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running2024.06.19

アディダス史上最高のデイリートレーナー! adidas ADIZERO SL 2(アディダス アディゼロ SL 2)

6/1(月)に発売したアディゼロSL 2の評判がすこぶる良いです。

先にトライアルした周りのランナーもそうですし、発売後の一般レビューも含めて賞賛の嵐。

そんな話題のシューズをちょっと遅れましたがトライしたのでレビューします。

結論を先に言いますと、その評価にマチガイはなかったです。


実を言うと前作を履いていないため、自分は前作からのアップデート比較は語れないのですが、まず走って感じたのはクッションと反発のバランスの良さ。


今作はアディダスの独自ミッドソールLIGHTSTRIKEをベースに、更なる軽量反発を誇るアディダス最高のフォーム材LIGHTSTRIKE PROをフルレングスでサンドイッチしています。


足裏全体で感じるLIGHTSTRIKE PROのおかげで、どこで接地しても快適なリズムで走れちゃいます。

最近レビューしたナイキ ペガサス41同様に、ノープレートシューズの中で最高クラスの反発力だと思いました。


いつもならカーボンロッドが覗く前足部の窓からは、LIGHTSTRIKE PROのフォーム材が見えます。

またこのアウトソールラバーもグリップがよく、しっかり地面をとらえます。


エンジニアードモノメッシュアッパーも軽さに大きく貢献しているでしょう。


こちらが詳細スペックです。

一番の注目は「SL(スーパーライト)」と名がつくだけある重量232g(27cm)。

他社デイリートレーナーと比較しても圧倒的な軽さです。

と、ここでせっかくですので、個人的なポジティブポイントなどを。


見えますか?ヒール内側部分のぽこっとした膨らみ。

これにより踵の収まりとフィット感がかなり良いです。

まさに踵の枕。


着用はこんなかんじ。

見た目でもわかるように、少し細いです。

ですのでハーフサイズアップしてもいいかもですね。

ちょっとしたネガ要素ですと、シュータンがブーティータイプではないため、歪みとズレが若干生じやすいかも。

あとシューレースが細くて硬い(これはアディダスランニング全モデルの特徴ではあるのですが)ため、絞り上げのフィット感が他社モデルと比較してムラが出る感じがします。

あくまで個人的な感想です。

というポイントがありますが、

それでも大満足の税込14,300円のハイパーコストパフォーマンスは、アディダスランニングにおいてだけでなく、現状のデイリートレーナー市場でも最前線に出ることマチガイないでしょう。

アルペングループオンラインストアではこれらのカラーも取り扱い中です。


このトリプルブラックは早くもサイズ欠け続出。

あらゆるスピードとシーンに対応する、鬼コスパのデイリートレーナー。

またもや僕らを悩ませる、良きシューズが世に出てしまいました。

大いに比較検討しましょう。

ちなみに最後にちょっとした余談。

アディダスで最初にSLの名が付いたのはこのシューズ。


1972年のミュンヘン五輪のタイミングで発表された、その名も「SL 72」

アディダス初のナイロンアッパーを採用した、当時の最軽量ランニングシューズでした。

今はライフスタイルシューズとして親しまれており、僕も中学時代の最初の復刻スニーカーブーム時に履いていた、懐かしいモデルです。

アディダスに脈々と受け継がれる“スーパーライト”の歴史は、実に50年以上前から始まっていた、なんて思うとまた、現代の最新シューズの見方も変わるかもですね。
 


<著者プロフィール>

牧野 英明

BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。

自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。

「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。

ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。

Instagram: @makinohideaki

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