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running2022.04.28

39代目の風格、これぞペガサス!~ナイキ エア ズーム ペガサス 39シューズレビュー~

■さあ、ペガサスも39代目!今回はどう変わったのか?

また今年もこの季節が来ました!そう、ペガサスのアップデイトの時期です!

1983年に初代が発売されて、毎年この時期にリリースされて、はや39年、「エア ズーム ペガサス」もついに39代目です。わたしは、大学生のときはじめて履きましたが、まさか今のこのときまで、このシューズの最新モデルを履いて走っているとは、個人的にはこのことに感謝・感激です!

さて、前回38代目のペガサス38は、主にアッパーだけの変更のマイナーチェンジだったのですが、それでも、なかなか良品と言える出来、期待を裏切らないペガサスでした。今回はいよいよ2年ぶりのフルモデルチェンジです!それだけに期待しないわけにいきませんよね!

39年続くシリーズとしての“ペガサスらしさ“と、そして、最新テクノロジーが搭載される“新しさ“とが、今回はどれほどなのか?どんな風にワクワクさせてくれるのでしょうか?では、早速39代目のペガサスのその中身を見ていきましょう!



■どなたにも合うマイルドな中足部のフィット感に変化

まずは、パッと目がいくシューズのデザイン全体を支配しているアッパーですが、今回は、一般ランナーに調査したそのデータを元に改良、従来より強力で柔軟性に優れた、確かにとっても透明感を感じる軽量感と通気性が同居した「エンジニアードメッシュ」になりましたね。

さらに、フィット感としては、「ミッドフットバンド」と「フライワイヤーテクノロジー」の組み合わせで、今回はどなたにも合いそうなマイルドでほどよいフィット感になった印象です。「フライワイヤーテクノロジー」とはシューレースと連携して、アッパーから甲まわりまで続くシューレースのように見えるもの、実用性と機能美を兼ね備えたナイキ独自の技術です。

38代目のフィット感も好きでしたが、今回のこの改良は、よりカチッとしたフィット感に慣れてないランニングビギナーにも配慮した提案のように感じますね。

プラス、シュータンと履き口のパッド構造にも厚みが出て、これもフィット感に好影響です。


■ズームユニットを踵にプラス、リアクトとのブレンド感抜群

ミッドソールは、今回もフルレングス「リアクトソール」で構成されています。これは、ナイキが誇る反発弾性が高い素材。スポンジ構造ではないので、質量があり安定感があるのが特徴です。

そんな素材に、前回大型化したナイキが誇る定番技術「ズームエアユニット」が、クッション感にブレンドをかけてくるのですが、これが今回、前足部に加えて、踵部にも配置されダブルになったのが大きいです。

その「リアクト」と「ズームエア」のブレンド感は、シンプルに、より重厚なクッションとリバウンド感になっていて、数歩走れば、

「おっ、変わった」

ってどなたも感じること間違いないでしょう。

特にクッションの重厚感はとても好感、これは、ズームエアの効果でしょうね。前々回もリアクト&ズームエアに驚かされたはずなんですけどね、またやられましたよ。



■ヒール意匠(デザイン)の変化が安定感を提供

着地を最大限にサポートするヒール形状はデザインとしても変わりましたが、それだけではなくてとても機能的だと、数歩走れば、やはり感じます。着地時の安定感、踵まわりの全体の安心感が明らかに増しました。



リアクト&エアズームに共鳴するように安定感はとてもライド感全体を支配します。忖度なしに、とにかく、実走してみてください。

「おっ、変わった」

ってみなさんも感じて頂けると思う、そんなミッドソールの乗り心地になりましたよ。

また、アウトソールは、伝統の「ワッフルソール」から着想を得たデザインのラバーになっていて、これにはペガガスシリーズに繋がる一貫性を感じますよね。


■ランナーなら誰もが履けるデイリートレーナー

これまで説明してきたような「ナイキ エア ズーム ペガサス 39」が醸し出す、フィット感、クッション、安定感などのこれら機能性は、ランニングをはじめたばかりのビギナーの方から、インターバルなどワークアウトトレーニングをしているような本格的なランナーまで、ランナーなら誰も履ける、楽しめるランニングシューズだといっていいでしょう。

これは、着地時に「安定感」そして、その後にすぐ続くランナーの体を自然に運ぶ「ガイド感」があることで、ランナーが助力を感じて、楽をでき、ランナー自身が自分自身の機能性を発揮しなくてもスムーズに、かつ気持ちよくランニングができるというロジックになっているものだからです。

つまり、このカテゴリーのシューズはどなたにもマストなシューズ。1足は持っていたいシューズですね。


■無人島に持っていくなら、やはりこの1足

ちなみに、わたしは、もし無人島にいくならこれ(ペガサス)を持っていきます、と公言しているんです。

何故か?まずは、しっかりとした安定感、ガイドがあり、ジョグやLSDはもちろん、ワークアウト前後の足を使いたくないゆっくりなジョグにもピッタリです。

そして、すでに十分軽量ですからね、ちょっとテンポアップ気味に流しとか、それだけでなくて、軽いワークアウトでもこなせちゃうモデルです。まさに、スーツケースのスペースに制約あるようなケースの無人島にペガサスを持っていきたいというわけですね。

適度な反発とそしてガイド・クッション感から、有名アスリートにも愛用している方が多いモデルであるのはうなづけます。まさにランナーを選ばないデイリートレーナーモデルです。

そして、最後に、この円安の状況下でも価格は据え置きの、14,300円(税込)で、軽い・クッションがある・安定感がある、3拍子いや3つのバランスが整った好モデル、それがNEWペガサスですね。


<著者プロフィール>

ランニングシューズフィッティングアドバイザー

藤原岳久(F・Shokai 【藤原商会】代表)


日本フットウエア技術協会理事

JAFTスポーツシューフィッターBasic/Advance/Master講座講師

足と靴の健康協議会シューフィッター保持


・ハーフ1時間9分52秒(1993)

・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン) 

・富士登山競走5合目の部 準優勝  (2005)

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