お久しぶりのアップデート!HOKA BONDI 9(ホカ ボンダイ 9)
ボンダイと言えばHOKAのマックスクッションモデルの筆頭であり、それこそランニングシューズ全般においての厚底ラグジュアリーシューズの代名詞でもあるかと思います。
ファッション文脈で言うと、2018年ごろのダッドシューズ(ぼてっとした“イナタイ”シルエットのシューズ)ブームと相まってボンダイ 5がストリート界隈で人気を博し、ホカが一躍人気となった記憶がありますね。
そんなボンダイも気づけばもうシリーズ9。
そして8から約2年半もの期間を経て、大幅リニューアルです。
上が8で下が9。
まずシルエットですが、今まで以上にだいぶシュッとした感じがします。
ちなみにこちらはクリフトン 9なのですが、ヒール形状も相まって、よりこちらに近いデザインになった印象です。
そしてこちらが前述のボンダイ 5。
個人的な印象としては、この頃のボンダイシリーズはクッション性は素晴らしいが、スピードを上げて走った際は少しリアクションが遅い印象でした。そして重さも感じました。
ですので、軽快に走りたい人はクリフトンを勧める感じだったのですが、
今回のボンダイ 9は、こんなにリアクション良かったっけ??
と思うくらい、軽快さと反発性がアップしていました。
キロ5分を切るペースはむしろ適正くらいの軽快さです。
それもそのはず、今回の9からミッドソールのフォーム材が変わったとのこと。
SCF(スーパークリティカルフォーム)EVAミッドソールは、8と9を片足ずつ履き比べてみたところ、明らかにシリーズ8より柔らかく反発に優れていました。
主なスペック&アップデートポイントはこちら。
ヒールカップ形状とフォーム材のアップデートに加え、ニットアッパーのアップデートも変化を感じました。
アウトソール形状ですが、左がシリーズ8で右がシリーズ9。
ラバーの配置も変わりましたが、それより注目はソールの幅。
8よりも上からの見た目はシュッとしたのに、実はヒールとクビレは広くなっていました。
中央に走るガイド溝のカーブは少し緩くなり、ニュートラル感がアップ。
シリーズ8よりソールが2mm厚くなりドロップが4から5になったとのことなので、よりクッション性が高まっている。
なのに重さは307g(US9)から297g(US10)に軽量化されており、正真正銘のアップデートが成されています。
「新しいBONDI 9は、プレミアムで贅沢なクッション性を備え、HOKAの『ランニングを誰もがより身近に楽しめるものにしたい』という理念を体現した革新的な一足であり、 BONDIをHOKAで最も快適なデイリーユースのシューズとして確立しています。」
とのブランド側の正式コメントにある通り、もっとも快適に走れて、かつ、もっともスタイリッシュなファッションデイリーシューズとしての立ち位置をこれ以上に確立することでしょう。
プライスは税込24,200円と、ランニングシューズとしてはプレミアムな部類に入りますが、ファッション性を高い次元で実現したオールラウンドシューズと考えればベストなプライスかと。
まだ王道を体験していない方は、オールブラックランニングシューズの金字塔として、むしろこのタイミングでボンダイにアタックするのがおすすめです。
ぜひチェックしてみてください。
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ボンダイ 9 特集ページはこちら
<著者プロフィール>
牧野 英明
BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS
DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。
自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。
「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。
ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。
Instagram: @makinohideaki
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