5Kタイムトライアルをやってみよう!この時期はスピード強化、スピードで遊ぶ
■この時期、5K(ファイブケー)タイムトライアルをやってみよう
マラソンシーズンもほぼ終了。ここからは暑くなってきますから、ランニングモチベーションをキープすることも容易でなくなるシーズンですね。
こんな時期だからこそ、来シーズンに向けて、この時期にしかできないことをやっていきましょうよ。その1つが「5Kタイムトライアル」だと思うんですよね。
タイムトライアルとはまさに気軽にできる力試しです。5Kだとどれぐらいのタイムで走れるのか、トライしてみることです。それが何故モチベーションアップになるのか。その理由は3つあります。それをひとつひとつ解説していきましょう。
まずは、楽しんで5Kタイムトライアルに挑戦して欲しいと思います。
■来シーズンの目標設定をリアルにする
まずは、5Kタイムトライアルをすることで、来シーズンの目標をリアルにすることができます。
フルマラソンやハーフマラソンの目標の達成度は、皆さんの5Kの自己ベストと、達成したいロングレース目標タイムの5Kのラップとの差がポイントです。結局、目標達成の実現可能性を高めるには5Kのレベルを上げることが単純に重要だということです。
実際レースシーズンに入ったらこのような視点での物差しの確認は優先順位が低くなくってしまうでしょうし、そういう意味でも、この時期に力試しの5Kタイムトライアルをしておくことはとても有意義なことだと思います。
■これ自体がいいトレーニングになる
そして5Kタイムトライアル、これ自体が単純にいいトレーニングになるという点でも重要です。
5Kタイムトライアルを実践すると「このペースでは長く走れない」とか、「普段こんな速く走ったことがないから苦しい」とかそんな声を聞くこともあります。もちろん5Kタイムトライアルのペースでフルマラソンを走るわけではないですが、このタイムトライアルで心拍数を上げることは、エンジンである心臓の性能を高める意味でトレーニングとして大きな意義があると思います。
トレーニングには、ジョグやLSDのようなベーストレーニングもあれば、代謝を高めて燃費を上げるトレーニングもあり、それらがコラボレーションしてランナー力を高めていきます。
ですから、ゆっくりペースで走ることが多いというランナーこそ、月に1回タイムトライアルをしてみてください。
また、速い動きは筋肉の反射も高めることにもなり、エイジランナーには必要なトレーニングだということを付け加えておきましょう。
■シューズをリアルなシチュエーションで試せる
もう1つ、5Kを全力で走ってみることで自分のレースデイシューズとして相応しい助力があるのか確かめることもできます。シューズテストの意味もあることを特筆しておきましょう。
私自身もシューズアドバイザーとしてこのペースで走るから、自分自身も頑張っているからこそ感じる感覚やシューズについての色々な発見もあります。
例えば、普段ロングディスタンスのレースでは使えない、アスリートが使っている反発弾性の高い憧れのややハードルの高いレースデイシューズだって、こういうシチュエーションならもっと多くのランナーが試して楽しむことは可能だと思います。だってほんの5K(ファイブケー)ですからね。一般的なランナーであれば何の心配もない距離です。
42.195Kというロングディスタンスレースでは安定感とかサポート要素のある無しが多くのランナーにとってとても重要ですが、5Kというショートディスタンスであれば、スーパーシューズの反発弾性や推進力などを楽しんでみることが可能だと思いますよ。タイムトライアルでシューズ遊び、そういうイメージで楽しんでみてはどうでしょうか?
■オレの5Kタイムトライアル、やってます
ちなみに私も今、全12戦、12足のシューズを履いて走る「オレの5Kタイムトライアル」を6月の第1週ぐらいまでかけてやっている真っ最中です。こちらはYouTubeで絶賛配信していますので、良かったらご覧になってください。
いつものコースがレースコースになる
そんなコンセプトでいつもの自分のコースをレースコースかのように置き換えて走っています。気楽にできることもテーマにしています。そんなレース遊びが5Kタイムトライアル良さですね。
ただライバルや一緒に走る人がいないのはデメリットかもしれません。でもこれは人との競走ではないし、実は私自身が競走が苦手で1人のほうが気が楽なんです。そういう人は意外に少なくないかもしれません。
だってランニングって好きなタイミングでやれることが最大のメリットですもんね。ですから、いざトライしてみると意外に私と同じような感想を持つ方は少なくないと思いますよ。
■気楽な設定が作りだす好成績
そして、私の場合は、これをシューズの全力レビューのためにやっていますが、気楽な設定で走っているせいか、実際のレースより冷静で安定したペースで走れているのが不思議な感じです。
いつもレースではネガティブラップ(後半ペースが上がるラップ)で走ったことがないですけど、タイムトライアルだと大体ネガティブラップになります。周りの状況に左右されず、冷静なレース展開になっているからかもしれませんね。
また私はカシオのランメトリックスというランニングエコノミーを評価するデバイスをつけて走っています。こういったデバイスを使用することでタイムだけでなく、デバイスが総合スコアを出してくれるのでそれも励みになってより効果的に走ることができます。
■コースの選定も遊びの要素として大事
そしてコースですが、信号がない川沿いのコースとか、公園とか、安全な場所を選ぶべきだと思います。コース選定は安全第一で行きましょう。
また、私はここでも遊んでいます。YouTubeを見て頂くと分かると思いますが、私は川沿いのコースを選んで走っていますが、川というのは上流から下流に流れるように緩やかな下りなっています。ここがポイントです。
そのコースをワンウエイの5Kにして、なるべく追い風の日を選んで走っています。スタート地点まで毎回4Kかけて上がって、下るコース選定をしているわけです。何せ1人でやっていますし、セルフモチベートの意味でもコース選びも重要です。その楽しさも変わってくるはずですよ。
■アゲイン:5Kタイムトライアルをやってみよう
目標設定の実現可能性アップ、トレーニング効果、シューズテスト、そしてレースに出るより気楽などその意味や意義が多くあるのが5Kタイムトライアルだと分かっていただけましたか。楽しそうでしょ?
ですけど、力試しなんて、私のように頻繁に実施する必要、必然性はないです。むしろ多すぎるのはやや体に負担がかかりますので、例えば、まずは月に1回程度トライしてみるといいでしょう。
そして、きっと秋には私がここで言っていることが分かって頂けるはずです。
さあ、皆さんもまずはいつも欲しかったあのシューズを買ってモチベーションあげて、そしてコースを工夫して、Let’s Try Time Trial、どんどん自分自身で盛り上げて行って、タイムトライアルに挑戦してみましょう。
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