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running2023.04.17

ナイキ エア ズーム ペガサス 40、あの定番モデルが生誕40周年。ナイキを履いてみたいひとは、まずペガサス 40を買ってみましょう!

■生誕40周年、あの定番ペガサスがついに40に

1983年に初代が発売されてから40年、ナイキの定番中の定番、ナイキ史上最も売れているモデル、ナイキ ペガサスがモデルチェンジ、ついにナンバリングが40となりました。

ちなみに初代ペガサスは価格が当時50ドルでした。これは、その時代でもかなりリーズナブルなプライスだったそうですが、今回のモデルも15,400円(税込)と昨今のランニングシューズのプライスレンジと比較してもリーズナブル、まさに、その伝統は継承されていますね。

40年の歴史の中で1998年に実は一度ドロップ(品番が消滅)しているんですよね。2001年に強い要望から復活するのですが、そのモデルは煌びやかな現代風のデザインであったことからやや賛否があったとかないとか。

つまり、ランナーが常にペガサスに求めるものは、デザインも含めた変わらないシンプルさ。

存在としてはあまり変わらないシンプルなものであり続け、尚且つ、“シューズとしてはより良く進化させていくこと“が求められるわけです。ナイキの象徴的な存在であり続けるペガサスのそれが宿命とも言えますね。

そして、ランナーのその声に応えているからこそ、40年も長きに定番モデルとして君臨しているわけですね。

Nike Zoom Fly 5(ナイキ ズーム フライ 5)でもなく、Vaporfly(ヴェイパーフライ)シリーズでもなく、ナイキをはじめて買うひとはまずこのシューズを買ってほしい、FOR EVERYONE、万人向けのランニングシューズ、それがペガサスですね。


■軽量感の39、しっかり感の40

先日リリースされたばかりのペガサス 40は、今回、アッパーのアップデートがありました。

ホント、シューズという履物はとても不思議なもので、アッパーが変わっただけなのに、ソールとの相性と言いますか、まさに剛性バランスが変わることがあるんです。

今までも多くシューズを履いてきましたがときどき起こるこのマジックがこのモデルにも間違いなく生まれていまして、履いた印象が大きく変わりました。

まさに軽量感の39、しっかり感の40という印象です。わたしは今回のしっかり感の40が好きですね。

今回ペガサス 40にはじめて足を通した瞬間に思い出したのは、ペガサス37をはじめて履いたときの感触。EVA系のスポンジソールからクッションと安定感のある「リアクトソール」が採用されたときにも同じように感じた変化、なんだかソールに厚みを感じて、安心感があるなあ、と思ったときにとても似ています。

この全体感としてしっかり感がある印象なんです、まさにFOR EVERYONE。

わたしにはペガサスらしさが戻ってきた。今回のペガサス40には、そんな感じするモデルに仕上がっているように感じます。


■超軽量スタイル ペガサス 39

39代目は発売された際の記事でも書きましたが、いわゆるサブ4シューズのカーボンプレート入りレーシングシューズ、Nike Zoom Fly 5(ナイキ ズーム フライ 5)よりも軽いという驚きの軽量感でした。

わたしのサイズ25.0cmで、ペガサス 39は、230g ですからね。もはやデイリートレーナーモデルではなくてテンポアップシューズ(サポートを省いて軽量にしたモデル)ですよね。わたしはワークアウト前のウォーミングアップや少しテンポをあげて走るジョグで使うことが多かったです。

通気性と軽量感にこだわったアッパーとレースホールがフライワイヤーバンドからミッドフットストラップに変更されました。これが「たかが」ならぬ、されどの変化で、しっかりホールドに大きく寄与したと感じます。

特に甲周りのフィット感が良く、素材自体も適度に厚みがある感じは好感触で、わたしの好みのペガサス 38に近いしっかりとしたホールドを感じます。ペガサス 40を履いた時に感じた“しっかり感”も間違いなくこの変更に由来すると感じています。

ちなみに、ペガサス 38は250g 、ペガサス 40が245gと、しっかりホールドするパーツは増えたが、38代目よりは軽量という39代目と38代目のちょうど中間のウエイトになっています。

まさに変わらない良さと進化が同居したような感覚、そんなペガサスの伝統がこの40にも宿っているように感じましたね。


■NIKE REACTフォーム+Zoom Airユニットはこれでいいクッション

REACTはTPUをブレンドしたソールバウンドの反発感とその耐久性を高めた素材。ペガサス37にはじめて採用されたときには“背が高くなった“ようなソールの増量感を感じましたと書きましたが、それは今回も変わらず健在というわけです。

ナイキのクッションの象徴エアーユニットも前後に搭載されて、それらが醸し出すクッションは十分、これでいい、これで十分なクッションだと思います。まさに、FOR EVERY ONEモデルですね。誰もが手に出しやすい機能性がそこにあります。

初代のTailwind(テイルウィンド)に小さなエアウエッジは搭載されて、初代ペガサスから本格的にエアーテクノロジーがスタート、そして、今でもそれがPegasusスタンダード機能であり続けて、その存在感は変わるどころか現役バリバリなところは素晴らしいですよね。

同じにように、共同創業者のビル・バウワーマンが、食べるワッフルから着想したトラクションの高いアウトソールデザインであるワッフルソールも健在です。


■シンプルでありながら進化を止めない、だからは40年続いている

進化という言葉を聞くと、古いものは捨てられ、ドラスティックに新しくなる印象があると思いますが、ナイキはその逆です。コア機能をとても大切に長く使い続けて進化を演出するブランドです。

例えば、あのフルマラソン世界最高記録保持者のE・キプチョゲ選手がトライしたBreaking2(ブレイキング2:マラソン2時間切りのチャレンジ)ために作られたナイキ Alphafly(アルファフライ)のエアポッズがその象徴ではないでしょうか。

軽い、速いという機能性が必要なレースモデルにあのコア機能を!という驚きとともに、さらっと、新しい素材ZoomXをコラボレーションする、その絶妙なブレンド感で、新しい価値を生み出していく、ナイキの得意技ですね。

今までもDoスポーツに起源を持つシューズの多く、例えば、コルテッツ、エアマックスなど新しい機能性が出現する中で“引退”してストリートシューズへ“価値を変更”しています。

しかしこのペガサスは、ペガサスシリーズの真骨頂とも言える、少しずつ変化する現代の歩調に合わせるように、スモールインプルーブメント(小さな進化)を繰り返してきた、それが現役バリバリのランニングシューズとして、こんなロングセラーモデルになった大きな要因でしょう。

そんなシリーズの伝統は、このペガサス 40にも引き継がれているような気がしてなりません。


■さあ、ペガサス 40は、どんなランナーに合うか?

さあ、では、まずわたしと同じようにペガサス 39を履き古したという方は、店頭にペガサス 40を是非履き比べに行きましょう。そのとき、違いを感じるためにも履き古した39を履いていってください。

そして、わたしと同じように履き比べてみて、おっ、なんかしっかりするな、と思った方は、是非今回発売の40を買ってほしいですね。

ちなみにペガサスは、クッション・安定感・ガイドがバランス良く詰まったニュートラルなデイリートレーナーです。

FOR EVERYONE、万人向けのランニングシューズ、の意味にはエリートランナーも含まれていることを追記しておきましょう。

E・キプチョゲ選手、Sir Mo・ファラー選手、大迫傑選手などナイキアスリートにだってペガサスは愛用されているモデルだってことは追記したいですね。

シンプル、スタンダード。これでいい、これで十分な機能性のナイキベースシューズがペガサス 40、まだ持っていない方はもちろんのこと、履いたことがある方も店頭に試しに行ってください。
 


<著者プロフィール>

ランニングシューズフィッティングアドバイザー

藤原岳久( FS☆RUNNING(旧 藤原商会)代表)


日本フットウエア技術協会理事

JAFTスポーツシューフィッターBasic/Advance/Master講座講師

足と靴の健康協議会シューフィッター保持


・ハーフ1時間9分52秒(1993)

・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン) 

・富士登山競走5合目の部 準優勝(2005)

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