤退する勇気を持つことも重要です。
キャンプに慣れてきた方は、しっかりとアイテムを整えたうえで、雪中キャンプにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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