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running2022.11.07

大幅アップデイトした“誰でも履けるみんなの厚底”『PUMA DEVIATE NITRO 2(プーマ ディヴィエイト ニトロ 2)』は、はじめてのカーボンプレートシューズとしてオススメ!!

「誰でも履けるみんなの厚底」がモデルチェンジ

“誰でも履けるみんなの厚底”としてセンセーショナルにファーストバージョン、「PUMA DEVIATE NITRO(プーマ ディヴィエイト ニトロ)」が昨年発表されましたが、そのアップデイト版バージョン2、「PUMA DEVIATE NITRO 2(プーマ ディヴィエイト ニトロ 2)」が8月に発売されました。

このモデルは「自己ベスト更新をかなえる速さ」をテーマに大幅にアップデイトされていて、そのアップデイトした機能性と価格を比較しても、必要なランナーには、ズバリ、リーズナブルなモデルと言っておきましょう。何故なら、PUMAのELITEモデルだけに限定的に使用されている素材や機能性を惜しみなく搭載しているからですね。

では、今回、進化したモデルになって再登場した、PUMA DEVIATE NITRO 2(プーマ ディヴィエイト ニトロ 2)を実走したレポートも含めて、ご紹介していきたいと思います。

FIREGLOWカラーは、アスリートの内なる情熱の炎をイメージ、モチベーションも上がってきますよね!


「ミッドソール素材にNITRO ELITE FOAM(ニトロエリートフォーム)を搭載」

アップデイトは大きく2つ、まずは、前回のNITRO FOAM(ニトロフォーム)の1枚ソールから、2層のミッドソール構造に生まれ変わったことでしょうね。しかも、ナント、NITRO ELITE FOAM(ニトロエリートフォーム)を全面に使用するという驚きのアップデイトをしています。


「PUMA DEVIATE NITRO ELITE RACER」と「PUMA DEVIATE NITRO 2」


このフォームはエリートモデル「DEVIATE NITRO ELITE RACER」のみに使用されているその高い反発性とプレートとの相乗効果が期待できるものです、それを今回惜しみなくバージョン2に搭載していて、これは、ミッドソールは、もはや、エリートモデル仕様になったと言っていい変更ですよ。

踵には、前回モデルで全面的に使用されていた素材NITRO FOAM(ニトロフォーム)を使用して、あくまで相対比較すると、少し硬めになるその素材は着地時のスタビリティーを提供、前面を中心に配置されたNITRO ELITE FOAM(ニトロエリートフォーム)との剛柔の2層構造は、川の水が流れるように着地から前足部への蹴り出し、クロージングにスムーズに向かっていく感覚を作り出していますね。

この感覚は、もはやエリートモデルです。


「INNO PLATE(イノープレート)から進化、PWR PLATE(パワープレート)に」

そして、そのスムーズなトランディションに欠かせないコラボレーションが、カーボンファイバープレート「PWR PLATE(パワープレート)」です。


出典:PUMA EU YouTube動画より


前回のINNO PLATE(イノープレート)同様、扱いやすさを重視したカーボンプレートが混入されていて、今回、PWR PLATE(パワープレート)に進化。ただ、これも、3月に限定30足発売されて、今回FIREGLOW PACKとして同時に発表された上位モデル「FAST-R NITRO ELITE」のみ現状使用されているプレートなのです。

ミッドソールの素材も含めて、エリートモデルのみの仕様を惜しみなく投入するこの感じは、プーマの今回の意気込みが伝わってきます。機能性だけを考えたら完全にちょっとしたエリートモデル、それでいて、19,800円は、とてもリーズナブルなレースデイシューズだと言っていいでしょう。

実走してみると、ソフトなバウンドからスムーズに蹴り出しに向かっていく感覚は気持ちいい、の一言、「誰でも履けるみんなの厚底」は、「自己ベスト更新をかなえる速さ」に進化、乗り心地は、強い蹴り出しができるエリートモデルのそのものという印象です。


「アップデイトしたアッパーは、ミニマムな作りを選択せず、しっかりフィットを選択」

わあ、私には履けないのかな…というランナーの方安心してください。

そんなまさにエリートモデルに進化したミッドソールに対して、アッパーは、前回よりしっかり感がある仕様になっていて、モデルとしてのバランスを保ったカタチになっています。

一言で言えば、前回、“引き算のみ“だった超軽量アッパーは、使用用途、他のモデルとの関係性も踏まえてまさに”足し引き“が繰り返された、ホールド・フィット感を重視した仕様に変更されています。

それをまず象徴しているのが、前回より、フィット感の良い踵まわり、これはかなり好感ですね。ヒールカップにしっかりとした芯が入るような構造ではありませんが、滑りや擦れが起きにくいフィット感は、レースデイシューズとしても良いアップデイトをしました。

また、シューズタンと一体になって甲まわりのフィット感を出す「ガセットタン」は、アーチ部を包み込む程度の包み幅に限定的に構成され、ストレッチが効いたアッパーとの相乗効果で、足回り付近のタイト感を感じさせない工夫が施されています。内側にはPWR TAPE(パワーテープ)が施されていてフィット感をサポート、ここも足し引きの跡が見られます。

また、アウトソールのPUMA GRIP(プーマグリップ)も搭載、それの耐久性の高さとウエットなサーフェスでのグリップ感はとてもいいですよね。


「重さは悪ではない、機能性プラスの結果」

結局、贅沢なエリート仕様のミッドソールを搭載した「DEVIATE NITRO 2」は、他のラインナップと、アッパーのしっかり感で差別化されていて、そういう意味でも「誰でも履けるみんなの厚底」は健在ということですね。

しかし、このバランス感は結果、前回の255g(27.0cm)から、262gに増量をもたらしていることをあえて付け加えておきましょう。ただ、これは単なる増量ではなくて、増機能。これだけ、機能性が搭載されての262g(27.0cm)は満足ですよ。


重さは増えることに嫌悪感を感じるランナーもいるかもしれませんが、もし、軽量のモデル方が良ければ、「DEVIATE NITRO ELITE」や「FAST-R NITRO ELITE」にしてください。「DEVIATE NITRO 2」が輝くのは、エリートモデルのような推進力とデイリートレーナーモデルのような安心感、そのバランスです。

つまり、その用途によっては悪では全くない、機能性がプラスされているだけで、むしろプラスだと言っていいです。そして、これだけ機能性がプラスされて、据え置きのこの価格、19,800円は、用途が合うランナーにとってはむしろリーズナブナル “お値段以上な“ レースデイシューズと言えるでしょう。


「DEVIATE NITRO 2は、どんな用途・ランナーに合うモデルなのか」

DEVIATE NITRO 2は、用途をさえ考えれば、ランナーを問わず、はじめてのカーボンプレートシューズとして履いてもらいたいシューズだと言っておきたいです。

いわゆるTHEサブ4シューズで、サブ4とか、サブ3.5といった実力者のレースデイシューズにもピッタリですが、それは一つの側面でしかありませんね。レースがフルマラソンなら履くランナーも限られるというだけの話です。もっともっと用途の幅を広げて、

例えば…

10Kレースなどはじめてのレースで

テンポアップランやインターバルトレーニング用に

「誰でも履けるみんな厚底」は、はじめてのカーボンシューズとして多くのランナーにこの感触を味わってもらうことができるPUMAのレーシングラインナップというわけですね。

全てを削ぎ落としたようなアッパーではなく、ホールド・フィット感も安心感があり、履きこなすのは難しくないです。返りのいいバウンド感、スムーズに発揮される推進力、是非、多くのランナーに一度体感してほしいテンポアップシューズ、それが「PUMA DEVIATE NITRO 2」ですね。
 


<著者プロフィール>

ランニングシューズフィッティングアドバイザー

藤原岳久(F・Shokai 【藤原商会】代表)


日本フットウエア技術協会理事

JAFTスポーツシューフィッターBasic/Advance/Master講座講師

足と靴の健康協議会シューフィッター保持


・ハーフ1時間9分52秒(1993)

・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン) 

・富士登山競走5合目の部 準優勝  (2005)

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