最新が最良!ナイキ ペガサス 41
「最初の一足目に買うべきランニングシューズはなにがいい??」
この質問に対してどの時代においても候補に上がるシューズ、それはナイキペガサスシリーズであることは間違いないでしょう。
全ブランドの中で最も長い歴史を重ねる、ランニングシューズの金字塔です。
前作40が数字そのまま40周年となったペガサスですが、その節目から新たに出したナイキ ペガサス 41。一歩目が、これまた今まで以上の大きな一歩でした。
早速内容を見ていきましょう。
ナイキ ペガサス 41の一番のアップデートポイントは、ミッドソールが今までのリアクトソールからリアクト“X”ソールになりました。
要するに、ナイキ ペガサス 41も現段階での最新リアクトソールになったため、もちろんというか当たり前に履き心地はアップデートしています。正式な数値は出ていないのですが、足入れした感覚としてはちょっと軽くなった?かなと。ですがどれだけアップデートされようとも仕上がりはちゃんとペガサスなので、過去モデルを愛用している方は引き続き安心・信頼して履けると思います。
そして今作でも、Air Zoomユニットを前足と踵部それぞれに内蔵。ナイキ インフィニティ ラン 4で初登場したリアクトX フォームですが、Air Zoomとのコンボはこのペガサスが初。これがまためちゃくちゃ良い相性でして、フォーム材だけでは成し得なかったリアクションの良さを実現しています。数値上では前作よりエネルギーリターンが13%もアップしたそうです。個人的な感想としては、ノープレートシューズの中では、現時点では全ブランド中ナンバーワンの反発力だと思います。
僕レベルでもキロ3分50秒くらいのペースでなんらモタつくこともありませんでした。
なんなら元駒澤大主将のTOYOTA鈴木芽吹選手は、このシューズで1キロ2分45秒で走るそうです(笑)
さらに幅広いスピードレンジで使えるシューズになりました。
ちなみにこのソールのヒール側面部なのですが、
内(右)と外(左)で膨らみを変えており、プロネーションに対応しています。
デザインの意匠もナイキ インフィニティ ラン 4を彷彿とさせ、ナイキ ペガサス 41にも色々な技術とアイデアが採用されている感がありますね。
そしてアッパーもアップデートしています。
引き続きエンジニアドメッシュ構造ですが、軽量化と通気性を向上。
パッと見のところでも、メッシュの目が大きくなり通気性が上がっているように見えますね。これも軽量化に貢献しているのでしょう。
シューレースを通す部分と側面部のメッシュ裏に配置される、中⾜部内側のバンドを直接連動させて⾜全体を包括的にサポートする「ダイナミック ミッドフット フィットシステム」は今回も健在です。このシステムがあるからこそ、アッパーのフィットが素晴らしい。
そしてアウトソールもちょっと変わりました。
つま先から踵に抜ける溝が一本の流線型になり、アウトソールラバーの形状と配置も変更。グリップ力を向上させつつ、軽量化に成功しています。
カラーはこの、ナイキといえばのボルトイエローをメンズとウィメンズのキーカラーとして、
メンズ
ウィメンズ
のそれぞれ2カラーでスタートします。
そして今回一番うれしかったのが、ナイキ ペガサス 41の値段が前作から据え置きの税込16,500円だったこと。
ヴェイパーフライなどの既存モデルに価格変更が入り、軒並みかなりの値上げがあったナイキランニングにおいて、最新ペガサスのプライスが据え置きというのはかなりの朗報!このプライス帯でこの機能性なら、ほんと忖度なしで他ブランドと並べても秀でると思います。
今後はきっとBy Youカスタマイズなども登場してくると思いますので、トレーニング用としてだけでなく、普段履き兼用でも楽しめそうです。
やはり最新のペガサス、ナイキ ペガサス 41が最良であることは、マチガイナイですね。
<著者プロフィール>
牧野 英明
BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。
自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。
「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。
ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。
Instagram: @makinohideaki
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